こんにちは、物欲紳士です。
寒くなったり暖かくなったりを繰り返しつつも、春が近づいているのを感じる今日この頃。
今回は、日本では「スウィング・トップ」の元祖としても知られる、バラクータ (Baracuta) の名作ジャケット "G9" について書きたい。
ブランド(バラクータ)と、G9について
バラクータ (Baracuta) について
バラクータ(Baracuta)は、英国のウェアブランド。
1937年創業。
現行のバラクータ社のラインナップには様々なウェアがあるけど、最も有名なのはアウターウェア。
特に "G4"、"G9" と呼ばれる短丈・ジッパー開きのジャケットは、「ジャンパーの原型の1つ」とされ、歴史的名作とされている。
G9について
そんな中でもこの "G9" は、バラクータ史上最大の名作と言われるジャケット。
カジュアルウェアにおける、名品の一つと言ってよい。
ゴルフ用のジャケットとして作られた経緯から、日本では「スウィング・トップ」と呼ばれている。
実はこれは和製英語で、正しくはゴルフ・ジャケット (Golf Jacket) もしくはハリントン・ジャケット (Harrington Jacket) と呼ばれるらしい。
以下では、そんな20世紀前半の「スポーツウェアの古典」とも言える、G9のディテールと魅力について追ってみたい!
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バラクータのG9:ディテールと型、着こなしのコツ
G9:ディテールの特徴
G9のディテールはなかなか凝っている。
肩の動きを自由にするラグランスリーブ、外観上も特徴的で風除けの役割も果たす「ドッグ・イヤー」と呼ばれる襟周り。
スラントした左右前身頃のフラップ付きポケット、防風性を高めるためにリブを配した袖口や裾部、雨滴を流すためのアンブレラ・ヨークと呼ばれる後見頃のヨーク形状。
ただのデザインだけでなく、それぞれに意味のあるディテールには好感が持てる。
G9のタイプと着こなし
現行品は2つの型(アーカイブとヴィンテージ)
筆者のG9ジャケットは10年程前、2010年前後に販売されていた、 「ヴィンテージ」という型。
現行品オリジナルの型(G9アーカイブ)と細身の型(G9クラシック)の中間というフィッティングになる。これを図にすると、
こんな感じになる。
どうでも良くはあるが、商品名がその性質を全く説明してないのは、ちょっとどうなんだとは思う…。
どの型が良いのか?は個人の体型・好みにもよるけど、細身なヴィンテージやクラシックも格好良い。
スポーツウェアとしてはゆったりしていた方が良さそうだけど、街着としては少し細身なのが良い塩梅かも。
着こなしの3つのコツ
G9の着こなしを語れるほど、ファッションテクに自信があるわけではないけど、筆者的な着こなしのコツを挙げておきたい。
下記3点になる。
ジッパーの開度と襟のボタンに気をつける
左右のポケットには「モノを入れない」
「用務員のオジサン化」には注意
下記で、それぞれについて見ていきたい。
ジッパーの開度と襟のボタンに気をつける
まず大きく表情を分けるのはこれ。
上の写真のように、ジップと襟ボタンを締めるか、開けるか、はたまた中間的なスタイルにするかで、スタイルとしては結構変わる。
ここは上項で挙げた3つの型(パターン)の選択にも関係するところ。
前を締めるスタイル(通称「健さんスタイル」)では太めなアーカイブ・フィット、開けるスタイル(同「マックイーン・スタイル」)ではクラシック・フィットの方が適している気がする。体型にもよるけど…。
やっぱり街着としては裏地やインナーを見せられた方が良い?という背景があって、前を開けてもダボつきが目立たない細身のパターンが開発された(?)のかなあと、個人的には理解している。
左右のポケットには「物を入れない」
2番めのポイント。前身頃のボタン付きフラップ・ポケットには、極力モノを入れないようにしている。
この理由だけど、前身頃のジップ・襟ボタンをどうやって着るかは個人の好みかなとは思うけど、ボタンのフラップは常に締めた方が、確実に格好いいと思うから。
念のために書いておくと、少しモノを入れたくらいで「シルエット的にダサくなる」という意味ではない。
ただこのポケットにモノを入れてしまうと、フラップのボタンの着脱が面倒になり、ついつい開けっぱなしになる。
カジュアルジャケットではあるがニートさを保つため、左右のポケットのフラップは常に締まった状態を保った方が、個人的には好み。
なお使える内ポケットがあるので、財布やスマホくらいならば収納可能だ。
「用務員のオジサン化」には注意
最後のポイント。
クラシカルなスポーツウェアということで、タイドアップなんかも本来は合うウェアではある。
だけど、ヘタをすると小中学校の先生とか用務員さんとカブるので、気をつける。
タイドアップするなら合わせるインナーや着方で、「小洒落感」を出すのが良さそうだ。
まとめ
今回はバラクータの名作ジャケット "G9" をレビューしてみた。
「ジャンパーの原型」とも言うべきスタイル
現行品は、好みで選べる2つの型(パターン)
実用上の理由がある、凝ったディテール
ジッパーの開度と襟のボタンに気をつける
左右のポケットには「モノを入れない」
「用務員のオジサン化」には注意
英国らしさを感じさせるチェックの裏地も含め、どこかクラシカルな趣きが感じられるのが、このジャケットの特徴だ。
英国のカントリー・シーンを、イメージしながら着たい1着だ
BARACUTA オリジナルG9 スイングトップ
細身のクラシック・フィット。これ筆者も狙っている…。
色違いで何着か欲しいよなあ。
BARACUTA (バラクータ) MEN'S G9 ARCHIVE AUTHENTIC FIT
伝統的なアーカイブ・フィット。
近年流行のサイズ感的には、こちらが売れ筋かも!
★(おまけ)コーディネート例と、製品のデータ
コーディネート例
コーディネート詳細
ジャケット:バラクータのG9(本品)
シャツ:ブルックス・ブラザーズ
デニム:ユニクロ(レビューページ へ)
靴:フローシャイムのコブラヴァンプ(レビューページ へ)
腕時計:チューダーのサブマリーナ(レビューページ へ)
コーディネート詳細
ジャケット:バラクータのG9(本品)
シャツ:スウィープ!!
ネクタイ:ユニクロ
デニム:ユニクロ(レビューページ へ)
靴:フローシャイムのコブラヴァンプ(レビューページ へ)
ベルト:ホワイトハウス・コックス
ネクタイピン:ユニオン・ワークス
製品のデータ
ブランド バラクータ(Baracuta)
製品名 G9ヴィンテージ
スタイル ハリントン・ジャケット
色 タン
材質 綿100%(表地)
サイズ 36
製造国 英国
価格 38,000円
購入年月 2010年春
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