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【ジャンパーの原型】バラクータのG9 "Vintage" 【10年愛用】

2021年2月22日

こんにちは、物欲紳士です

寒くなったり暖かくなったりを繰り返しつつも、春が近づいているのを感じる今日この頃。

今回は、日本では「スウィング・トップ」の元祖としても知られる、バラクータ (Baracuta) の名作ジャケット "G9" について書きたい。

ブランド(バラクータ)と、G9について

バラクータ (Baracuta) について

バラクータ(Baracuta)は、英国のウェアブランド。
1937年創業。

現行のバラクータ社のラインナップには様々なウェアがあるけど、最も有名なのはアウターウェア
特に "G4"、"G9" と呼ばれる短丈・ジッパー開きのジャケットは、「ジャンパーの原型の1つ」とされ、歴史的名作とされている。

G9について

そんな中でもこの "G9" は、バラクータ史上最大の名作と言われるジャケット。
カジュアルウェアにおける、名品の一つと言ってよい。

ゴルフ用のジャケットとして作られた経緯から、日本では「スウィング・トップ」と呼ばれている。
実はこれは和製英語で、正しくはゴルフ・ジャケット (Golf Jacket) もしくはハリントン・ジャケット (Harrington Jacket) と呼ばれるらしい。

以下では、そんな20世紀前半の「スポーツウェアの古典」とも言える、G9のディテールと魅力について追ってみたい!

バラクータのG9:ディテールと型、着こなしのコツ

G9:ディテールの特徴

G9のディテールはなかなか凝っている

ラグランスリーブと、特徴的な「ドッグ・イヤー」と呼ばれる襟型。

肩の動きを自由にするラグランスリーブ、外観上も特徴的で風除けの役割も果たす「ドッグ・イヤー」と呼ばれる襟周り。

フラップ付きのフロントポケット、袖や裾のリブ使い。ヨークが傘形状のバックスタイルが特徴的。

スラントした左右前身頃のフラップ付きポケット、防風性を高めるためにリブを配した袖口や裾部、雨滴を流すためのアンブレラ・ヨークと呼ばれる後見頃のヨーク形状。

ただのデザインだけでなく、それぞれに意味のあるディテールには好感が持てる。

G9のタイプと着こなし

現行品は2つの型(アーカイブとヴィンテージ)

筆者のG9ジャケットは10年程前、2010年前後に販売されていた、 「ヴィンテージ」という型。
現行品オリジナルの型(G9アーカイブ)と細身の型(G9クラシック)の中間というフィッティングになる。これを図にすると、

こんな感じになる。
どうでも良くはあるが、商品名がその性質を全く説明してないのは、ちょっとどうなんだとは思う…。

どの型が良いのか?は個人の体型・好みにもよるけど、細身なヴィンテージやクラシックも格好良い

スポーツウェアとしてはゆったりしていた方が良さそうだけど、街着としては少し細身なのが良い塩梅かも。

着こなしの3つのコツ

G9ヴィンテージ、サイズ36を着用(身長162cm・体重50kg)

G9の着こなしを語れるほど、ファッションテクに自信があるわけではないけど、筆者的な着こなしのコツを挙げておきたい。
下記3点になる。

着こなしの3つのコツ

ジッパーの開度と襟のボタンに気をつける
左右のポケットには「モノを入れない」
「用務員のオジサン化」には注意

下記で、それぞれについて見ていきたい。

ジッパーの開度と襟のボタンに気をつける

まず大きく表情を分けるのはこれ。

左:ジップと襟のボタンを締める。「健さんスタイル」
中:インナーを適度に見せる、中間的なスタイル
右:裏地をインナーを見せる「マックイーン・スタイル」

上の写真のように、ジップと襟ボタンを締めるか、開けるか、はたまた中間的なスタイルにするかで、スタイルとしては結構変わる。

ここは上項で挙げた3つの型(パターン)の選択にも関係するところ。
前を締めるスタイル(通称「健さんスタイル」では太めなアーカイブ・フィット、開けるスタイル(同「マックイーン・スタイル」ではクラシック・フィットの方が適している気がする。体型にもよるけど…。

やっぱり街着としては裏地やインナーを見せられた方が良い?という背景があって、前を開けてもダボつきが目立たない細身のパターンが開発された(?)のかなあと、個人的には理解している。

インナーがシンプルなTシャツなら、フルオープンで着るとカジュアルな雰囲気に(G9ヴィンテージ、サイズ36を着用、身長162cm・体重50kg)

左右のポケットには「物を入れない」

2番めのポイント。前身頃のボタン付きフラップ・ポケットには、極力モノを入れないようにしている。

前身頃の左右ポケットには、モノを入れないのが個人的なこだわり。

この理由だけど、前身頃のジップ・襟ボタンをどうやって着るかは個人の好みかなとは思うけど、ボタンのフラップは常に締めた方が、確実に格好いいと思うから。

念のために書いておくと、少しモノを入れたくらいで「シルエット的にダサくなる」という意味ではない。
ただこのポケットにモノを入れてしまうと、フラップのボタンの着脱が面倒になり、ついつい開けっぱなしになる。

左胸には内ポケットがあるので、お財布やスマホくらいなら収納可。

カジュアルジャケットではあるがニートさを保つため、左右のポケットのフラップは常に締まった状態を保った方が、個人的には好み。
なお使える内ポケットがあるので、財布やスマホくらいならば収納可能だ。

「用務員のオジサン化」には注意

最後のポイント。

クラシックではあるけど、学生時代によく見た気も…。

クラシカルなスポーツウェアということで、タイドアップなんかも本来は合うウェアではある。

だけど、ヘタをすると小中学校の先生とか用務員さんとカブるので、気をつける。
タイドアップするなら合わせるインナーや着方で、「小洒落感」を出すのが良さそうだ。

まとめ

今回はバラクータの名作ジャケット "G9" をレビューしてみた。

バラクータG9の特徴

「ジャンパーの原型」とも言うべきスタイル
現行品は、好みで選べる2つの型(パターン)
実用上の理由がある、凝ったディテール

着こなしのコツ

ジッパーの開度と襟のボタンに気をつける
左右のポケットには「モノを入れない」
「用務員のオジサン化」には注意

 

裏地のタータンチェックも、クラシカルな感じでお洒落

英国らしさを感じさせるチェックの裏地も含め、どこかクラシカルな趣きが感じられるのが、このジャケットの特徴だ。
英国のカントリー・シーンを、イメージしながら着たい1着だ

BARACUTA オリジナルG9 スイングトップ


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細身のクラシック・フィット。これ筆者も狙っている…。
色違いで何着か欲しいよなあ。

 

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伝統的なアーカイブ・フィット。
近年流行のサイズ感的には、こちらが売れ筋かも!

 

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★(おまけ)コーディネート例と、製品のデータ

コーディネート例

"G9" ヴィンテージ、サイズ36を着用(身長162cm, 体重50kg)

コーディネート詳細
ジャケット:バラクータのG9(本品)
シャツ:ブルックス・ブラザーズ
デニム:ユニクロ(レビューページ へ)
靴:フローシャイムのコブラヴァンプ(レビューページ へ)
腕時計:チューダーのサブマリーナ(レビューページ へ)

"G9" ヴィンテージ、サイズ36を着用(身長162cm, 体重50kg)

コーディネート詳細
ジャケット:バラクータのG9(本品)
シャツ:スウィープ!!
ネクタイ:ユニクロ
デニム:ユニクロ(レビューページ へ)
靴:フローシャイムのコブラヴァンプ(レビューページ へ)
ベルト:ホワイトハウス・コックス
ネクタイピン:ユニオン・ワークス

"G9" ヴィンテージ、サイズ36を着用(身長162cm, 体重50kg)

コーディネート詳細
ジャケット:バラクータのG9(本品)
シャツ:ユニクロU(レビューページ へ)
デニム:ユニクロ
靴:パラブーツのコロー(レビューページ へ)

製品のデータ

ブランド バラクータ(Baracuta)
製品名  G9ヴィンテージ
スタイル ハリントン・ジャケット
    タン
材質   綿100%(表地)
サイズ  36
製造国  英国
価格   38,000円
購入年月 2010年春

 

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