ジョン・スメドレーのエイドリアン(外観)

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【日本の夏にも】ジョン・スメドレーのニットポロ、エイドリアン

2021年8月4日

こんにちは、物欲紳士です

今回は、筆者のここ数年来のお気に入りポロシャツについて書きたい。

ジョン・スメドレーのエイドリアン(着用時)

今回紹介するのは、ジョン・スメドレー (John Smedley) のニットポロ、エイドリアン (Adrian)

エイドリアンをオススメする方

ポロシャツを上品に着たい方
適度に現代的な着こなしが好きな方
上質な素材の洋服が好きな方

まずはブランド(ジョン・スメドレー)と、そのポロシャツの概要について見ていきたい!

目次

ブランド(ジョン・スメドレー)と、ニットポロについて

ジョン・スメドレー (John Smedley) について

ジョン・スメドレー(ロゴ、製品タグ)

ジョン・スメドレー (John Smedley) は、英イングランドのニットメーカー。
1784年(!)創業。

ファッション業界で「歴史あるブランド」として知られる仏エルメスやルイ・ヴィトン、米ブルックス・ブラザーズでも、その創業時期は19世紀の場合がほとんど。
18世紀から続くブランドというのは非常に少なく、「最も歴史あるブランドの1つ」だと言っても問題ないだろう。

ジョン・スメドレー(ブランドロゴ、製品タグ)

そんなジョン・スメドレーだけど、ファインゲージ(ハイゲージ)のニットウェアの製造で著名なブランドだ。

主な原料は2種類。

ジョン・スメドレー(秋冬)

まず秋冬物のメイン素材は、メリノウール

これはメリノ種と呼ばれる、繊細な毛並みを特徴とする、スペイン原産の品種を素材とした生地。
メリノ種は現在に至るまで「世界最高の羊毛ウール」として認知されている。

原産国のスペインや、スペインから覇権を引き継いだ英国の富の厳選となり、「世界史を動かしたウール」としても知られている。
メリノ種から採れるウールは柔らかく高品質で、現代の羊毛産業の主力製品と言える毛織物なのだ。

ジョン・スメドレーのエイドリアン(着用時)

一方、春夏物の代表的な生地はシーアイランドコットン(海島綿)

シーアイランドコットンは、現在生産される主な超長綿(エジプトのギザや南米のピマ、中国の新疆綿など)の源流となる品種。
英国領のカリブ海の島々で育てられてきたことが、名称の由来。

他の超長綿と同様、繊維が長く「製糸した時の糸の細さ、生地にした時の柔らかさ」が特徴。
また生産量が少なく希少性が高いことでも知られている。

ジョン・スメドレー(ロゴ、製品タグ)

ジョン・スメドレーの特徴は、これらの英国の紡績業で伝統的に用いられてきた高品位な素材を用い、なおかつ高度な染色技術を用いていることだ。

その結果として生み出された「鮮やかで、柔らかい」ニット製品は、現代まで繋がる「工業ニットの教科書」的な存在だと言えるかもしれない。

「柔らかく、軽く、鮮やかに」という生地産業の発展史を、その製品とブランド史で体現している点が、ジョン・スメドレーの魅力の本質だと言えそうだ。

ジョン・スメドレーのニットポロについて

そんな長い歴史を持つ英国ブランド、ジョン・スメドレーの製品。
春夏物の銘品でメイン製品と言えるのが、シーアイランドコットンを用いたニットポロだ。

ジョン・スメドレーのニットポロには多くのラインナップがあるけど、(ここ日本での)主要な製品は下記の3モデルになる。

[ジョンスメドレー] ポロセーター ISIS メンズ


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伝統的な英国のニットポロらしさが感じられるISIS(イシス)。
鋭角で大ぶりな襟と、ゆったりとした身幅がクラシカルな印象。
昨今のオーバーサイズの流行には、最もフィットするかも。英国製。

 

JOHN SMEDLEY ADRIAN - S/S COTTON POLO SHIRT


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ISISよりもフィットしたボディが特徴のADRIAN(エイドリアン)。
襟・ボディのボリューム感の中庸さが魅力。英国製。

 

JOHN SMEDLEY ポロシャツ/RHODES 30ゲージ メンズ


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スリムなボディ、コンパクトな襟が特徴のRHODES(ローズ)。
身体にフィットする、モダンな1着。英国製。

 

発売年次が古い順に並べてみたけれど、ゆったりとしたフォルムからフィット性の高いシルエットに推移しているのが分かる。

直近の流行とは少し異なるけど、この理由として考えられるのは、スメドレー社のライバルとなるニットウェア・メーカーの存在。

ハイゲージ・ニットのブランドはイタリア系が多く、コンパクトでスマートなシルエットが特徴。
そこで、多くの固定ファンを抱える「伝統的なゆったりシルエット」は維持しつつ、ライバルに寄せた細身な製品も展開しているということなのだろう。

伝統的な品質や生地の質感の高さに加え、ファッション面でも進化を遂げているというのが、ジョン・スメドレーの近影だと言えそうだ。

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ジョン・スメドレーのエイドリアン:良い点と、イマイチな点

前置きが非常に長くなった…

ジョン・スメドレーのエイドリアン(外観)

いくつかの名モデルが存在する、ジョン・スメドレーのニットポロ。
筆者はこの5年ほど、中庸的なフィット感のエイドリアンを最も愛用している。

このポロシャツを愛用してきた上で感じる、良い点とイマイチな点は、下記の通り。

良い点

クラシカルさとモダンさを併せ持つデザインのバランス感
極上な柔らかさが心地よい、生地の質感
インターネットでの購入でお得に入手可能

イマイチな点

高温多湿な日本では課題となる、生地の吸湿性
(注意点)洗濯機で洗濯OKだけど、洗濯ネットを使おう

以下では上記のそれぞれについて、順に説明していきたい!

ジョン・スメドレーのエイドリアンの魅力

クラシカルさとモダンさを併せ持つ、デザインのバランス感

エイドリアンの第1の魅力は、ニットポロらしいクラシカルな雰囲気に加え、洋服としての今日的なサイズ感やデザイン性を併せ持つ、そのバランス感にある。

ジョン・スメドレーのエイドリアン(着用時)

適度に細身で、フィット感のある身幅。

着丈は長めだけど、裾口はリブ仕様になっていて、生地も軽い。
このため、タックインしてもOKなのはもちろん、タックアウト時も裾口が腰回りにフィットするため、着丈が長すぎてダボダボになることがない

ジョン・スメドレーのエイドリアン(襟・前立て)

襟のサイズはやや小さめだけど、しっかりと鋭角な角度で「ジョンスメのポロシャツらしさ」を味わえる。
シェルボタンと、(生地が柔らかいため)ボタンを締めた時に現れる前立ての歪みも、ジョンスメのポロシャツらしく、あくまで上品な印象。

夏場のカジュアルな服装で、上品な雰囲気を演出するのは結構難しい。
本品は、このブランドの製品らしい「上品さ」と現代的なサイズ感、いつでも購入できる入手性を併せ持つ。

まさに「おじさんの夏に最適な1着」なのだ…!
(もちろん、若者が着ても良いけどね)

極上の柔らかさが心地よい、生地の質感

「生地の良さ」については前段でしつこく(?)説明したけど、このポロシャツもジョン・スメドレーお得意のシーアイランドコットンを使用している。

低価格製品、具体的に言えばアンダー1万円クラスのニットポロとは明らかに異なる極上の柔らかさは、このブランドならではの魅力。

ふんわりとした生地感が醸し出す外観上の柔らかさだけでなく、お肌にも嬉しい点が魅力。

インターネットでの購入で、お得に入手可能

見た目にも、着用しても上品で柔らかな印象の、ジョンスメのニットポロ。

やはり難点となるのは、その「価格」

税込 ¥28,600- が定価で、「消耗品でもある肌着」として考えると、やっぱり高価

セレクトショップなどの別注商品ともなると、3万円台もザラだったことも。
この価格帯だと、銘品でもなかなか手が出ないのが現実だった。

だがしかし…!

近年はネットショップやオークション(ヤ◯◯ク)などの普及もあり、新品でもお得に、1万円台中盤で入手できるようになったのは嬉しい…!

メーカーとして、この金額で経営的に成り立つのかは「?」ではあるけれど、一般消費者の目線からすれば、この価格帯なら何とか買い揃えられる、という価格帯のように思える。

ジョン・スメドレーを買うなら、インターネットでの購入がオススメだ。

ジョン・スメドレーのエイドリアン:イマイチな点

高温多湿な日本では課題となる、生地の吸湿性

ここ日本やアジア圏では、主にポロシャツを着用する夏季の気候が高温多湿

ジメジメした夏には、発汗量も多くなるので吸湿性に優れた洋服を着たくなる。

鹿の子ポロ(ラコステとフレッド・ペリー)

「吸湿性」の面では、ラコステやフレッド・ペリーなどの鹿の子生地の方が優れている。
ニットポロの「上品さ」は認めつつ、どうしても敬遠しがちになっていた理由だ。

夏季用インナーシャツ(ユニクロとグンゼ)

だけど、近年は吸湿性や快適性に優れた夏季用のインナーが普及し、上記のような「ニットポロのネガ」は、かなり払拭されてきたのも事実。

「1枚で着る」前提で、鹿の子生地の製品と直接比較してしまうのは厳しいけど、夏季用インナーとの併用前提なら十分に実用的なのは嬉しい。

(注意点)洗濯機で洗濯OKだけど、洗濯ネットを使おう

一つ注意したいのは、洗濯時の取り扱い。

「お得に入手できる」ようになってきたジョンスメのニットポロ。
それでも「そこそこのお値段」はするので、耐久性が気になるところ。

生地の痛みを緩和するのが長持ちのポイントだけど、そのために気を付けたいのは、以下の3点だ。

長く着用するためのポイント

シャツの吸汗を極力避ける
手洗いの必要はないが、ネットに入れて洗濯する
洗濯機の乾燥機能は使っちゃダメです…!

1点めの「シャツの吸汗を避ける」だけど、これは前項と若干カブる内容。
シャツが汗を吸っても、洗濯で何とかなるのは事実だけど、やはり生地はダメージを受ける。

夏用カットオフインナー、ユニクロとグンゼ(外観)

汗をかきそうな気候の日にはインナーを使用することで、シャツの寿命を伸ばせるのでオススメ。

残りの2点は、洗濯に関する内容。

まず基本だけど、洗濯機の乾燥機能の使用は避ける。
近年普及している欧米ライクな乾燥機だけど、生地を高温にするものが多い。
ニットポロのような繊細な生地の場合、特大のダメージになるので注意しよう。

洗濯ネット

手洗いまでは必要ないけど、洗濯ネットに入れて洗濯するのがオススメ
これらを着実に守れば、経験的には春夏に月2回程度の着用で、5年は着用できるだろう。

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まとめ:ここ日本でも、ガシガシ着たい&着られる1着!

ジョン・スメドレーのエイドリアン(着用時)

今回は、筆者の近年の「夏のメイン・トップス」になっている、ジョン・スメドレー (John Smedley) のニットポロ、エイドリアン (Adrian) についてレビューした。

ポイントのおさらい

クラシカルさとモダンさを併せ持つデザインのバランス感
極上な柔らかさが心地よい、生地の質感
インターネットでの購入でお得に入手可能
高温多湿な日本では課題となる、生地の吸湿性 →夏季用インナーを併用する!
(注意点)洗濯機で洗濯OKだけど、洗濯ネットを使おう

物欲紳士の★辛口レビュー★

総合評価 ★★★★☆
 
デザイン ★★★★☆
 ポロシャツだけど上品で大人向きな外観が◎
機能性  ★★★☆☆
 吸湿性の低さはインナーで補いたい
着用感  ★★★★★
 生地の柔らかさがもたらす、上質な着心地
価格   ★★★☆☆
 インターネットでの購入でお得に
耐久性  ★★★★☆
 取り扱いに気をつければ長持ちする
その他  特になし

ニットポロらしい上品さと、流行を選ばない中庸的なフォルムが魅力の1着。
カラーバリエーションも豊富で、色違いで揃えたくなる!

ジョン・スメドレーのニットポロ、エイドリアン(着用時)

ニットポロは洋服の進化(夏季用インナーの普及)の影響で、盛夏でも着用しやすくなっている。
今後、ファストファッション系の廉価な製品が出てくるのかも、大いに気になる。
だけど少なくとも直近数年は「ジョンスメの定番感」を脅かす存在はない、と言えそうだ

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(★おまけ)コーディネート例、購入品のデータ

コーディネート例

ジョン・スメドレーのエイドリアン(着用時)

シルバー、サイズSを着用(身長162cm、体重50kg)

コーディネート詳細
・ポロシャツ:ジョン・スメドレー(本品)
・ショーツ:ユニクロ
・靴:パラブーツのコロー( レビューページ へ)

ジョン・スメドレーのAdrian(着用時)

サイズSを着用(身長162cm、体重50kg)

コーディネート詳細
・ポロシャツ:ジョン・スメドレー(本品)
・ショーツ:ユニクロ
・靴:G.H.バスのウィージャンズ( レビューページ へ)
・バッグ:ポキット
・腕時計:カシオのCA-53W-1( レビューページ へ)

購入品の製品データ

ジョン・スメドレーのエイドリアン(外観)

ブランド  ジョン・スメドレー (John Smedley)
スタイル名 エイドリアン (Adrian)
素材    綿(シーアイランド・コットン)
     黒、チャコール、シルバー、ネイビー、インディゴほか
製造国   英国
購入年月  2016年〜

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