こんにちは、物欲紳士です。
すっかり春らしくなってきた今日この頃。
この記事では、春夏のユニクロ定番製品の中で、私的なオススメ品を紹介したい。
今回紹介するのは、ユニクロの感動ジャケット。
まずはブランド(ユニクロ)と、このジャケットの概要について見ていきたい。
ブランド(ユニクロ)と、感動ジャケットについて
ユニクロ(Uniqlo)について
ユニクロ(Uniqlo)は、言わずとしれた国内No.1のアパレルメーカー。
世界進出の勢いも目覚ましく、日本の製造業の中で、近年最も元気のある企業と言えそうだ。
ユニクロ (オンラインストア・トップページへ)
ユニクロ製品については、過去にデニム(ストレッチセルビッジスリムフィットジーンズ)を紹介している。
合わせて見ていただきたい!
感動ジャケットについて
感動ジャケットの概要
「感動ジャケット」は、ユニクロの高機能ジャケット。
機能面での主な特色は、「軽量・ストレッチ・洗濯可(速乾)」の3点。価格は5990円(税込)。
「高機能&低価格」という、ユニクロらしさが詰まった1着だ。
同系色のパンツもラインナップされていて、セットアップも可能。
コーデについては、本記事の後半に記載したい。(→コーディネート例 へ)
★セットアップで使えるパンツについては、感動パンツについての記事 を参照してほしい!
モダンなII型ジャケット…?
今回紹介する「感動ジャケット」だけど、そのディテールを見てみると、
・2つボタン
・ダーツ(ウエストの絞り)がないボックスシルエット
・肩パッドなしのナチュラルショルダー
・斜めステッチのセンターベント
という仕様になっている。
そして上記の仕様、’60年代のアイビー・ファッションで言うところの「II型ジャケット」の特徴と似た感じだったりする。
「既製服の大量生産」を特徴としたブルックス・ブラザーズなどと同様、ユニクロも「大量生産による合理性」を志向しているため、必然的に特徴も似てくるということかもしれない。
またこのジャケットはアイビー世代のジャケットと同様に、コットンなどのカジュアル素材のラインナップも豊富。
本品は、さしづめ ’60年代のアイビー・ジャケットの現代版という立ち位置の製品だと言えなくもない。
まあユニクロは "Life Wear" を標榜しているから、細かいディテール・形式の話とかは、結構どうでもいいんですけどね…
なお、秋冬アイテムのコンフォートジャケットについて は、下記で「ウールライク」版をレビューしている。
合わせて見てほしい!
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感動ジャケットの良い点、イマイチな点
さて、感動ジャケットだけど、素材は(執筆時点で)「ウールライク」「コットンライク」「シアサッカー」の3種がラインナップされている。
(*素材は全て化学繊維)
後述するけど、ウールライクな素材は質感がイマイチな気がしている。
がぜん気になるのは、「コットンライク」と「シアサッカー」。
この2種類の感動ジャケットについて、私的な「良い点と、イマイチな点」を挙げると、下記になる。
豊富なサイズのバリエーションから、フィット感を選べる
普段使いに、全く問題ない生地の質感
コーデの幅が広がる、嬉しい低価格
(オンラインストアで)袖丈の補正ができなくなった
製品のネーミングが微妙
以下で、それぞれについて説明していきたい。
豊富なサイズのバリエーションから、フィット感を選べる
サイズバリエーションについては、店頭に置いてあるのは「S〜XL」までの4サイズ。
でもオンラインストアでの取り扱いサイズは、「XS〜4XL」までの8サイズとなり、さらに「着丈・袖丈短め」(XS〜4XL)が加わり、何と16サイズもある。
試着ができないのが難点なんだけど、サイズにこだわる場合は
「店舗で試着」→「試着結果をベースに、オンラインで注文」がオススメ。
「ボディのフィット感は選べない」点は、スーツ店で売っているジャケットとは異なる。
まあこの点は「そういう洋服である」と考える。
少なくとも丈に関しては、99%以上の人をカバーしているのではないかと思う。
普段使いに、全く問題ない生地の質感
「コットンライク」「シアサッカー」の生地については、化繊でありながら(「高級感がある」とは言わないまでも)質感として、全く問題ない。
「天然生地っぽさ」があるのは、「シアサッカー」生地。
高級なシアサッカー生地は、もっと凹凸がある気もするけど、見た感じは麻・コットンのシアサッカー生地のようにしか見えない。
「コットンライク」は「コットン感」は薄く、化繊っぽいテロテロした感じ。
でも天然のコットンにはない「光沢感」があり、結構良い。
セレクトショップなんかで売っている、2万円くらいの「抜け感のある」ジャケットに使われていそうな生地だ。
また、数回洗濯すると、(アイロンを掛けないと)凸凹感が出てくる。
アイロン or ドライクリーンで綺麗に保つのも良いけど、水洗いを繰り返してちょっと洗いを掛けた感じを出す、という楽しみ方もできそうだ。
一方、「ウールライク」の生地は、(個人的には)質感がイマイチだと思う。
「サマーウールっぽさ」を出したいんだろうけど、本物のウールの方が質感に分がある。
まだまだ改良の余地があるはずなので、今後が楽しみなところだ。
コーデの幅が広がる、嬉しい価格
最後に、価格である。
感動ジャケットの価格は、税込5,990円。
セットアップでも約9,000円。これが定価なのだから、爆安である…!
筆者もコットンライク2色とシアサッカー、計3種のセットアップを買ってしまった…。
セットアップで持っていれば、色々と楽しめるシリーズだ。
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(オンラインストアで)袖丈の補正ができなくなった
以前(3年ほど前)は感動ジャケットもオンラインストアで袖丈の補正が可能で、「着丈は長めだけど、袖丈は短め」なんてのも可能だった。
しかし、記事執筆時点(2021. 04)では、袖丈の補正ができなくなった模様。
このジャケットは、「袖口にボタンが付いているタイプ」。
こういう「袖口が完成しているジャケット」の場合、袖丈の補正は(できるけど)面倒になる。
合理性を考えれば、致し方ないのかもしれない。
その代わり、上述のように「着丈・袖丈短め」の選択肢ができたのは朗報。
この変更を「サービスの改善」と考えるか否かは、捉え方次第かもしれない。
(どうでもいいけど)製品のネーミングが微妙
最後に、(本質的ではないけど)「感動ジャケット」というネーミングは、個人的にはユニクロらしくないと感じて、ちょっとどうかと思っている。
このジャケットに「ユニクロらしいネーミング」を勝手に付けると、「ストレッチウォッシャブルウルトラライトジャケット」。
「いやいや、『感動ジャケット』の方が覚えやすいでしょ〜」という方もおられるだろうけど、個人的には前者を推す。
理由は、まず「『感動ジャケット』下さい〜」と言うのに、若干の気恥ずかしさを感じること。
さらに言えば、「感動ジャケット」の「感動」というのは、(作り手側ではなく)「買い手側が抱く感情」だと思うけど、このジャケットに感動をするか否かは、買い手側の自由。
「100年コート」とか「ラクチンシューズ」とか、似たような発想のネーミングって、アパレル製品には多い。
そして名前に込められた「感動」「100年」「ラクチン」というのは、ただの「売り手側の願望、要するに押し付け」なのだ。
「イメージやアピール感のあるメッセージで、商品を売る」という慣行が、ファッション業界で特に盛んなのは否定できない。
だけどユニクロの良いところは、「売り手側の自己主張を廃し、商品で良さを実感してもらう」という「愚直さ」なのではないかと思う。
この「愚直さ」こそが、ユニクロが掲げる "Life Wear" の正体で、多くの人々に支持されているポイントでもあるはずだ。
個々の商品のネーミングに関しても、企業としての方針を貫徹してほしい、と感じるのだ。
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コーディネート例・オススメの着こなし方
コーディネート例
ジャケパンスタイル
シアサッカータイプのものをデニムと合わせてタイドアップ。
真夏にも使え、スッキリ見えるスタイル。
コーディネート詳細
ジャケット:ユニクロの感動ジャケット(本品)
シャツ:ユニクロのスーパーノンアイロンシャツ(レビューページ へ)
ネクタイ:ユニクロ
デニム:ユニクロ
靴:宮城興業の謹製誂靴(レビューページ へ)
ベージュのコットンライクのジャケットと、デニムを合わせてカジュアルに。
コーディネート詳細
ジャケット:ユニクロの感動ジャケット(本品)
Tシャツ:無印良品の絶滅危惧種プリントTシャツ( レビューページ へ)
デニム:ユニクロ( レビューページ へ)
靴:ジャラン・スリウァヤ
サングラス:レイバン
上のコーデ例と同じジャケット・ジーンズで、タイドアップした例。
ドレスコードによっては、オフィススタイルでも通用しそう。
コーディネート詳細
ジャケット:ユニクロの感動ジャケット(本品)
シャツ:ユニクロのスーパーノンアイロンシャツ(レビューページ へ)
ネクタイ:ユニクロ
デニム:ユニクロ( レビューページ へ)
靴:パラブーツ( レビューページ へ)
時計:ノモスのオリオン( レビューページ へ)
鞄:ポーター
ネイビージャケットとベージュパンツという組み合わせ。
ビジネスにもカジュアルにも、汎用性がありそう。
コーディネート詳細
ジャケット:ユニクロの感動ジャケット(本品)
シャツ:ユニクロのスーパーノンアイロンシャツ(レビューページ へ)
ボトムス:ユニクロの感動パンツ( レビューページ へ)
靴:ジャラン・スリウァヤ
時計:ロレックス( レビューページ へ)
セットアップスタイル
コットンライク(ネイビー)をセットアップで合わせる。
ニットと合わせると、モダンな印象になる。
コーディネート詳細
ジャケット:ユニクロの感動ジャケット(本品)
ニット:ユニクロ
ボトムス:ユニクロの感動パンツ( レビューページ へ)
靴:コール・ハーンのピンチ・ペニー(レビューページ へ)
鞄:ポーター
時計:チューダー( レビューページ へ)
コットンライク・ベージュの上下セットアップ。
現代的なコットンスーツという趣きだけど、着こなしの難易度はやや高い…
コーディネート詳細
ジャケット:ユニクロの感動ジャケット(本品)
シャツ:ユニクロのスーパーノンアイロンシャツ(レビューページ へ)
ネクタイ:フィオリオ
ボトムス:ユニクロの感動パンツ( レビューページ へ)
靴:パラブーツのコロー( レビューページ へ)
鞄:グレンロイヤル
夏のトラッドな装いでは定番の、シアサッカー・スーツの着こなし。
インナーはシンプルなニットポロをチョイス。
現代の街中で着るには、ちょっと勇気がいるかも…
コーディネート詳細
ジャケット:ユニクロの感動ジャケット(本品)
ポロシャツ:ビームスF
ボトムス:ユニクロの感動パンツ( レビューページ へ)
靴:フローシャイムのコブラヴァンプ(レビューページ へ)
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オススメの着こなし方
ユニクロのアウターを着る際に問題となるのが、「人の洋服とカブる」という点。
一部小癪なテク(?)も含むけれど、これを回避しつつ格好良く着こなす方法について、以下で解説したい。
サイズにはこだわる(特に袖丈!)
まずサイズについてだけど、基本的には袖丈を重視しよう。
ユニクロで買った服も、袖丈とパンツ丈を失敗した場合は、お直し屋さんで補正が可能。
だけど失敗は許されない。なぜなら購入金額に対して補正金額が高く、せっかくのコスパが台無しになるから…。
気合いを入れて、後補正ナシで1発で合わせる必要がある…!
袖丈について:ジャストの袖丈は、腕を下ろした時、袖先が親指の付け根にかからないくらい。
カジュアル用ならば少し長めでも良いけど、基本は上写真のセオリーに合わせるのがベター。
ジャストな袖丈だと思う手持ちの洋服の袖丈を測定し、スマホにメモって永久保存する。
もし不安があれば、測定値の袖丈の製品を店頭で試着確認できれば完璧。
別商品になるけど、ストレッチウールジャケットはサイズオーダー用のサンプル服が、大規模店舗には置いてある。
サンプル服を着てみて、ベストなサイズ感を数値化しておくのもアリ。
別商品だから若干異なる部分もあるだろうけど、通常はほぼ問題にはならないはずだ。
着丈について:着丈に関しては、それほどこだわる必要はない。
上項で言及したアメトラスタイルとか、伝統的なジャケットは本品よりも着丈が4〜5cmくらい長い。
選んだサイズの着丈が長めならばトラッド寄り、短めならば現代的ということになる。
だけど、袖丈基準でサイズを決めた時点で、長めのトラッドな着丈には、ほぼ確実にならない。
結果的に、モダンな「短め着丈」のルックになるはず。
なおセットアップの場合、「パンツのサイズ選び・仕上げ」はジャケットのサイジングより、さらに重要となる。
この点については、別記事も見てほしい!
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小物で差をつけろ…!
全てのTPOで使えるわけではないけど、小物で差を付けるのは有効だと思う。
個人的なオススメは、以下の3パターン。
●ブートニエール&ポケットチーフ
花飾りのようなブートニエールは、イタリアの某ジャケットメーカーが流行らせたアイテム。
これがあるだけで「10万円のジャケット??」という感じとなる。
到底ユニクロには見えません…!
小癪と言えば小癪だけど、オススメ。
しかも1000円以下で買えます。
チーフは本格的なもの(シルクかリネン)でもいいけど、ポケットに挿すだけの簡単なもので十分。
ポリエステルのもので問題なく使え、1000円くらいで調達可能。
●ピンバッジ(ラペルピン)
「ブートニエールはチャラい」という方にオススメなのが、ピンバッジ(ラペルピン)。
これも1000円チョイ。
ブートニエールほどは目立たないが、適度な主張で差を出せるかも。
●チーフ&ペン
ペンを挿すのも、インテリっぽい感じで良い。実用的でもある。
お持ちの方は、メガネなんかを加えてもお洒落かもしれない。
相手がユニクロだけにコスパにこだわりたいけど、さすがに100円のペンはNGなので気をつける。
写真で挿しているのは、パーカーのジョッター。
70年近く生産している名作で、コスパも高くてオススメだ。
●サングラス
若干チャラいけど、カジュアルな状況ならばサングラスを挿すのも良さそう。
常時着用するわけではない用途なら、折りたたみ式のサングラスが向いている。
最も定番な1品は、のサングラスの定番ブランド・レイバン (Ray-ban) の品だろう。
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まとめ:細かいことにはこだわらず、自由に着たい1着
今回は非常に使いやすく、面白いユニクロの定番ジャケット「感動ジャケット」をレビューした。
コーデと私的な着こなしの方法についても書いてみた。
豊富なサイズのバリエーションから、フィット感を選べる
普段使いに、全く問題ない生地の質感
コーデの幅が広がる、嬉しい低価格
(オンラインストアで)袖丈の補正ができなくなった
製品のネーミングが微妙
サイズにはこだわる!
小物使いで差をつける!
色々と書いたけれど、冒頭で「I型」「II型」みたいな定番のジャケットの型に触れたのは、イマイチ良くなかったのかもしれない…。
というのも、トラッドなスタイルにはこだわりがある方も大勢いらして、得てして「◯◯じゃないと△△じゃない…!」みたいな話になることもあるからね…。
ユニクロは "Life Wear" を標榜するブランド。人生はそれぞれだし、このジャケットの着方も自由。
個人的には「カブるのは嫌」だから、着こなしの方法も書いてみた。
だけどそれらも、あくまで「自由に着るための1つの参考」に過ぎない。
近年のファッションは、過去のスタイルのように幾パターンに類型化できるものではない。
だから、気に入ったらとりあえず買ってみて、自分なりに楽しめばよいのだと思う。
そして、それをサポートしてくれるような機能性や価格が、本品にはある。
そのような意味でも、このジャケットは至極現代的な1着と言えるではないか、と感じた
ユニクロ (オンラインストア・トップページ)
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