こんにちは、物欲紳士です。
今回はメンズ好みのシンプル&シックなレザーバックパックをサンプル提供いただいた。
…ので、ご提供いただいたサンプルを試用の上、レビューをしていきたい!
今回レビューするのは、BROSKI AND SUPPLY(ブロスキー・アンド・サプライ)のChain。
はじめにブランド (BROSKI AND SUPPLY) と、Chainの概要について見ていきたい!
BROSKI AND SUPPLYと、Chainについて
BROSKI AND SUPPLYについて
BROSKI AND SUPPLY (ブロスキー・アンド・サプライ)は、東京・浅草でバッグ等の販売を手掛ける、(株)マニファクチャーが運営する鞄ブランド。
”Work smart, Enjoy Life" をコンセプトに、2016年に創設。
台東区の浅草周辺の一帯は、知られざる(?)日本有数の「革どころ」。
江戸時代から皮革の鞣し(なめし)業者や加工業者が集まっていたことで知られている。
現在でもその名残りは残り、紳士靴・ベルトなどの皮革加工業界では東京の下町に本拠を構える有名ブランドも多い。
都心部でもあり、現在では皮革鞣しなどの材料加工を行う会社は少ないけど、今に至るまで「革の特性や加工方法、使い方に関する知識」が集積した地域なのだ。
東京は浅草から発信されているBROSKI AND SUPPLYも、そんな「地域の強み」を活かした(?)素材使いに特徴があるバッグブランド。
ブランド製品全体を通して使用されるのは、"umbrella WATER PROOF LEATHER" と銘打たれた防水レザー。
鞣し(皮革の製造工程)の段階で防水材を革の繊維にまで浸透させ、質感と強力な防水性を両立させた点が特徴となる。
「そもそも論」にはなるけど、「革」は素材として耐久性が高く、(イメージとは反するけど)最強レベルの耐水素材にもなり得る。
加工されて「革」になる前の「生体の皮」自体が、高い耐水性を誇る。
どんな生物でも「水に濡れただけで、表皮が劣化しました」となることはあり得ないわけだ。
ただ、素材加工(鞣し)の方法による違いとか、「(基本的には)洗えない」という弱点があるのも事実。
そこに「水に濡れても、新品同様に綺麗に使いたい」という現代のニーズが加わると、鞣し方によっては「水に弱い材料」という烙印を押されてしまうわけだ。
BROSKI AND SUPPLYの "umbrella WATER PROOF LEATHER" は、元々は耐水素材である「皮」を、防水性にこだわって「革」へと加工した素材。
皮革本来の持ち味と言える耐水性を、現代的な素材への要求水準まで高めた素材だと言えそうだ!
BROSKI AND SUPPLYの製品について
次に、BROSKI AND SUPPLYの製品ラインナップをチェックしてみたい!
まず、ブランドの看板商品とも言えるバックパック(リュックサック)は、様々なタイプをラインナップ。
写真の "ADJUST MULTI BACKPACK" は、イメージ的にはIT系・クリエイター系の方のワークスタイルとか、カジュアルスタイルにハマりそうな非対称形のデザイン、16インチPCに対応した収納力が見どころ。
バックパックだけでなく、ブリーフケースもラインナップ。
写真の "JIG2" は、適度にカジュアルなポケット使いによるデザイン性と、薄マチのスマートさが特徴。
バックパックとしても使用可能な多用途さも面白い、現代のワークスタイルに適合する製品となっている。
さらに、トートバックやスリングバッグなどのカジュアルバッグも展開。
の "ADJUST MULTI WALLET SHOULDER" は、軽快なショルダーバッグ。
これはかなり筆者の好み。カジュアルな服装とか、夏季の装いに合いそう!
素材革のカラバリ都合もあってか、製品カラーはブラック・グレー・ネイビーで統一。
上記のトーンにマッチするモダンなデザイン性も魅力だと言えそうだ!
Chainについて
Chainは、BROSKI AND SUPPLYが提供する、(原稿執筆時点での)バックパックの最新作。
最大の特徴は、そのシンプルなデザイン。
豊富なバックパックをラインナップする同ブランドだけど、従来は(装飾的ではないけど)デザイン要素のある製品が多かった。
そんな中で本作 "Chain" は虚飾を廃したデザインと、薄マチでスマートなスタイルが特徴。
さらに本作はブリーフケースやショルダーバッグとしても使える、いわゆる2way / 3way の製品ではない。
機能はバックパックのみに絞り、代わりにスマートさを追求したわけだ。
カジュアル&ビジカジに留まらず、一般的なビジネス用途にも適応可能な点が特徴となっている!
BROSKI AND SUPPLYのChain:良い点と、イマイチな点
そんなこんなで、筆者のもとにやってきたBROSKI AND SUPPLYのChain。
数週間使用してみての良い点とイマイチな点を列挙すると、下記のようになる!
様々なスタイルに対応できる大人なデザイン
実用性の高いポケット配置
価格以上の素材の質感
レザーバックパックとしてはまずまず軽量
ショルダー部のベルト使いが惜しい
(現時点では)入手性は高くない
以下にて、それぞれについて見ていきたい…!
様々なスタイルに対応できる、「大人な」デザイン
まず第1の魅力として挙げたいのが、製品概要でも挙げたデザイン性。
バックパックって、バッグの中ではカジュアルなカテゴリーだとは思う。
そんな中でミニマル&シックな外観のChainは、幅広い場面に対応できる汎用性がある。
例えば、ジャケット&ニットを合わせたカジュアルめなビジネススタイルとか、
ジャケット:ユニクロの感動ジャケット( レビューページ へ)
トラウザー:ユニクロの感動パンツ( レビューページ へ)
ニット:ユニクロのエクストラファインメリノセーター( レビューページ へ)
靴:アルフレッド・サージェント
鞄:BROSKI AND SUPPLY(本品)
ダウンジャケットと合わせ、モノトーンで統一したスタイルなど。
ビジネススタイルだけでなく、普段着にも合う。
ジャケット:カナダグース
トラウザー:バナナ・リパブリック( レビューページ へ)
バッグ:BROSKI AND SUPPLY(本品)
なお筆者は「スーツスタイルにバックパックを合わせる」のは好みではない。
…なので今回はコーデ写真を撮らなかったけど、いわゆる「お堅い」職業、例えば銀行や官公庁などでも、近年はドレスコード的に許容されることも多そう。
…そう考えるとビジネスからカジュアルまでの守備範囲の広さが、Chainの第1の魅力だと言えそうだ!
実用性の高いポケット配置
普段の通勤などで日常使いをする際、バックパックの「最大の弱点」なのが荷物へのアクセス性の低さ。
例えば、は筆者が15年来愛用しているグレゴリーのデイパック。
バックパックを語る上では、欠かせない名作。
筆者自身も、20代の頃は仕事にも使用(!)していた。
だけど「スマホ全盛」の現在では、細かな荷物の出し入れが厄介。
で、例えばのようにポーチをつければ、小物へのアクセス性は向上する。
だけどスタイルとしては、上手く言えないけど「ガジェット野郎(?)」っぽさも漂う。
カジュアルな装いならOKだけど「スマートで大人っぽい」とは言いがたいわけだ。
一方のChainは、バックパックを降ろさずにアクセス可能な小物ポケットを2つ装備。
現代のバックパックには良くある機能だけど、「2つある」点に気前の良さを感じる。
例えば、1つ目のポケットには現代人必携のスマホ。
2つ目にはお財布・社員証・パスケースなどの「その他の小物」を収納できる。
バッグ内にお財布を入れない方もおられそうだけど、それでもアクセスポケットが複数あるのは便利。
実際の使用場面を想定して設計された実用性の高さを感じる。
内部構造は、細かなモノを区分できるポケット類が充実。
例えば、ある日の筆者のバッグの中身は、のような感じ。
これを実際にしまってみると、
まず⑤スマホ・財布・キーケースは、サイドの小物ポケットに入る。
本体側(背中側)には、背面のPCポケットに① MacBook 。
あとは ④小物類のポーチと、⑥傘。
筆者はあまり入れないけど、ボトル・水筒が入るポケットもある。
正面側には、小物ポケットに ②PC小物 と③カメラ。
予備のスリット状&ジップポケット(点線矢印)が1つずつ。
さらに正面側は、ポケット部の全体が開く。
ちょうどスーツケースのように、全体を2分割できる構造になっている。
この部分はマチがあるので、薄めのファイル類とかなら入る。
これだけモノが入れば十分だけど、まだメインポケット部にはモノを入れてない。
「帰路にスーパーで買った、今日の晩ごはんと飲み物」くらいは入るだろう。
自転車と併用される方も多いはずで、「普段はバッグ1つで完結できる」のは便利。
あと「ポケットが多いバッグ」って、かえって面倒くさい場合もある。
だけど筆者的には、Chainのポケット配置に関しては機能的に感じた。
ポケットの大きさや配置が現代のデバイスに合わせてある点が、その理由だと感じた!
価格以上の、素材の質感
Chainの価格は、27000円(税込)。
価格帯として普及帯ではないけど、造りや素材の質感は価格以上だと感じた。
まず、ブランドの「目玉」とも言える防水レザー。
実物を見ると鈍い光沢があって、シボ目も上品。
本革ならではの質感が感じられる。
「防水性」にこだわっているだけあり、外部ジッパーには止水ジッパーを採用。
防水性にどれだけ差が出るのかは不明だけど、ジッパー部品(コマ)が見えない仕立てで外観上はスマート。
外観箇所は止水ジッパーで統一されていて、見た目にも統一感がある。
表材だけでなく部品にもコストをかけ、スマートさにこだわった仕立てには好感を覚えた。
レザーバックパックとしては、まずまず軽量
BROSKI AND SUPPLYのChainの本体重量は、1180g。
近年はバックパックも軽い仕立ての製品が多く「メチャ軽」ではない。
けど、実際に背負うとフィット性の高さもありスペック以上に軽く感じる。
秘密となっていそうに感じたのは「素材使いの上手さ」。
重量増の要因となるレザー素材は、薄く漉いて軽量化。
その上で強度部材としてではなく、防水性のある表材として使用。
荷重を受け止める箇所には、軽量かつ引張り強度が高い1680Dナイロンを使用。
その上で、重要部の縫製強度も取られた造りになっている。
以上はChainのみに限った特徴ではないけれど、現代の鞄に求められる「質感・強度(耐久性)・軽さ」のバランスが取れた設計だと感じた!
ショルダー部のベルト使いは、ちょっと惜しい…
良い点について見てきたけど、以下ではイマイチな点についても述べたい。
まず、全体としては好感を覚えたレザー&ナイロンの素材使いについて。
ショルダーパッドの表革部を見るとナイロンベルトが露出している。
この部分は、アクセサリー類を拡張するためのパーツ。
バッグを置くとさほどでもないけど、背負った状態では結構目立つ。
レザーで化粧を施すとか、ナイロン素材を露出させない設計の方が良いと感じた。
「背負った際の外観部」はほぼレザーで統一されているだけに、余計に残念に感じられた!
(現時点では)入手性は高くない
最後に、入手性について。
本レビューを執筆している2023年2月時点で、Chainは公式ストアのみで販売。
生産数量などの都合もあるのか、Amazonをはじめとする他のECサイトでは未発売。
ChainはBROSKI AND SUPPLYのバックパック製品の中でも、幅広いユーザーを想定した製品に思える。
筆者自身は展開予定までは知らないけど、今後は他のECサイトでも展開される可能性もあるかも(?)しれない。
あとBROSKI AND SUPPLY製品自体は、実店舗で取り扱うお店も ある。
Chainの取り扱い有無までは存じ上げないので無責任な書き方にはなるけど、レザーや縫製の質感などは、同ブランドの他製品でも確認可能ではある。
「いきなり公式サイトで購入」に敷居の高さを感じる方は、(アクセス可能なら)取り扱い店舗を覗いてみるのも良いだろう…!
まとめ:(ビジネスだけでなく)普段使いにも是非!
今回は、東京は浅草から発信されるレザーバッグブランド、BROSKI AND SUPPLY(ブロスキー・アンド・サプライ)の新作バックパック Chain をサンプルレビューした。
様々なスタイルに対応できる大人なデザイン
実用性の高いポケット配置
価格以上の素材の質感
レザーバックパックとしてはまずまず軽量
ショルダー部のベルト使いが惜しい
(現時点では)入手性は高くない
全体を通して、ビジネス〜ビジカジ用途に対応可能なスマートな仕立てが魅力の1品。
だけど「大人な着こなし」を目指す身(?)としては、ビジネス用途だけではもったいない!
ビジネス向けだけでなく「カジュアルスタイルの格上げ」の観点でも、なかなか面白い1品ではないかと感じた!
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