秋も深まり、2021年も終盤となってきた。
国内でのコロナの状況が落ち着きを見せていることもあってか、ファッションアイテムでは「投機性商品」でもある腕時計の販売価格も、再び高騰する気配を見せる今日この頃。
今回は中野の腕時計店、The Watch Company さんより記事作成のご依頼をいただいた。
…ので、「買うなら今でしょ!」な感もある腕時計について、筆者が注目するアイテムをピックアップしてご紹介する記事を書きたい!
この記事では下記ブランドの製品を紹介する。
ロレックス
チューダー
タグ・ホイヤー
ゼニス
続編 もあるので、合わせて見ていただきたい…!
まずはThe Watch Companyさんについて、概要をチェックしていきたい!
The Watch Companyについて
The Watch Company について
The Watch Company (以下、TWCと略す)は、東京・中野にある腕時計店。
腕時計愛好家の方はご存知だろうけど、東京・中野は腕時計店の激戦区。
言ってみれば「腕時計業界のアキハバラ」的な街。
コロナ禍以降は一時的に寂しい状態かもしれないけど、特にここ数年はインバウンド需要もあって中野の腕時計店が大繁盛しているのは、素人目にも明らか。
高額紙幣の束を一般客の見える場所で決済する光景は、長年のデフレに苦しむ日本では珍しくなった「バブル感」があり、と同時に「海外の商習慣」も感じられて新鮮でもある。
そんな「行くだけで楽しい、ちょっぴりバブリーな激戦区」中野の腕時計界にあって、2015年オープンと比較的新興のお店なのが、今回お薦め商品をピックアップさせていただくTWC。
TWCの特徴を要約すると、下記の4点になる。
「激戦区」へと向かう動線に位置し、アクセスが良好
新品・美品中古がほとんど。初心者も安心して購入可能
店舗・Webともに在庫の種類が豊富
(おまけ)超希少な製品を「拝める」こともある
以下にて、各項目について簡単に説明していきたい!
「激戦区」へと向かう動線に位置、店舗へのアクセス性が良い
TWCの店舗の位置は、JR中野駅の北口直結の商店街「中野サンモール」に面し、商店街でも北側(中野ブロードウェイのすぐそば)に位置する。
要するにJR中野駅から、腕時計店&中古ブランド品店の「激戦区」こと中野ブロードウェイに向かう動線上に位置することになる。
言い換えると「激戦区の入り口にある」と言ってよく、店舗へのアクセス性は良好だ。
腕時計を購入・検討する際には「札束を握りしめて(?)時計屋さんにGo!」という方もおられるだろう。
その際には「まずは入り口で肩慣らしをするつもりで」TWCの店舗に立ち寄ってみるのも良さそうだ。
新品・美品中古がほとんど。初心者も安心して購入可能
お店で扱っている製品は、「新品・美品中古」がほとんど。
周辺では「旧年式のヴィンテージ品」を多く取り扱うお店も多い中、安心して購入できる状態の商品がほとんど。
品揃えの面で「本格腕時計の初心者」にも優しいお店だと言えるわけだ。
中野の腕時計店は良心的なお店が多く、そもそも「怪しげな旧年式品」を売りつけるお店は少ない。
だけど最近では、(どこのお店かは書かないけど)「これ、メーカーの正規メンテナンスが受けられるの?」と疑問を持たざるを得ない、非正規の改造品(?)なんかを扱う店舗が出てきているのも事実。
界隈で「(インバウンドも含めた)需要の増加」「商品の弾切れ」が起きている事情もありそうな一方で、ヴィンテージ製品の購入には「目利き」が必要なのも事実ではある。
「理解して購入する」分には全く問題はないけど、「目利き」に自信を持てない方は、まずは「新品・美品中古」から選んで「見る力」を養うのがオススメなのだ。
店舗・Webともに在庫の種類が豊富
店舗・Webともに在庫が豊富で、豊富なバリエーションから選べるのもポイント。
「新製品の在庫が豊富なお店」と聞いて、まず思い浮かぶのは「カメラ店系の家電量販店」。
量販店は、国産品を始めとした実用的な製品が多い。
一方、TWCは腕時計店なので、どちらかと言うと趣味・嗜好性の高いブランド品の取り扱いが豊富。
「本格腕時計を、新品(・美品中古)から選びたい」場合は、選択肢として入れてみたいお店だと言えそうだ。
(おまけ)超希少な製品を「拝める」こともある
ここまでの説明で「初心者向けのお店」と思われた方もいそうだけど、実はそうでもない。
超希少な製品も取り扱っていることがあって、腕時計マニアの方にもオススメしたいお店でもある。
例えば、上のようなレインボー・ベゼルのロレックス・デイトナ 。
まず目を惹くのは、都内にマンションを購入できそう(!)な金額。
こういう超稀少な商品を目にできる機会は、そうそうない。
ファッション的な観点で見ると「どこに付けていくのか」も全く不明だけど、何よりも「既に販売済」なことに驚く
このような超稀少品が「神棚ポジション」に飾られていることもある。
店内の商品はくまなくチェックした上で、運良く拝めた際には(拝金主義ではないけど)合掌してお祈りを捧げるのがよい。
なお、間違っても(買う気やお金がないのに)「見せてください」などと言ってはいけない。
お店に迷惑だし、当然顧客側にもリスクがある。
(「某芸人トリオ的な『フリ』」ではないので、くれぐれも注意しよう…!)
TWCで選ぶ、オススメ腕時計8選!
前置きが長くなった。
以下ではそんなTWCで取り扱いのある(あった)製品から、筆者がオススメするブランド・腕時計を紹介していきたい!
ロレックス (Rolex)
数多くの腕時計ブランドの中で、「実用性」「ステータス性」「リセールバリュー」「ファッション性」「アフターサービス」など、どの面も死角がなく安定した評価を誇るのがロレックス 。
外観・仕様を頻繁に変更しない、製品開発面での保守的な一面も特徴。
(「最新の流行ではない」面もあるけど)「永く愛用できる、一生モノの腕時計」を入手したいなら、ぜひ検討したいブランドだ。
コスモグラフ・デイトナ Ref. 116506 / Blue
安定のロレックスの中でも「ザ・ロレックス」的なステータス性を誇るのが、クロノグラフのコスモグラフ・デイトナ (Cosmograph Daytona) 。
アイスブルーの文字盤が爽やかな Ref. 116506 / Blue は、「成金っぽく、重たい印象」のモデルが多いデイトナの中でも随一のファッション性の高さを誇る。
本品は旧モデルだけど、日本国内ではアノ人気俳優(キ◯タク)の愛用モデルとしても知られる1本。
まだ新品で入手可能なのは、愛好家には嬉しいところだろう。
また、ファッション性の高さとは裏腹に(?)、ケース・ブレスレットに貴金属(プラチナ)を贅沢に仕様した「セレブ仕様の腕時計」でもある。
価格も堂々たるものだけど、数年前には「大台以下」だった記憶があるので今後も価値の上昇が続くのかもしれない。
「将来的な価格動向」は読めないけど、「『人気芸能人が愛用』というストーリー」がある点は、(ここ日本では)価値の安定に寄与しそうではある。
オイスター・パーペチュアル Ref. 126000-0001
ロレックスの実用品の中での「推し時計」は、ノンデイトのシンプルなオイスター・パーペチュアル (ケース径36mm)のRef. 126000 。
文字盤のカラバリが豊富なのも特長だけど、筆者がイチオシするのはケース・ブレスレットと同色のシルバー文字盤がセットされた、シンプルな1本。
ブランドロゴ・インデックス・時分秒針に配されたゴールドが程よいアクセントとなっている。
ビジネスからカジュアルまで、流行やコーディネートに左右されず、長年愛用できそうなのが良い。スイス製。
なお、「シンプル系ロレックス」の魅力については、私物(エアキング、Ref. 14000)を別の記事でレビュー している。
合わせてチェックしてみてほしい!
チューダー (Tudor)
「ロレックスのディフュージョン・ブランド」的なポジションに始まり、近年では「本家にはない独自性」があるモデルを発表していることで、ますます注目度を増しているのがチューダー (Tudor) 。
定番&新作から、筆者オススメの製品をピックアップしたい!
ブラックベイ フィフティ-エイト Ref. 79030B-0001
Ref. 79030B-0001 は、近年の人気シリーズ ブラックベイ の定番モデル。
人気ヴィンテージ・モデルの「定番ディテール」を、現行製品に落とし込んだ1本だ。
主な「定番ディテール」は、 ①「ロレックス・サブマリーナ」を思わせる基本デザイン、②爽やかなネイビー色のベゼルと文字盤、③通称「イカ針」と呼ばれる針形状 の3点。
★thewatchcompany.co.jpより、許可を受け転載
故障が起きづらいシンプルなノンデイトのムーブメント、ヴィンテージ・モデルで人気のリベットブレス状のブレスレットなど、高い実用性と意匠性を備える点も見どころ。スイス製。
チューダーの過去製品については、私物(サブマリーナ)を別記事にてレビュー している。
合わせてチェックしてほしい!
ブラックベイ クロノ Ref. 79360N-0002
同じくチューダーのヘリテージ・ライン "ブラックベイ" から、今季(2021年)に発売されたばかりの「パンダクロノ」を紹介したい。
2レジスター(小窓が2つ)で白黒に塗り分けられたクロノグラフは、ヴィンテージ・ウォッチによく見られる人気のデザイン。
近年の「復刻ウォッチブーム」もあり、各腕時計ブランドから新製品が発表されているデザインでもある。
そんな「パンダクロノ」人気の中で満を持して(?)発売された、チューダーの新製品が Ref.79360N-0002 。
他メーカーのパンダクロノと比較しても「ヴィンテージ品っぽい、質実剛健な雰囲気」が漂う。
ブランド性やムーブメントの性能も申し分なく、名作の予感がする。
筆者も(経済的な余裕があれば)ぜひ手に入れたい…。
タグ・ホイヤー (Tag Heuer)
スポーツ・ウォッチの専業メーカーとして、長い歴史を歩んできたブランドがタグ・ホイヤー (Tag Heuer) 。
近年はヴィンテージ・モデルにインスパイアされた製品が人気。
「クラシック回帰」の流行に、先鞭を付けたブランドでもある。
カレラ 160周年モントリオール・リミテッドエディション CBK221C.FC6488
近年のタグ・ホイヤーの成功の礎となったカレラ (Carrera) シリーズから、ブランド160周年の記念モデルとして再復刻されたモデルの1つがCBK221C.FC6488 。
まず、'70年代の旧製品「カレラ・モントリオール」をイメージして塗り分けられた文字盤の配色がお洒落。
「手の届くラグジュアリー」を標榜するタグ・ホイヤーにしては強気な価格設定にも見えるけど、これには当然理由がある。
一言で言えば、パーツの製造原価に非常にコストが掛かっている(ように見える)のだ。
筆者が特に注目するのは風防(文字盤全面のガラス体)。
ヴィンテージ・ウォッチに良くある「ドーム形状」を採用しつつ、材質は(昔ながらのプラスチックではなく)硬度が高くキズが付きづらいサファイア・クリスタルを使用。
現物を見ると、明らかに「成形・研磨がともに難しい形状」をしている。
ガラス1枚だけど、相当コストが掛かっていそうだ。
生産技術には詳しい筆者の「勝手な想像」では、製造原価だけで1万円近く、場合によっては1枚で数万円レベルの可能性もありそうだと感じる。
(★筆者は腕時計メーカーの関係者ではないため、あくまで(マニアックな)一般論からの推測です。)
ムーブメントも含め、全体が現代的な高級仕様にアップデートされていて、結論から言えば金額的にはやっぱり妥当。
だけど幸運にも入手できた暁には破損にはくれぐれも注意したい。修理費用が掛かりそう。
ホイヤー・カレラについては、筆者の私物( '90年代の製品)を別記事にてレビュー している。
歴史的な背景も含めて長々と書いているので、合わせてご覧いただきたい!
モナコ キャリバー11 CAW211P.FC6356
カレラと並んで「往年のタグ・ホイヤーらしさ」を味わえるシリーズがモナコ (Monaco) 。
中でも青文字盤でインダイアル(小窓)が白、左竜頭仕様の CAW211P.FC6356 は、シリーズ中でも「モナコっぽい」1本。
モナコを複数本所持できるコレクターの方は別として、「1本だけ持つなら」ぜひ手に入れたい製品と言える。筆者も欲しい。
映画俳優のスティーブ・マックイーンがレース映画「栄光のル・マン」(Le Mans, 1971) で、オリジナル・モデルを着用しているエピソードは有名。
ちなみに作品中、マックイーンは「モナコを右腕に着用」している。
「レーシング・ドライバー」という配役から来る設定なのだけれど、左竜頭仕様のモナコは左利きの方に適した腕時計なのも事実。
…言うまでもないけど、自動巻きなので左腕に着用しても全く問題はないです。スイス製。
ゼニス (Zenith)
高精度なムーブメントを多数輩出した歴史で知られる、スイスの名門マニュファクチュール(ムーブメントを一貫生産可能な高級腕時計メーカー)がゼニス (Zenith) 。
ルイ・ヴィトン (Louis Vuitton) を擁するブランド資本(LVMHグループ)の古参メンバーで、タグ・ホイヤーとはグループ企業の関係でもある。
★thewatchcompany.co.jpより、許可を受け転載
近年は、他社も追随しまくりの「オープンハート」などの大胆なデザインのモデルが人気。
ムーブメントの技術力だけではなく「デザイン性の高さ」もゼニスの特長だと言えそうだ。
筆者的には「旧来からのゼニスの良さ」を満喫できる、クラシカルで比較的シンプルなデザインの製品を推したい。
クロノマスター エル・プリメロ 03.2150.400/69.C713
03.2150.400/69.C713 はゼニスの人気ライン、クロノマスター (Chronomaster) の定番モデル。
エル・プリメロ (El Primero) は、ゼニスの名作ムーブメント、及びそれを搭載した腕時計の名称。
"el primero" はエスペラント語で、英語で言うところの "the first" の意味となる。
クロノグラフ・カレンダー・自動巻の3機能を融合させた「(当時は)革新的な設計」、「毎秒10振動のハイビート」などの特徴を持つ、腕時計史に名を刻むムーブメント。
クロノグラフの機械を内製化する以前のロレックス社が、デイトナのベース・キャリバーとして採用していた時代もある。
単独製品としては、最も著名なムーブメントの1つだと言えるかもしれない。
実は筆者も同型番のモデルを保有していて、お気に入り。
外装はエル・プリメロの発売年(1969年)の文字盤デザインを踏襲した、通称「1969ダイアル」。
シンプルなシルバー文字盤と、3色に塗り分けられたインダイアル(小窓)の組み合わせは、現代の感覚から見てもお洒落。
「オールド・ムーブメントの傑作」の魅力に加え、ヴィンテージ・モデルから続く「ゼニスのデザイン性」の高さも楽しめる、イチオシしたい1本だ。
エリート 03.3100.670/02.C922
ゼニスの伝統的な良さ、「洗練されたデザイン性」を楽しめる製品として最後に紹介したいのが、同社の3針タイプ製品のエリート (Elite) 。
03.3100.670/02.C922 は、ドルフィン形状と呼ばれるドレッシーな針形状、立体的だけど主張しすぎない文字盤の造形が美しい1本。
ムーブメントに定評があるゼニスらしく、搭載ムーブメント (Elite 670) は自動巻き&カレンダーの機能を薄型サイズに収めたもの。
要するに「ムーブメントの個性」の観点でも死角はない。
全般的にファッション性は高く、スーツに合わせればネーミング通り「エリート然」とする。
身につければ(経済力だけでは手に入らない)「育ちやセンスの良さ」を演出できそう。
ビジネス・婚活などの「特に重要な場」向きかもしれない…!
まとめ:(本記事も参考に)狙いを定めて、お店にGo!
今回は中野の腕時計店、The Watch Company (TWC) さんの商品から、オススメの腕時計ブランド・製品をピックアップしてみた。
「初心者にも優しいお店」と紹介しつつ、イチオシした製品は「中〜上級者向け」になってしまった感もある…
実際のところ、今回ピックアップした製品以外にも「入門向けウォッチ」も含め、オススメの製品は多数存在する。
店舗の品揃えは常に豊富だから、とりあえず行ってみても「何を見れば良いか分からない」となってしまう可能性もある。
事前に「ある程度、狙いを定めておく」のがオススメで、本記事がその参考の一つになれば幸いに思う。
記事ボリュームの都合で今回は紹介できなかった製品も別記事に書いたので、是非チェックしてほしい…!
あわせて読みたい
◆本記事に関する注意事項◆
この記事は、紹介した店舗の運営会社より「記事作成の依頼」をいただいて執筆したものです。
・記事の執筆・掲載の対価として、「その労力にかかる常識の範囲内」で報酬を受け取っています。
記事の内容には可能な限り公平を期しております。が、対価が発生していることにより「筆者も無意識のうちに、他記事とスタンスが異なった記述」が存在している可能性までは否定できません。ご承知おきください。
・一部の掲載写真の著作権は、執筆依頼元の店舗 (The Watch Company) に帰属します(転載した写真には、画像の注記に出典元を記載)。
特に出典元の記載のない写真の著作権は、当ブログに帰属します。
・「紹介する製品の選択」やその文責、および「文章に対する著作権」は、全面的に当ブログに帰属します。
・記事内に記載している「安心できる」「価値上昇が見込まれる」などの「ポジティブな結果を想起させる記述」は、あくまで「個人(当ブログ管理人)の感想」です。したがって、個々の商品購入・取引に関して「トラブルがない」「将来的に売却益が得られる」などの「取引の結果(に伴う利益)」を保証するものではありません。
いかなる「筆者個人の所感とは異なる結果・不利益」に対しても、「執筆依頼元店舗(の運営会社)・当ブログ」は、共に責任を負いません。
・詳細について知りたい方は、著作権について・免責事項についてをご確認ください。