こんにちは、物欲紳士です。
今回は、筆者お気に入りのワークシャツを紹介したい。
今回紹介するのは、ウエスのシャンブレーワークシャツ。
ワークシャツらしい素朴さがありながら、お洒落に着られる1枚だ。
ブランド(ウエス)と、ワークシャツについて
ウエス(Ues)について
ウエス(Ues)は、日本のデニムブランド。1994年創業。
ウエスの特色は、「日本製」にこだわり、「ボロきれ(ウエス)になるまで使い続けられるモノづくり」を目指している点。
「流行を追いかけ、流行に捉われる」のではなく、「好きなもの」を愛着を持って着る。
この考え方には筆者も共感する部分が多く、個人的に好きなブランドでもある。
そんなウエスのメイン商品は、もちろんデニムパンツ。
その特徴は「経年変化で味が出て、愛着が増す」点と、「ヴィンテージの再現よりも、普段着としてのお洒落さを重視したパターン」の2点。
ウエスのデニムについては、別途レビューをしたい。
ワークシャツについて
今回紹介するワークシャツは、ウエスのアパレル(トップス)の中でもロングセラーのアイテム。
素材が何種類かあるのだけれど、筆者が所有しているのは綿麻のシャンブレー。
このシャツの特徴は、ブランドコンセプトやデニムの特徴と相通じる部分がある。
つまり「ディテールとお洒落なパターンの両立」と「経年変化に伴う『アジ』」の2点だ。
以下でその特徴について、詳しく説明していきたい。
ウエスのシャンブレーワークシャツ:気に入っている点、イマイチな点
このシャツについて、個人的に気に入っている点、イマイチだと思う点を書きたい。
気に入っている点 ワークウェアらしい素材とディテール
お洒落に着用できる、スマートなシルエット
経年変化に伴って「アジ」が出る
イマイチな点 胸ポケットの形状は、やや実用性に欠ける
それぞれについて、詳細を述べていきたい。
気に入っている点
ワークウェアらしい、素材とディテール
このシャツは、素材・ディテールの随所に「旧き良きワークウェア」の雰囲気がある。
素材は、綿麻混紡のシャンブレー生地。
新品状態では麻特有のシャリ感があって目が粗いけど、洗濯で結構縮んで、身体にフィットする。
と同時に、生地感は柔らかい感じに変化する。
ディテール的には、強度が必要な箇所に施された、トリプルステッチが印象的。
これぞワークシャツ!という出で立ち。
襟裏や見頃の縫い合わせ箇所の補強もしっかりしていて、ワークウェアらしい「タフ感」がたまらない。
お洒落に着用できる、スマートなシルエット
本格志向で格好いいワークシャツは色々と販売されているけれど、サイズがダボッとしすぎていたり丈が長すぎたりして、「着用するとスマートにならない」製品が多い。
このシャツが類似のシャツと異なるのは、「ワークウェアらしい雰囲気」と「街着として着やすいサイズ感」を兼ね備えている点。
日本人の平均的な体格に対してダボ付きが少ない身幅と、裾をタックアウトして格好いい着丈になるよう、サイズが絶妙に調整されている。
1枚で着た時に、お洒落感がNo.1のワークシャツだと思っている。
経年変化に伴って「アジ」が出る
経年変化に伴う「アジ」も、ウエスの製品らしいポイント。
洗濯を繰り返すことで、新品時には平坦なシャツの表面には、「うねり」が出る。
これは俗に「パッカリング」と呼ばれているもので、このシャツも綺麗なパッカリングが出る。
生地の色味は新品の時から、どんどん薄くなる。
特に裾や襟、肘などは色落ちが大きく、色味にムラ感が出る。
椰子の実を削って作られた、白色のボタン。
このボタンも着用を繰り返すと、色が黄色っぽく変わってくる。
なおこのボタン、天然素材だけにやや割れやすい。
洗濯はネットに入れて行うのがオススメ。
「ウエスになった」時のために、新品のスペアを確保しているのだけれど、
もっとボロボロになるまで、着古したい1着だ。
イマイチな点
胸ポケットの形状は、やや実用性に欠ける
胸ポケットは、この手のシャツとしては独特な形をしている。
この手のシャツは、「左右にボタン付きのポケット」のものが多い。
上の写真のようなデザインが一般的だと思うけど、このシャツはやや異なる。
まず、左胸のポケット。
中央側に入口があって、全周が縫い付けられている。
何を入れるためのものかは不明…。(コインポケットなのかな??)
右胸はペンポケットと、一般的なサイズの胸ポケットになっている。
ペンポケットは実用的だけど、大きなポケットのサイズが小さい。
スマホを入れようとすると、幅的にケース無しのiPhone5を入れるのがギリギリ。
なので、現在のサイズのスマホはほぼ入らない。
率直に言うと中途半端なサイズだ。
スマホが誕生する前から売られているからだと思うけど、ポケットの実用性は割り切る必要がありそうだ。
要するにこのシャツは「ビンテージ・アイテムにインスパイアされた、とにかくお洒落な1枚」なのだ…!
まとめ:とにかく素敵な「お洒落シャツ」
今回は筆者がお気に入りのワークシャツ、ウエス(Ues)のシャンブレーワークシャツについて紹介した。
ポイントのまとめ ワークウェアらしい素材とディテール
お洒落に着用できる、スマートなシルエット
経年変化に伴って「アジ」が出る
胸ポケットの形状は、やや実用性に欠ける
「カジュアル・シャツ1枚で1万8000円以上(!)」というのはそれなりの金額なのだけど、期待を裏切らない素材・シルエット・デザインの秀逸さがある。
その金額も手伝って「洋服を、大切に着る」ということも思い出させてくれる1枚なのだ
(おまけ)コーディネート例、私物の製品データ
コーディネート例
コーディネート詳細
シャツ:ウエスのワークシャツ(本品)
ボトムス:バナナ・リパブリック(→レビューページへ)
靴:パラブーツのコロー(→レビューページへ)
鞄:フィルソンの70256(→レビューページへ)
私物の製品データ
ブランド ウエス(Ues)
製品名 ワークシャツ
型番 500954
素材 シャンブレー生地(綿・麻)
色 ブルー
サイズ 1
製造国 日本
価格 18,000円
購入年月 2012年冬