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【ユニクロの定番】エクストラファインメリノセーター【毎年買え!】

こんにちは、物欲紳士です

今回は皆さんもお馴染み(?)なユニクロの超定番アイテムについて書きたい。

この記事で紹介するのは、ユニクロ (Uniqlo)エクストラファインメリノセーター

まずはブランド(ユニクロ)と、このセーターの概略について見ていきたい…!

ブランド(ユニクロ)と、今回のセーターについて

ユニクロ (Uniqlo) について

ユニクロ (Uniqlo) は、言わずと知れた国内アパレルの最大手ブランド。
ファッション業界における製造型小売業 (SPA) として、世界No.1になる日も近い
いま日本で、最も勢いのある企業の1つと言っても良さそうだ。

ユニクロ (オンラインストアTOPへ)

ユニクロ製品については、別記事で下記製品などのレビューを書いている。
合わせてチェックしていただきたい…!

 

エクストラファインメリノセーターについて

エクストラファインメリノセーターは、そんな「アパレルの王者」ユニクロの秋冬インナーの「ド定番」アイテム

このセーターの歴史はユニクロの現行製品でも結構古くて、確か '00年代中盤には既にラインナップされていたはず。

カシミアヤギ(★写真はイメージ)

ちなみにユニクロはこの時期は「カシミア推し」で、発売当時はちょっと影に隠れた存在でもあった。

諸般の事情から「プレミア商品」となってしまったカシミアとは異なり、15年以上も「庶民派プライス」を保ち続ける名作なわけだ。

さらに '10年代中盤(2015年辺り?)にはマシンウォッシャブル機能が追加され、今日に至る。

タートルネックのリブタイプは、レディース向け製品の仕様

なお、スタイルは「クルーネック」「Vネック」「タートルネック」「カーディガン」の4種となっている。

以下ではまず前段として、そもそも「メリノとは何か?」について筆者なりに解説していきたい!

 

素材の話(メリノ・ウールとは何か?)

まず商品名を見たところで「エクストラファイン…メリノ??」ってなってしまう方も多いように思う。

本項ではそんな方々のために、歴史の雑学(?的なモノ)も含めて「メリノとは何なのか」について、筆者なりに解説してみたい!

(★写真はイメージ)

一言で言うと、メリノとは「服飾史を変えたヒツジ」なのです…!

★一旦ファッションの話題から逸れるので、興味ない方は → 本題へ をクリック!★

 

メリノ前史:家畜のとしてヒツジ

(★写真はイメージ)

世界史なんかでは「狩猟&採集生活から農耕生活に移行して定住化」と習うけど、農耕と同様に食用などのために家畜を飼うことも、人類史的には農耕と並んで大きな進歩だった。

(★写真はイメージ)

中でもヒツジは、最も人間に馴染み深い家畜の1つ。
1万年前くらいには家畜化されていたと言われている。

性格が穏やかで家畜化しやすい
肉・乳・毛・毛皮など、利用範囲が広い
繊維質の牧草を餌とし、栄養源が人間とカブらない

などの点が、ヒツジの家畜化に関して重要なポイント。

筆者的には、特に人類の主食と言える穀物が育たない場所でも生育し、人類が栄養源にできる点が重要だったと思っている。

遊牧が好例だけど、「ヒツジ・ウシ・ウマ」の家畜化によって人間が消化できない繊維質を間接的に栄養源にすることが可能となり、このことで人類の生活範囲が広がったわけだ。

起源後すぐに成立した「新約聖書」で、一般信者に対する例えとして登場する「迷える子羊」のフレーズも有名。

キリスト教が発生〜拡大したのは「中東と欧州」だけど、約2000年前の時点で家畜としてのヒツジはかなり一般的だったということなのだろう!

 

メリノ・ウール:「門外不出」の最上ウール!

前述したように「毛織物用の素材」としてだけでなく「毛皮(ムートン&シープスキン)」・「肉(ラム&マトン)」・「乳(羊乳)」などの多くの利用用途があったヒツジ。

家畜は長い歴史の中で品種改良が加えられてきたけど、ヒツジもこの例に漏れず各用途に向けた品種改良を受けることになる。

野生化される前のヒツジの原種だと言われているのは、のムフロン。
外見だけで言うのは良くないかもしれないけどヒツジと言うよりはヤギっぽいよね…。

「一般的なヒツジ」は、野生のムフロンと比較すると以下のような違いがある。

体毛が長い
体毛が細い
体色が白っぽい

野生の状態から「製糸に適するよう毛が長く」「肌触りを滑らかにするため毛が細く」「カラフルに染色できるよう毛色が白く」なるよう、永年にわたる品種改良を受けたのが今日の羊毛向けのヒツジというわけだ。

(★写真はイメージ)

人間に例えれば「全身産毛で・毛が長く・銀髪」の方を人為的に作ったのが、羊毛向け品種ということ。
…それがヒツジにとって幸福だったのかどうかは分からないけど、人類の永年の努力と営為を感じる

…で、そんな羊毛向けの品種の中でも現在に至るまで「最上の品種」とされているのが、「無敵艦隊」でも有名な「中世の覇権国家」スペインが原産国のメリノ種

当初はスペイン王室により独占された「門外不出」の最上級ウールだったけど、スペインが覇権国の立場から後退すると、次第に国外へと流出するようになる。

 

植民化と産業革命:英国を代表する服飾素材に!

(★写真はイメージ)

この流れと結びついたのが、18世紀後半に英国で始まった産業革命
ざっくり言うと、モノの生産が手工業から機械化された軽工業・重工業へと置き換わった点がポイント。

すると元来、毛織物工業が英国の伝統産業だったことも手伝って紡績業(製糸業)の機械化が図られた。

加えて以前から進行していた植民地化も合わさり、メリノ種はオセアニア(オーストラリア・ニュージーランド)に大量に持ち込まれた。
こうしてオセアニア産のメリノ原毛を英国で生地化する流れが形作られる。

良く言われるように、(スーツを始めとした)男性ファッションの源流は英国にあり、英国産のウール生地は現在でも評価が高い

こうした背景には、数奇な運命で「英国(→欧米)を代表する服飾素材」となったメリノ・ウールの存在も大きいというわけなのだ!

以上を一言で超要約すると「メリノ」と言えば「上質なウール(羊毛)」ということになる。

 

ユニクロのエクストラファインメリノセーター:魅力とオススメの着方

薀蓄語りが長くなった…

以下ではユニクロのメリノセーターに話を戻して、その魅力とオススメの選び方について述べていきたい…!

ポイントを筆者的にまとめると、以下になる。

エクストラファインメリノセーターの魅力

「ハイゲージのセーター」のイメージを変えたプライス
細さ19.5 um の原毛による肌触りとしなやかさ
ベーシックなデザイン配色の妙
「まめに洗濯派」にも嬉しいウォッシャブル機能

オススメの選び方

「レディース商品」も合わせて検討する!
値下げ期間を見逃すな…!

以下で、それぞれについて述べていきたい!

 

「ハイゲージのセーター」のイメージを変えたプライス

当ブログではいきなり価格の話から入ることはあまりないのだけれど、このセーターの第1の「良さ」はその魅惑のプライス

クルーネック・Vネック・タートルネックの3型は、定価が税込2990円

カーディガンの定価が税込3990円になる。

まずエクストラファインメリノセーターが登場する以前は、ニットを「ローゲージ」と「ハイゲージ」とで比較すると「ハイゲージの方が高価」というのが常識だったように思う。

…その上で「天然ウール100%のハイゲージニット」を求めると安価な製品でも1万円前後、ブランド品なら2万円&オーバーという状況が当たり前だったのだ。

使用する毛の量は少ないけど高価だった理由は、現在となっては不明…。
想像するに「より上級な毛を使う必要がある」とか「織るのに手間が掛かる」、「綺麗めな服装の方が求めるので、多少高価でも売れる」といった理由だったのかなと感じる。

一方でユニクロの場合は、「ハイゲージの綺麗めニット」も「ローゲージのカジュアルなニット」も価格は基本的に同じ
その上で嬉しい「ユニクロ的なプライス・ゾーン」なわけで、他のユニクロ製品と比較してもコスパの良さが際立っている

筆者は専門家ではないので「価格を下げられる秘密」を説明はできないけど、本品により「ハイゲージのニット界で価格破壊が起きた」ことだけは間違いない。

細さ19.5 umの原毛による、肌触りとしなやかさ

(★写真はイメージ)

エクストラファインメリノセーターで使われるウール原毛は、直径が19.5um

素材の繊維直径が「エクストラファインメリノ」の名の由来
細い方から2番目のランクになる。

ちなみに「カシミア」の繊維は15um前後、シャリ感が魅力の夏向き素材「モヘヤ」は40um程度の太さ。
繊維が細い方が肌触りが滑らかで「チクチク感」が出づらい。
ウール素材の中でも上質な部類の素材だと言えそうだ…!

(余談だけど)グレー系の生地はメランジ調(濃淡が入り混じった色味)で、なかなか上質感がある

このほか、「毛玉ができやすい」というウールのデメリットに対しては「アンチピリング加工」が施されるなど、日常着としての扱いやすさにも配慮がされている。

ベーシックなデザインと、配色の妙

タートルネックのリブタイプは、レディース向け製品の仕様

極めて奇をてらわないシンプルなデザインも、エクストラファインメリノセーターの特徴。

配色は、秋冬らしいベーシックなダークトーンが中心
だけどシーズン毎に1〜2色、「(その年らしい?)個性的な色味」が出る。

昨年 (20-21 AW) は、辛子色のような黄色。

今年 (21-22 AW) は、紅葉っぽいダークオレンジが目を惹いた。

こうした「年毎の色味」は、次シーズン以降は販売されない可能性も高い
もし気に入った色味があれば、優先的にゲットする。
シンプルなので長年着られるし、数年経てば「ユニ被り」が起きる可能性も低くなる。

どれがブランドニットか、分かります??(正解は右)

ちなみに、の写真ではエクストラファインメリノセーター(クルーネック)の着用例に、1つだけ海外の某ブランドニット(2万円程度)を混ぜてある

間近で見れば全く差がないわけではないけど、傍目から見ればほぼ違いはない
それでいて価格は1/5程度なのは、非常に嬉しいところだ。

「まめに洗濯派」にも嬉しい、ウォッシャブル機能

それと5年ほど前から追加されたウォッシャブル機能も、「洗濯したい派」には嬉しい機能だろう。

まあ「公認のウォッシャブル機能」じゃなくても、「洗濯派」の方はジャブジャブ洗ってる気もするけど…。
「ウォッシャブル」を謳うには「洗濯耐性のテスト」も必須のはずで、洗濯に対する安心感は間違いなくアップしそうだ。

(★写真はイメージ)

筆者自身は「まめに洗濯派」ではないのでそれほど関係はないけど、特に「素肌ニット派」の方はまめに洗濯するのがオススメ。

「レディース商品」も合わせて検討する!

(★写真はイメージ)

検討する上でのオススメしたいのは、「(男だからと言って)メンズだけ見るのではなくレディースも合わせて見る」という点。

このニットはシンプルな形なので(サイズを除き)デザイン上の男女差は少ない
一方で「カラバリ」「売り出しのタイミング」はメンズ・レディースで異なる。

レディースの方が、特に「ダークトーンでない目を惹く色味」が多い。
「メンズの地味な色味は、無難すぎて嫌」という方は、レディースを狙う。
鮮やかな色味が好きな方の好みには合うはずだし、「ユニ被り」の抑制効果もある。

サイズ感の違いを、クルーネックセーターを例としてにまとめてみた。
ボディと丈のバランスが男女で異なるけど、だいたい「2サイズ分のサイズ差」が目安になる。

筆者も、基本は「メンズS、レディースL」という感じで選んでいる。
XLサイズまでは店頭に並んでいる上、オンラインストアでは3XLサイズまであるので、大柄な方はオンライン購入を検討するのも良さそうだ。

「値下げ期間」を見逃すな…!

2,990円(カーディガンは3,990円)とオトクなユニクロ・ニットだけど、年に数回値下げ期間があってさらにお安くなる

ユニクロをよく利用する方はよくご存知だと思うけど、(一部を除き)頻繁に売り切れる製品ではないので「値下げ期間」に買うのが基本

基本は1000円引きなんだけど、元値から計算すると25〜33%オフということになる。
元々抜群なコスパがさらに恐ろしいことになるので、タイミングを狙って揃えていくのが良い!

まとめ:ユニクロを象徴する「究極のベーシック・ウェア」を、これからも。

今回は「ザ・ユニクロ」な定番の1着・エクストラファインメリノセーターについて、「メリノとは何か」を合わせて書いてみた。

ポイントのまとめ

「ハイゲージのセーター」のイメージを変えたプライス
細さ19.5 um の原毛による肌触りとしなやかさ
ベーシックなデザイン配色の妙
「まめに洗濯派」にも嬉しいウォッシャブル機能
「レディース商品」も合わせて検討する!
値下げ期間を見逃すな…!

ユニクロのニットのラインナップの中で、ハイゲージ系は「春夏向けのコットン版」もあるけど、率直に言って秋冬物(本品)と比較すると質感的にはイマイチ

タートルネックのリブタイプは、レディース向け製品の仕様

質感とコスパの両面から「ユニクロの傑作ニットと言えばメリノ」となる。
別の言い方をすれば「ユニクロ様を持ってしても、コスパ・質感良好な製品を何でも大量生産できるわけではない」とも言えるわけだ。

原料調達面の問題も絡むわけで、このあたりにユニクロの今後の課題がありそうだとも思うけど、エクストラファインメリノセーターはそんな課題の存在を感じさせない秀作。

まだ愛用されていない方は、ぜひ一度手に取ってみていただきたい1着

 

 

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