こんにちは、物欲紳士です。
今回は「(自称)紳士を目指す身」として注目のリゾートウェアをサンプル提供いただいたので、レビュー記事を書きたい!
今回レビューするのは英国発のリゾートウェアブランド、オールバー・ブラウン (Orlebar Brown) のスイムパンツとタオルポロ。
オールバー・ブラウンのブランド概要と特色について
代表的な製品のスイムショーツ&タオルポロの使用感
まずはブランド(オールバー・ブラウン)と、ご提供いただいたサンプルの概要をチェックしていきたい!
ブランド(オールバー・ブラウン)と、レビューする製品について
オールバー・ブラウンについて
オールバー・ブラウン (Orlebar Brown) は、英国ロンドン発の紳士向けリゾートウェアのブランド。
創業年は2007年と比較的新しく、現在はシャネル傘下のブランドとなっている。
ここ日本では、英国製紳士用品専門店のヴァルカナイズ・ロンドンで長年取り扱い。
近年では日本語版の直営ECサイトも整備され、日本市場への本格展開を推進している。
オールバー・ブラウンが展開するのは「上質さとモダンさが融合したリゾートウェア」。
ブランドを象徴するアイテムとしてまず挙げたいのが、紳士向けの高級スイムウェア。
オールバー・ブラウン製のスイムショーツは、映画「007」シリーズの第23作「スカイフォール」(Skyfall, 2012) の作中にも登場している。
上海でのシーンの冒頭、主人公のジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ演)が着用している。
その着用モデルを再現したコラボ商品が、 の製品。
…蛇足だけど映画「007」シリーズについては、原稿執筆時点での最新作 "No Time to Die"(第25作、2021)の公開に寄せてシリーズ全体と作品のレビューを書いている。
「スカイフォール」についても軽く触れている。下記記事を参照してほしい!
さてオールバー・ブラウン製品に話を戻すと、スイムウェアだけでなく男性向けアパレル(リゾートウェア)も展開。
アパレル商品の中で「定番アイテム」なのはタオル地のポロシャツ。
例えば写真のモデルは「007コレクション」の一角。
「007」シリーズの第1作、「ドクター・ノオ」(Dr. No, 1962) でのジェームス・ボンド(ショーン・コネリー演)のスタイルを再現したモデルとなっている。
画像をクリックすると再生(youtube.comより)
作中でのスタイリングが分かるのが、の動画。
画像的にちょっと不鮮明だけど、一見したところ(タオル地ではなく)ニットポロ(?)っぽくも見える。
ただ、このスタイルの「格好良さ」の本質って、リラックスしたウェアから覗く「鍛え上げられた肉体美」。
体型的に胸板が薄い傾向のあるアジア人、しかも筆者のような「メタボ気味なオジサン」からすると、マネをするのはなかなか困難。
(「アイテムそのもの」というより)「作中スタイルの本質」を、より多くの方が楽しめる形で再構成したのが、オールバー・ブラウンの「007コレクション」なのかもしれない…!
今回レビューする製品について
さて、本記事向けサンプルとしてご提供いただいたのは、通常ラインのタオルポロとスイムショーツ。
結論を先に言うと両者とも、上述した「ジェームズ・ボンド的スタイル」にも通じる「格好いい紳士のリゾートスタイル」を堪能できる製品に仕上がっていた。
まずスイムショーツ。
シンプルなデザインだけど、一般的なドローコード(紐固定)式ではなくサイドアジャスターを採用しているのが特徴。
クラシカルなスラックスに見られるサイドアジャスターだけど、既製のスイムパンツではほぼ見ないディテール。
ドローコードの「カジュアルさ」を排した「大人っぽさ」のあるシンプル・スタイルが魅力の1着だ。
一方のトップスは、フロントボタンを省略したスキッパータイプのタオルポロ。
近年流行している「オーバーサイズ」とはちょっと異なる、身体にフィットする無駄のないパターンが特徴。
リラックス感のあるタオル地を用いつつ、流行に寄せすぎないサイズ感としたことで「定番感」と「今っぽさ」の調和が取れた1枚になっている!
スポンサーリンク
オールバー・ブラウン製品の試用レビュー!
そんなこんなで筆者の手元にやってきた、2点のオールバー・ブラウン製品。
今回のスイムショーツとタオルポロ、結論から言うと想像以上に気に入っていて愛用中。
以下ではそれぞれについて、気に入った点と注意点を述べていきたい!
スイムショーツ "Bulldog" をレビュー!
まずは「看板アイテム」でもあるスイムショーツ。
今回レビューするのはクラシカルな無地タイプのモデル(Bulldog、ミドル丈)。
試用した上で感じたポイントをまとめると、以下の5点になる。
「盛夏の日常着」として最強の実用性
申し分ない街着としてのファッション性
爽やかだけど「透けない」白色
できれば2箇所ほしいバックポケット
頻繁な洗濯とアンダーウェアの着用を!
以下で、それぞれについて述べていきたい!
「盛夏の日常着」として、最強の実用性
「紳士のスイムウェア」として特徴的なスタイルを持つ、オールバー・ブラウンのスイムショーツ。
例えばミドル男性向けのファッション誌からしても、良い記事ネタ。
で、(見たわけではないけど)このショーツの紙面での取り上げられ方を勝手に想像してみると、
「本品を着用したイケてるオジサマ」と妙齢の女性が、ビーチで「ベタベタしてる(?)」写真とともに「これがオヤジのモテ水着!」みたいな紹介をされているページが目に浮かぶ。
編集側からすれば記事にしやすいネタだし、「オッサンの妄想」も全開。
で、読者側の感想は「…それって需要あるんですか??」となる。笑
スイムショーツにもお金をかけられるようなリッチな方って、実際には忙しい方が多い。
それでもライフスタイルって、人それぞれ。
中には「家族以外にも恋人がいる or ほしい」という方もおられるのだろう。
だけど、さらに「『公共の場(プールとかビーチ)でもモテたい』とお考えのイケオヤ」って、果たしてどれだけおられるのよ??となるわけだ。
オールバー・ブラウンのスイムショーツに話を戻したい。
そうなるとこのアイテム、(ここ日本で)「需要があるの?」とも思える。
だけど筆者的な結論を言うと、そうした心配は断じて無用です!
その理由はズバリ「水着って、盛夏に日常使いしてもメチャ実用的」だから!
真夏には多くの地域で「熱帯レベルの蒸し暑さ」になるのが、近年の日本。
普段使いのリラックスウェアに求められる機能も、年々変化している。
この観点で言うと、「スイムショーツの機能性って、実は最強」。
まず肌触りがサラサラだし、多少の汗をかいても快適。何せ水着なので。
実際、筆者も盛夏には何着かの水着を普段使いしまくっている。
本品に限った話ではないけど、スイムショーツを「真夏の普段着に取り入れる」のは、(特に高温多湿なアジアでは)メチャクチャオススメなのだ…!
申し分のない、街着としての「ファッション性」
熱帯化する夏に向け、取り入れてみたいスイムショーツ。
だけど問題もある。それは「大人用としてはカジュアルすぎる製品が、圧倒的に多い」点。
またの機会に別記事で紹介したいけど、「オジサンも取り入れやすい水着」の好例はみたいなクラシカルなサーフパンツ。
「米国の西海岸っぽさ」が魅力のアイテムが多いけど、場面によっては依然としてカジュアルすぎる。
そんな中、スラックスから継承されたディテールが光るのが、オールバー・ブラウンのスイムショーツ。
コイツなら「ショーツはNG」的なドレスコードでもない限り、まず問題はない。
以上まとめると、「夏向けに最強の機能性」と「お洒落着としても使えるファッション性」を両立した稀有な1着が、オールバー・ブラウンのスイムショーツだと言えるだろう!
爽やかだけど「透けない」白色
豊富な仕様&カラバリからセレクトした「無地・白」の色味も、個人的には満足だった。
季節感に溢れる「白無地のショートパンツ」だけど、悩みもある。
それは「ヘタな製品を選ぶと『透ける』懸念がある」点。
言うまでもないけど、この点に関しては全く問題ない。何せ水着なので。
腰回りの生地は2重。アンダーウェア未着用の上、水に濡れても大丈夫な仕様。
特に「街着として着る」想定では、懸念の必要すらない安心感がある。
ちょっと蛇足になるけど、バリエーションについてもざっくり見ておきたい。
カラバリは豊富。丈も「ショート・ミドル・ロング」から選べる。
筆者は「短めがクラシカルで好き」だけど、くらいが普通っぽいかも。
(ちょっと「サーファーっぽい」けどね…)
柄物もシックなものだけでなく、アーティスティックな絵柄の製品(!)もラインナップ。
今回選んだ「白のミドル丈」も良いけど、用途や好みに応じて選べるのも良い!
バックポケットは、できれば2箇所ほしい
引き続き、イマイチに感じた点&注意事項についても触れておきたい。
「丈感・色味・柄」だけでなく、ディテール面でもモデル毎に細かく差異がある。
筆者的にやや気になったのはバックポケットが「1箇所のみ」だった点。
前ポケット2箇所と合わせて「3ポケット仕様」となる。
ブランドサイトを見ると、「チケットポケット付きの4ポケット」の製品もある。
…筆者的にはチケットポケットまでは不要だけど、実用性を考えると「前面2+背面2箇所の4ポケット」だったら最高。
ただ一応擁護しておくと、本品って「基本的に水着」。
世の中のスイムウェアって「ポケットなし」の製品も多く、「3ポケット」でも多い方ではある。
つまり「街着として着る!」という筆者の勝手な使用用途の問題でもある。
だけどスイムウェアを「実用的な夏服」と捉えると、必然的に浮かび上がるワガママ(?)でもあるわけだ。
頻繁な洗濯&アンダーウェアの着用を!
原稿執筆時点で6月(水場で未使用)なこともあり、耐久性は未評価。
「スイムウェアを普段使いする」観点での一般的な注意事項について触れておく。
特に「部屋着として使う」場合だけど、頻繁な洗濯を心がけたい。
スイムウェアって汚れる印象はあまりないけど、それは「着用頻度が低め&水に濡らして着る」から。
洗濯頻度低めで着倒すと、製品によっては痛みが早い。
本品は「お洒落着向き」なので問題は少なそうだけど「常識的な頻度での洗濯」が、永く愛用する上でのコツ。
あと仕様上は「アンダーウェア未着用でもOK」だけど、当然汚れやすくなる。
耐久性を考えると、普段着として着用する場合はノーパンは絶対NGなので注意!
さらに言うとアンダーウェアを着用しない場合、姿勢次第では「丸見え」になるリスクも生じる。
「紳士のリゾートスタイル」を目指す身として、そんなのは問題外。
捕まることはないにせよ不祥事レベルの事態なので、くれぐれも注意したい…!
タオルポロ "Terry" のレビュー!
一方のアパレル製品、タオルポロの "Terry" 。
試用した上でポイントを整理すると、下記の4点になる。
おじさんにも似合う構築的なパターン
タオル地による「今っぽさ」と「ややマッチョ感」
「襟立てスタイル」も決まる!
「長めの丈感」は、好みが分かれるかも?
ざっくりまとめると、想像以上に格好いい「欧米仕様のポロシャツ」だと感じた。
以下にて、ポイントについて順に説明していきたい!
おじさんにも似合う、構築的なパターン
このポロシャツの最大の特徴は、ブランド自身が「テーラードフィット」と称するシルエット。
英国的なスーツは「パッドが厚く、肩・胸がたくましく見える」、いわゆる構築性が特徴。
オールバー・ブラウンの「テーラードフィット」は、(カジュアルシャツだけど)それに近い設計となっている。
つまり「コネリー版ボンドのポロシャツ姿」にも通じた、逆三角形の体型を演出してくれるワケだ。
同じ英国発の高級ポロでも、過去に当ブログでも紹介した名品(ジョン・スメドレー)等とは、ちょっと異なる。
構築的シルエットを実現できたヒミツは「パターンの魔力」もあるけど、シャツ生地としてはハリのあるタオル地の「矯正効果」も大きそうだ。
無論シャツなので「裏地があって…」的な複雑な仕立てではない。軽く着用可能。
英国的な「逆三角っぽいフォルム」がお好みな方&メタボ気味で夏服に苦手意識がある方に、ぜひトライいただきたい1着だと感じた!
タオル生地による「今っぽさ」と「ややマッチョ感」
タオル生地には、体型の矯正効果だけでなくさらに意味がある。
それが「リラックス感」の演出」。
「シルエットが逆三角」なだけでは、リゾートウェアとしては珍妙。
「生地のリラックス感」により「フィットしたパターン」が中和され、バランスを保っているわけだ。
筆者的には、さらにもう1つの意味を感じた。それは「ややマッチョ感」の演出。
表面がパイル編みの生地は、ポロシャツ向け生地としては肉厚。
肉厚差にするとせいぜい数ミリだけど、着用すると「身体が1回り大きな雰囲気」になる。
「パターンのフィット感」と「生地厚み」の相乗効果で、普通にちょっと格好いい。
ガッチリ体型の方にはさほど効果的でないかもだけど、「体型が細いなので夏服はニガテ…」な方には、特にオススメ。
なお、生地は襟周りは両面パイル編み、その他は片面(外側)のみの仕様。
吸湿性に配慮しつつ、酷暑下で「モフモフで暑すぎる!」とはならない仕様になっている。
「襟立てスタイル」も決まる!
それとちょっと細かくなるけど、ハリがある生地なので「ポロの襟立て」も決まりやすい。
このあたりをどう着こなすかは、着る人次第。
シルエットだけでなく着方でも「男っぽさ」に持っていけるのは、オールバー・ブラウンのタオルポロの面白さだと感じた!
長めの丈感は、好みが分かれるかも…
最後にイマイチな点(?)についても触れたい。
シェイプされたパターンが魅力の、オールバー・ブラウンのタオルポロ。
日本で主流の「裾をタックアウトした着方」を前提にすると着丈はやや長め。
例えば筆者愛用のジョン・スメドレーのニットポロ "Adrian" と比較すると、のような感じ。
両者とも「裾をタックインしてもOKな設計」で、寸法上の着丈はほぼ同じ。
裾リブと生地の軽さで「裾が留まる」ニットポロに対し、タオルポロは着用時に裾がストンと落ちるわけだ。
ちょっと「ヤンチャ感」も出るけど、幅方向にはフィット感があるので「ダボダボでだらしない…」とはならない。
イメージ的には「スイマーっぽい」胴長プロポーション。
筆者的には「アリ」だと感じたけど、この丈感をどう捉えるかは好み次第かもしれない!
まとめ:「唯一無二さ」に心惹かれる方は、ぜひ。
今回は、サンプル提供をいただいたオールバー・ブラウン (Orlebar Brown) のウェア(2点)をサンプルレビューしてみた。
「盛夏の日常着」として最強の実用性
申し分のない街着としてのファッション性
爽やかだけど「透けない」白色
できれば2箇所ほしいバックポケット
頻繁な洗濯とアンダーウェアの着用を!
おじさんにも似合う構築的なパターン
タオル生地による「今っぽさ」と「マッチョ感」
「襟立てスタイル」も決まる!
「長めの丈感」は、好みが分かれるかも…
前段では「『高級水着でモテる』って、需要あります…?」とか言いつつ、後段では「このポロシャツ格好いい!(モテる?)」みたいな論旨。
部分的に一貫性に欠ける箇所があった気もする…
製品毎の価格の詳細はECサイトを見ていただきたいけど、率直に言って安価ではない。
だけど、日本向けではなく「欧米スタイルそのままで、スマートに着られる服」って、普通に考えるとハイブランド製品となってメチャ高価。
「日用着のコスパ」とは比較できないけど、まだまだ取り入れられるコスパ感でもある。
さらに記事中でも述べた「他製品にはない唯一無二さ」が存在するのも魅力。
(「モテる」とか言っても言わなくても)そんな「唯一無二さ」にグッと来られた方は、サイトをチェックしてみてほしい!
筆者も今年の夏はこれを着て久々に海にも行きたいと思っている!(家族でだけど。念のため!)
Terry タオル リゾート ポロシャツ ネイビー
Bulldog ミドル丈スイムショーツ ホワイト
(★おまけ)コーディネート例
コーディネート詳細
ポロシャツ:オールバー・ブラウン(★本記事でレビュー)
ショーツ:オールバー・ブラウン(★本記事でレビュー)
靴:コールハーンのピンチ・ペニー( レビューページ へ)
腕時計:カシオのGMW-B5000D( レビューページ へ)
コーディネート詳細
シャツ:鎌倉シャツ
Tシャツ:フィルメランジェ
ショーツ:オールバー・ブラウン(★本記事でレビュー)
靴:ナイキのブレーザー・ロー( レビューページ へ)
鞄:ル・ボナー
腕時計:ロレックスの14000( レビューページ へ)
コーディネート詳細
ポロシャツ:オールバー・ブラウン(★本記事でレビュー)
ショーツ:ユニクロ
靴:パラブーツのコロー( レビューページ へ)
あわせて読みたい
-
【007】No Time to Dieを観る【2/3:洋服・小物編】
続きを見る
-
【サンプルレビュー】モスコヴァのM2 Tech Short【LEON別注】
続きを見る
-
【日本の夏にも】ジョン・スメドレーのニットポロ、エイドリアン
続きを見る
-
【紳士靴】コールハーンのローファー、ピンチ・ペニー【愛せる名品】
続きを見る
◆本記事に関する注意事項◆
本記事は、ブランド様よりサンプルのご提供をいただいて執筆したものです。
執筆に際しては、評価用のサンプルをご提供いただいた以外、いかなる利益の供与等も受けておりません。
記事の内容に関しては、可能な限り忠実かつ客観的な記載を心がけております。
しかし、当ブログ管理人が自費にて購入した物品のレビュー記事ではなく、管理人も気が付かないうちに「自費購入品のレビュー記事」とはスタンスが異なる記述が含まれている可能性がございます。
上記をご理解の上、記載内容の信憑性については読者の皆さまご自身にてご判断をいただけますと幸いです。
スポンサーリンク