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【定番】シエラデザインズのマウンテン・パーカー、8001【12年愛用】

2021年3月10日

こんにちは、物欲紳士です。

この記事では、筆者がかれこれ12年も愛用している、シエラデザインズのマウンテンパーカー (8001) についてレビューしたい。

ブランド(シエラデザインズ)と、このパーカーについて

シエラデザインズについて

シエラデザインズ (Sierra Designs) は、米国のアウトドアウェア・メーカー。
1965年、カリフォルニアにて創業。

シエラデザインズのパーカーの特徴は、綿60%ナイロン40%の「60/40クロス」。

シエラデザインズの名作と言えば、何と行っても今回の製品にも用いられている、「60/40」(通称ロクヨン)と呼ばれる、綿・ナイロンの混紡素材を用いたジャケット。

「60/40」は、ゴアテックス等のハイテク素材が開発されるより以前、1960年代当時のハイテク素材
機能的な特徴はゴアテックスと同様で、「透湿性と防水性の両立」だ。
とはいえゴアテックスのようなナノテクっぽさがあるわけではなく、「乾燥時は透湿性があり、蒸れにくい」一方、「雨天時はナイロンが膨潤し、水を通しにくくなる」というもの。
ゴアテックスが普及した現在では原始的な素材だけど、街着としては十分な機能性がある。

ショート・パーカー (8001) について

さて、そんなシエラデザインズ製品の中でも最も定番なのは、創業以来姿を変わらず作り続けている「元祖マウンテン・パーカー」 (7910) だ。


(シェラデザインズ)SIERRA DESIGNS 7910K Mountain Parka
↑画像クリックで、外部サイトへ移動( Amazon.co.jp)

 

これはこれで良いのだけれど、筆者が愛用しているのは「ショート・パーカー」 (8001) と呼ばれる、着丈を10cm程度詰めたショート丈仕様のもの。

アウター・シェル(雨合羽)としての機能は落ちるけど、街着としては着やすい丈感・仕様でお気に入り。

以下ではこのショート・パーカー (8001) を10年以上愛用して感じた良い点と、イマイチな点について述べていきたい!

シエラデザインズの8001、その魅力とイマイチな点

筆者がこのパーカーに感じる魅力とイマイチな点は、下記の通り。

魅力的なポイント

普段着として使いやすい、ファッション性と機能性の融合
実用性に優れたポケット類の配置
(完璧ではないが)信頼できる耐水性
生地の質感の良さと、カラーバリエーションの豊富さ

イマイチな点

冬着としては不十分な防寒性
機能性だけを考えると、価格は高め

ショート・パーカー (8001) の魅力

普段着として使いやすい、ファッション性と機能性の融合

現在はシエラデザインズ製品だけでなく、様々な種類のマウンテン・パーカーが売られている。
それぞれに異なるファッション性があるけれど、シエラデザインズのマウンテン・パーカーは「元祖」なだけあり程良い「クラシック感」がある

靴に例えれば、コンバースのスニーカーや、ダナーライトのような感じだ。
言ってみれば「ローテク製品」なわけだけれど、「機能性で選ぶ製品のうちの、ローテク側」というのは、ファッション性と機能性のバランスが取れていて、街着としては着やすい。

本格的な登山にはもっと向いた製品があるけど、ファッションとしてマウンテン・パーカーを着るのなら、最もオススメできる製品と言えるのだ。

実用性に優れたポケット類の配置

実用的な特徴としては、ポケット類の配置が優れている点が大きい。

左胸のマップポケットは、スマートフォンの収納に便利。

特に使いやすいのは、左胸のマップ・ポケット
これは元祖パーカーにはなく、今回のショート・パーカーのみの特徴なのだけど、「スマホを入れるためのポケット」と言っても過言ではないほど、配置がドンズバで使いやすい。

ハンド・ウォーマー、フラップ付きの左右のポケットなど、ポケット類は充実している。

左右外側のメインポケットやハンドウォーマー、左胸の内ポケットなど、その他のポケットも充実している。
「ちょっとの外出なら、バッグ要らず」で、便利な1着だ。

(完璧ではないが)信頼できる耐水性

ゴアテックスほど完璧ではないにせよ、耐水性に関しても問題ない
雨天はもちろん、家の掃除や洗車など、「服が水に濡れる」状況でも、基本的には気にしなくてOKだ。

「服が水に濡れる状況では、適当な安い服を着る」という考え方もあるけど、「お気に入りでかつ、水に濡れる作業もこなせる1着」を持っていると、何かと便利で重宝する。

生地の質感の良さと、カラーバリエーションの豊富さ

生地の魅力について。

まず生地の質感だけど、着込むと「60/40」(綿60%)という天然繊維を含んだ素材の良さが感じられる。
これは100%化繊の登山着にはない魅力だと感じる。

素材の「60/40クロス」は、生地の光沢感と使い込むことで生じる僅かな起毛感が特徴。

実際に製品を着て外に出ると、太陽の下では「綿素材らしい、いい感じの光沢感」がある。
化繊の場合、この光沢感が安っぽかったり、着込むと劣化してしまうことが多いけど、「60/40クロス」は(写真ではうまく撮れないけど)適度な起毛感が出て、それが「アジ」になる。

エイジング感は、例えばバブアーのオイルド・クロスのような分かりやすさはない。
けれども「適度なエイジング性」が、混紡素材として「60/40クロス」が人気な理由の1つでもあるのだろう。

次にカラーバリエーションについて。このパーカーのカラーバリエーションは、かなり豊富。
定番と言えるのはタン、グリーン、黒だと思うけど、それぞれに魅力があって、多色買いしたくなる。

筆者はブラウンと黒の2着を保有している。

筆者は元々、ブラウンを長年着ていたけど、お気に入りなので数年前に黒を買い足している。
買うほどに着こなしが広がるので、他の色もついつい欲しくなってしまうのが本音だ。

ショート・パーカー(8001)のイマイチな点

冬着としては不十分な防寒性

このパーカーだけど、現代的に言えばアウター・シェル(雨合羽)なので、防寒性は期待できない

オリジナルが開発された1960年代当時でも、防寒性はインナーのダウンやセーターと合わせることが前提だったはずだ。
ちなみに現在では防寒性が高く、安価なインナーがある。
暖かいインナーと合わせれば、冬着として着ること自体は可能だ。

実際、筆者も真冬に着ていた時期もあった。
けれどもやっぱり寒々しく見えてしまう気もして、最近は着ていない。
ファッションとして捉えると、春秋の羽織物として着るのに最適ではあるのかなと考えている。

機能性だけを考えると、価格は高め

最初から分かりきった話ではあるけど、このパーカーの税抜定価は4万円台
筆者の記憶では、この金額は10年前からほぼ変わっていない。

税込では5万円近くになる。率直に言って、「60/40クロス」のローテク性を考えると、「モノとしてはお値段が高め」ということになりそうだ。

この金額の理由としては、「マウンテン・パーカーの元祖として、オリジナル性があるから」ということになるのだろう。
筆者としては他の色も買い足したいと思うけど、「オリジナル性」に価値を感じるか否かは、個人の価値観によるところもあるかもしれない。

まとめ

今回は筆者が普段着として10年以上愛用している、シエラデザインズショート・パーカー (8001) の魅力と、イマイチな点についてレビューした。

ポイントのまとめ

普段着として使いやすい、ファッション性と機能性の融合
実用性に優れたポケット類の配置
(完璧ではないが)信頼できる耐水性
生地の質感の良さと、カラーバリエーションの豊富さ
冬着としては不十分な防寒性
機能性だけを考えると、価格は高め

本文でも述べたけれど、このパーカーの魅力は「ハイテク製品のローテク側」にある点。
コンバースやダナーライト、グレゴリーのデイパックなどと同様、「愛せる定番品」としての価値は、今後も不動だと感じる。

そんなモノや洋服が好きな方に、ぜひ手にとってみていただきたい1着だ

(おまけ)コーディネート例

コーディネート例

ブラウン、サイズJPN-S(US-XS)を着用(身長162cm体重50kg)

コーディネート詳細
ジャケット:シエラデザインズ(本品)
カットソー:フィールズ・ダルボー
シャツ:ブルックス・ブラザーズ
デニム:ユニクロ(レビューページ へ)
靴:ホワイツのセミドレス(レビューページ へ)
鞄:ル・ボナー(レビューページ へ)

ブラック、サイズJPN-S(US-XS)を着用(身長162cm・体重50kg)

コーディネート詳細
ジャケット:シエラデザインズ(本品)
ニット:ル・トリコチュール
シャツ:スウィープ!!
ボトムス:バナナ・リパブリック(レビューページ へ)
靴:パラブーツのコロー(レビューページ へ)

 

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