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【紳士の細巻き】ラムダのレインドロップレクタス長傘【超軽い】

2021年10月19日

こんにちは、物欲紳士です。

今回は、一応「紳士を目指す者」の一角として憧れる細巻きの傘について書きたい。

この記事で紹介するのは、ラムダ (Ramuda)レインドロップレクタス長傘

この傘をオススメする方

スーツに似合う細巻き傘をお探しの方
外国産の傘が長すぎるとお感じの方
(紛失リスクも考えて)傘選びにコスパも重視する方

まずはブランド(ラムダ)と、この傘の概要について見ていきたい!

ブランド(ラムダ)と、レインドロップレクタス長傘について

ラムダ (Ramuda) について

(★写真はイメージ)

ラムダ (Ramuda) は、(株)市原が製造する傘ブランド。
1946年創業。

傘と言えば英国が有名だけど、夏季を中心に多雨なここ日本も、伝統のある傘メーカーが多い国

ラムダは日本橋に工房を構え、「日本の生地」「天然素材の手元(柄)」にこだわり、日本製を貫く "伊達な" 傘のブランド。

(★写真はイメージ)

傘のトレードマークとも言える生地は、甲州織などのハイグレードな日本産生地・帝人の超撥水生地などの日本発の高級生地を使用。

手に最も触れる手元(柄)にも、厳選された天然木を主に使用。
上質な素材選びには抜かりがない。

(★写真はイメージ)

余念のない素材選びの上、日本の職人によって組み上げられた仕上げも綺麗で、かつ海外などの高級ブランド品と比較してもコストパフォーマンスに優れる。

素材の良さ・仕上げの丁寧さ・コストパフォーマンスの3つのバランスが取れた傘ブランドだと言えるだろう!

レインドロップレクタス長傘について


Ramuda メンズ 傘 65cm 強力撥水 レインドロップ レクタス 8本骨
画像クリックで、外部サイトへ ( rakuten.co.jp)

レインドロップレクタス長傘は、そんなラムダ製品の中ではスタンダードな製品と呼べる長傘。

レインドロップレクタス長傘の特徴

8本骨の細巻きタイプ
帝人の超撥水生地(レクタス)を採用
味のあるアイアンウッドの手元

生地1枚で45°の範囲をカバーする8本骨の構造

まず、構造的には8本骨
本格的な傘としては基本的な骨数で、構造的にはシンプル

だけどその分価格的にもお手頃だし、何よりも巻いた際に細巻きになるのが良い。
今回の傘は生地も薄いので、現在購入できる傘製品ではトップレベルの細巻き度と言ってよさそうだ。

ジャケットスタイルに合わせる(身長162cm、体重50kg)

スタイル的にはジャケットやスーツ、フォーマルウェアなどに合わせると特にスマートに収まるのが良い。

生地には帝人の超撥水生地、"レクタス" (Rectas) を採用。
これは「『蓮の葉』の構造で撥水を実現」した生地になる。

「なんで蓮の葉なんだよ?」という話になると思うので、ちょっと解説しておきたい。

「水や油を弾く表面」(撥水・撥油表面)って生活を便利にする技術で、様々な分野で研究がなされている。

例えばクルマの表面とか、フライパンなどが分かりやすい例。

まずは「水や油を弾く素材を開発し、表面にコーティングする」のが基本。
米デュポン社が20世紀半ばに開発した「テフロン」などが、特に有名。
ハイテク素材に詳しくない方でも、一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。

さらに、素材だけでなく表面の微細な構造も「弾きやすさ」に影響することが分かっていて、世界中で研究がされている。
…で、水を弾くための「理想的な表面構造」として度々登場するのが「蓮の葉」なのだ…!

雨に濡れても水に浮き続けて枯れないため、進化の過程で生まれた天然の超撥水構造、それが「蓮の葉」。
秘密は表面の微細な凹凸にあって、表面構造の効果で水が葉の表面に馴染まず、よく弾くことが分かっている。

生地の話に戻るけど、帝人の「レクタス」は「蓮の葉」の微細な表面構造を織構造に取り入れることで超撥水を実現したハイテク材料。
織構造から撥水構造とすることで撥水性の耐久度も高く、高性能な傘に適した生地となっている。

最後に手元は、味のあるアイアンウッド(鉄木)を使用。
不均一な太さや節を含む素材で、1本1本異なる表情の素材を手曲げして作られている。

ハンドメイド感もあって「整然とした雰囲気」とは若干異なるけど、どの製品を取っても同じ表情の大量生産品にはない雰囲気が楽しめるのが良い。

ラムダのレインドロップレクタス長傘:良い点と、イマイチな点

この傘は往年のトラッドの名店、(今は亡き 銀座のテイジン・メンズショップの定番商品だった。

テイメンで購入してから数年間愛用しているけど、筆者的に長年探していた細巻き傘のスタンダードに巡り会えたと思っていてメチャメチャ気に入っている

筆者的なお気に入りポイントと、イマイチだと感じる点は、下記の通り。

お気に入りのポイント

細身の構造+薄めの生地によるスマートな細巻き
重量は約300gで非常に軽い
抜群に格好いい手元の表情
比較的お求めやすい価格

イマイチなポイント

小柄な筆者にはやや長い全長
手元の個性にこだわる方は店舗での購入が無難

以下で、それぞれについて述べていきたい!

細身の構造+薄めの生地による、スマートな細巻き

まず第1のポイントはスマートな細巻きスタイルで、かつ現代の服装にも合うシンプルな外観

金具類はシルバー系のメッキで統一されていて、(筆者も含めた)現代の日本人男性の好みにマッチする。

シャフト・石突などの金属部品は黒塗装、手元はアイアンウッド(鉄木)で肌色。
日本人の服装・肌の色に馴染みやすい色合わせだ。

傘袋を入れるとスマートな細巻きスタイルになり、余計な装飾がないのが◎
他社製品を批判するつもりはないけど、紳士っぽい傘って高年齢の方の需要が多いのか、オッサン臭い装飾やデザイン、色使いの製品も多い

本格的な傘の中では、レインドロップレクタス長傘のデザインはシンプルだしスマート
トラッドな傘を日常のビジネススタイルに取り入れたい方には最適な仕様だと感じる。

重量は約300gで、非常に軽い

筆者的にはそれほど「こだわるポイント」でもないけど、気にする方も結構多いのが傘の重量

レインドロップレクタス長傘の重量は「320g」で、長傘なのだけれど相当軽い

この傘の軽量感、①アルミシャフト と②ファイバー(樹脂)製の傘骨、そして③薄手の生地 という「軽量3点セット」の組み合わせで実現しているようだ。

「軽い傘」と言えば「カーボンファイバーのシャフト」が必須だと思っていたけど、上記の「軽量3点セット」で320gという軽さが実現できるなら高価なカーボン傘を買い求める理由はないのではとも感じてしまう。

抜群に格好いい、手元の表情

何と言ってもお気に入りなのが、アイアンウッド(鉄木)の手元(柄)の雰囲気
価格に反した(?)手作りの雰囲気があって、メチャメチャ気に入っている。

本格的な傘に良くあるように、曲げ加工部は細めに成形されているけど、素材の節や太さの不均一感が残っていて非常に「味」がある

アイアンウッド(鉄木)は表面が硬く、キズが付きづらい上に経年による色合いの変化も楽しめる。
傘の手元としては理想的な材料で、「不揃い感」が気にならなければ是非オススメしたい材料なのだ…!

比較的お求めやすい価格

価格的にも定価で1万円台前半で購入でき、今となっては十分リーズナブルな価格だと言えそうだ。

率直に言って、本品のような「20世紀以前のメンズスタイルの傘」って需要が少なくなってきているとは思う。
現代的な機能(撥水性と軽さ)を付加した上で、一般的な収入でも十分に購入できる金額で展開してくれているのは親切でありがたいと感じる。

小柄な筆者にはやや長い全長

以下では、イマイチだと感じる点について述べていきたい。

まず、今回のラムダの傘だけでなく本格的な傘全般に言えることだけど、身長約165cmの筆者の身長・体格だと全長が微妙に長い

この傘の場合は、全長約95cm。
細かいけどあと数cmだけ短ければと思うことがよくある。

長さにこだわる理由は、のような感じで傘を持つ時、(筆者の足の長さだと)微妙に長くて傘を支える手の座りが悪かったり、様々なシーンで傘の長さと体格とのバランスが悪いと感じるから。

「傘をステッキ代わりにしたい」ワケではないけど、傘をささない時のスタイルや携行性も重要だ。

傘売場に行くと「大きいことはいいこと」とばかりに「余裕あるサイズ」を売り物にした傘が多いけど、筆者は「サイズありき」の考え方には反対なのだ。

先端部(石突)を交換して長さを微調整できるサービスがあると理想だけど、デザインも崩れるだろうし、そもそもあまり需要が見込めないのかもしれない…。

逆に言えば、身長が170cm程度あれば、おそらくジャストなサイズ感
この傘は実は長さが2種類用意されており、(平均身長以上ならば)長さを選べるのは嬉しいところかもしれない。(★詳しくは、記事の最後を見てください…)

手元の個性にこだわる方は、店舗での購入が無難

レインドロップレクタス長傘の手元はメチャ格好いいと思っているけど、注意点が2点ある。

まず、「手造りのアジ」があるだけに個体差もそれなりに存在する。
記事末にECサイトへのリンクを貼っておくけど、こだわる方はアクセス可能な店舗があれば、現物を確認して購入した方が無難かも。

それと筆者の個体の手元には、深々と凹みが入ってます…
上の写真だけど、不用意にドアに挟み込んで付けてしまった凹み。

前述した通り、アイアンウッドは非常に硬く、天然木ではキズが付きづらい素材。
長期的にエイジングを楽しむにはもってこいだけど、どうやら(表皮ではない)内部はそれほど固くなく、過剰な圧力が加わると凹むようだ。

完全に取扱いの問題なので製品自体のマイナス点ではないけど、天然素材ゆえに不用意に扱わないように注意したい!

まとめ:「ビジネススタイルに合う傘」のイチオシ。盗難・紛失には注意!

今回は、筆者的なオススメの細巻き傘、ラムダ (Ramuda)レインドロップレクタス長傘について紹介した。

ポイントのまとめ

細身の構造+薄めの生地によるスマートな細巻き
重量は約300gで非常に軽い
抜群に格好いい手元の表情
比較的お求めやすい価格
小柄な筆者にはやや長い全長
手元の個性にこだわる方は店舗での購入が無難

物欲紳士の 辛口レビュー

総合評価 ★★★★ 4.2
 
デザイン ★★★★★ 5.0
 細巻きのシルエットと手元。細部に渡って格好良いデザイン
機能性  ★★★★★ 5.0
 高い撥水性と軽さが持ち味
使用感  ★★★★ 4.0
 基本的には良好。強風時にはやや不安あり
価格   ★★★★ 4.0
 ニッチな分野なことも考えれば、コスパは高い
耐久性  ★★★★★ 3.0
 軽量8本骨だけに、やや不安あり…
その他  特になし
 

「細巻きの傘」自体が、現在となってはニッチなジャンルで、良いモノをお求めやすく入手することが困難になりつつある今日この頃。

(傘のマーケティングに詳しくはないので)半ば想像だけど、特に国内外の「老舗」と言われるブランドの製品って、

「昔ながらのトラッド仕様」→「購買層が高年代などの特定層に限られる」→「生産数量減」→「高価格化」という循環にハマっているようにも見える…。

その点、上のようなループには行かず、現代の服装にもトライしやすい仕様と価格で「紳士の細巻き」の間口を広げてくれるのが、ラムダの長傘なわけだ。

スーツ・フォーマルに合わせる「とっておきの1本」として、ご興味のある方は是非、現物を見てみてほしい。
筆者も、他のカラーもトライしたいと思ってます…!

本記事で紹介

Ramuda メンズ傘 65cm 強力撥水 レインドロップレクタス 8本骨


画像クリックで、外部サイトへ ( rakuten.co.jp)

 

筆者が所持している、骨の大きさが65cm(全長94cm)のタイプ。

 

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長さ違い

Ramuda メンズ傘 70cm 強力撥水 レインドロップ レクタス 8本骨


画像クリックで、外部サイトへ ( rakuten.co.jp)

 

骨の長さ70cm、全長100cmのタイプ。
(筆者の感覚だと)身長175cm以上の方は、こちらが良さそう。価格は同じです…

 

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