こんにちは、物欲紳士です。
前回の記事 では「大人の常用靴下はハイソックス!」という考えのもと、常用したいハイソックスについて考えた。
本記事では前回記事の内容を踏まえ、いくつかのブランドの製品を試用した上でレビューをしていきたい!
今回レビューする製品の概略
今回レビューするハイソックスだけど、下記5ブランドの製品になる。
① Halison
② 鎌倉シャツ x Halison
③ Tabio
④ ユニクロ
⑤ 無印良品
…まず初めに断っておくと、のうち ④ ユニクロ と ⑤ 無印良品 は、(店舗・Webでの扱いを見る限り)残念ながら現行製品ではない。
原稿執筆時点(2023年春夏)で、店頭在庫のみで販売終了となる模様。
…なので「誰得?な情報」にはなってしまうけど、製品選びの参考も兼ねてレビューさせていただきたい…!
まずは以下にて、各製品の概略をざっくりと紹介してみたい。
◆◇◆◇◆
① Halison からは、エジプト綿 ワイドリブロングホーズをピックアップ。
Halison(ハリソン)は、アイビー世代にはお馴染み(?)の日本の老舗靴下ブランド。
本品は、ブランドでもスタンダードな綿のロングホーズ。
素材はエジプト綿と、裏糸にナイロンを使用。
適度な着圧があるタイプで、定価は税込で1540円、日本製。
② 鎌倉シャツ は、そのハリソンとのコラボ商品を展開。
今回は、コットンハイゲージソックス(ロングホーズ)をピックアップ。
鎌倉シャツxハリソンの綿モデルは、素材と着圧の違いでざっくり2種類が存在。
今回の製品は、「綿100%・着圧弱め」な製品。
ブランドが考える「綿ロングホーズの王道」を楽しめる1品。定価は税込1650円、日本製。
③ Tabio(タビオ)からは、9x2リブロングホーズを取り上げる。
カジュアルな製品が人気のTabioだけど、メンズアイテムはかなりトラッド。
詳細は後述するけど、「ホーズ好き」がビビッと来そうな(?)「昭和っぽさ」が魅力の1品。
素材は綿 x ナイロンで、定価は税込1650円。日本製。
④ ユニクロの製品は、ネーミングもシンプルなハイソックス。
これは21-22秋冬まではカタログモデルだったけれど、22-23秋冬にはカタログ落ち。一部店舗では在庫が販売されていた。
…というか、ユニクロはハイソックスを「男性向けの通年製品としては」展開しなくなった(?)っぽい…。
非常に残念だけど、リバイバルへの希望も込めてレビューしていきたい!
本品は綿68%の混紡素材。スポーツソックスに近い厚手の生地感が特徴。
本体部はリブ編みになっていて、凹凸感を活かした仕上がり。価格は税込390円(だった)。
⑤ 無印良品 からは、足なり直角ビジネスハイソックスをピックアップ。
無印良品らしい、リブが配されないシンプルな本体&ボディー部。
素材は綿70%の混紡素材。
綿素材には、無印お得意のオーガニックコットンを使用。
さらに1組230円(!)という他を圧倒するコスパが特徴の製品(だった)。
◆◇◆◇◆
一通り概要を見たところで、以下では各製品のレビューに移りたい!
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「男性向けハイソックス」5製品の詳細レビュー!
① Halison エジプト綿ワイドリブロングホーズ
靴下の老舗・Halisonの定番商品となるロングホーズ。
素材は、表糸にエジプト綿、裏糸にナイロンを使用。
本体(ボディーとレッグ)はリブ編みで、立体感と適度なフィット感がある。
洗濯に伴う縮みは、幅(太さ)方向に出る。
洗濯に伴って着圧がやや変わることになるけど、おそらく洗濯後の着圧が設計値なのだろう。
筆者的に推したい「本品の魅力」は、カラーリングのバランスの良さ。
ダークトーン系の黒・グレー・ネイビーと、茶靴に合いそうなブラウン。
さらに「素足っぽさ」のあるライトブラウンと、5色で全方位に使えそうな色味が揃う。
前回記事 で挙げた筆者的なチェックポイントから整理すると、下記のようになる。
① 生地感 薄手の綿生地。○
② 色柄 ダークトーンを中心に、バランス良し ◎
③ 入手性 実店舗では、サイズ展開が少ない △
④ 定番製品か ◎
⑤ 洗濯での縮み 長手方向に縮みは出ず良好 ○
⑥ サイズ 3サイズ展開 ◎
⑦ コスパ感 定価で1650円 △
15/21点!
(点数は、✗:0点、△:1点、○:2点、◎:3点として点数化)
② 鎌倉シャツ x Halison コットンハイゲージソックス(ロングホーズ)
本品は、人気のシャツ販売店の鎌倉シャツとHalisonとのコラボ商品。
素材は裏糸にもナイロンを使わない綿100%で、着圧は弱め。
シルケット加工を施した糸を使用していて、(普段はマットだけど)外光に当たるとさり気ない光沢感がある。
イタリア系の生地とかに良くある「ヌメり感があるスーツ」に似合いそうで、高級感がある。
筆者的な着用頻度も高くて、結構お気に入り。
3サイズ展開されている上に、店舗でもECサイトでも入手可能。
色味も「トラッドとモダンの中間」な感じがあって、センスの良さを感じる。
ただし昨今の物価高の影響なのか、定価が上がってしまったのが残念…。(1320円→1650円)
① 生地感 光沢感が良い綿100% ◎
② 色柄 無地系の色味は、一通り揃う ○
③ 入手性 実店舗・ネット共に購入可 ◎
④ 定番製品か ◎
⑤ 洗濯での縮み 気になる縮みは出ず良好 ○
⑥ サイズ 3サイズ展開 ◎
⑦ コスパ感 定価で1650円 △
17/21点!
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③ Tabio 9x2 リブロングホーズ
本品は、実店鋪でもおなじみのTabioの定番製品。
上の2品と似た、Tabio版のベーシックなロングホーズ。
「9x2」というのはリブの太さで、(①Halison ②鎌倉シャツと比較して)太畝のリブなのが特徴。
あと上記①②の2品と比べると、レッグがやや短めなのも特徴となる。
そして本品の最大の特徴と言えるのがカラバリの豊富さ。
特にダークトーンの充実っぷりが素晴らしい。
例えば黒系は「黒」と「墨黒(スミクロ)」、紺系は「紺」と「濃紺」に分かれる。
試しに「黒」と「墨黒」、それと「濃紺」を並べてみた。
思わず笑みがこぼれてしまうほどの微妙な差異。
ダークトーンの色合わせにこだわりたい、「トラッド派」の方には嬉しい仕様だと言えそうだ。
ただし洗濯後に取り込み、組を揃えるのは面倒かも。
「洗濯は、誰かにやってもらう前提」かもしれず、色んな意味で「昭和的」なのが特徴。
賛否が分かれそうな点は、(あくまで筆者の洗濯環境での話だけど)洗濯で結構縮みが出る。
主に長手方向に縮むようで、洗濯を繰り返すと元々短めなレッグ長がさらに短くなる。
この点、個人的にあまり「好みではない」ので、評価としては下がってしまう…。
けど、「クルーソックスとハイソックスの中間」あたりの丈感が好みな方には、むしろ好適かもしれない!
① 生地感 薄手の綿生地 ○
② 色柄 ダークトーンのカラバリが充実 ◎
③ 入手性 実店舗では、小サイズの展開はほぼなし △
④ 定番製品か ◎
⑤ 洗濯での縮み 長手方向に、結構縮む △
⑥ サイズ 3サイズ展開 ◎
⑦ コスパ感 定価で1650円 △
14/21点!
④ ユニクロ ハイソックス
カジュアルソックスのイメージが強いユニクロの店頭に、ひっそりと(?)置かれていたハイソックス。
生地感は、起毛感のあるやや厚手の生地。
カラバリは写真の3色(グレー・ブラウン・ブルー)の他に黒。
黒以外は淡色〜中間色で、ダークトーンではないのが残念。
全体的に言うと、カジュアルソックスをハイソックス化したような仕様だと言えそうだ。
一般論(?)として、ユニクロの靴下は「洗濯での縮みが大きい製品が多い」という印象がある。
だけど、そんなイメージとは裏腹に本品はほぼ縮みは出ず、洗濯での耐久性は良好だった。
残念な点は、サイズ展開が少ない(少なかった)点。
ユニクロの靴下は、「25〜27cm」「27〜29cm」の2サイズ展開。
かつ、店頭で購入可能なのは前者(25〜27cm)のみ。
「足が小さい(24cm)」のは筆者の個人的事情だけど、微妙に足長が合わないのは気になる。
以上まとめると、本品は耐久性もあって「革靴のフィット感の微調整のため、厚手の靴下を履く」といった状況に適した製品。良好なコスパも魅力だった。
ただし、「ダークトーンがない」カラバリは残念。
…というか「男性向けの、明るめなトーンのハイソックス」って、果たして「売れる」製品なのかが微妙。
その辺りが、カタログ落ちした原因だったのかもしれない!
① 生地感 カジュアルソックスに近く、やや厚手 △
② 色柄 淡色系が多く、ロングホーズとしては汎用性が低い △
③ 入手性 店舗での展開は1サイズのみ、かつ廃盤品… ✗
④ 定番製品か 廃盤品です… ✗
⑤ 洗濯での縮み 洗濯を繰り返しても問題なし ◎
⑥ サイズ 2サイズ展開で、Sサイズはなし △
⑦ コスパ感 390円でコスパ良し ◎
9/21点!
⑤無印良品 足なり直角ビジネスハイソックス
無印良品のメンズ向け衣料は、ビジネスにも応用できる「落ち着いた製品」も揃う。
本品もその例に漏れず、のユニクロの難点を見透かしたような(?)ダークトーンのカラバリが充実していた。
本体(ボディ+レッグ)は、「リブなし」のフラットな生地でシンプルな印象。
個人的には、本体はリブ編みの方が立体感があってお洒落だとは思う。
…だけど、「リブなし」の本品の仕様も潔くて「無印らしさ」が感じられる。
それと本品のウリは「足なり直角」と呼ぶ、独特な形状。
「踵部が直角でストレスがない」のがウリだけど、これは率直に言って大して意味がないと思う。
靴下なのだから、「関節の動きに沿うしなやかさ」があるのは当然。
「元の形状が足なりかどうか」は大した問題ではないわけだ。
洗濯での縮み特性は、結構良好。
長さ・幅(太さ)方向共に、大きな縮みは出ない。
そして本品の最大の魅力は、その爆安価格。
生地量も多く、メジャーな製品でもないハイソックスで1組230円はクレイジーすぎた。
2022年後半からの「値上げラッシュ」の影響で、(終売してないとしても)さすがにこの価格は維持できなさそう。
1足400円くらいに値上げしてもOKなので、継続展開してほしい商品だった…!
「黒のリブなしホーズ」って、冠婚葬祭で最も使える。
筆者は礼服と一緒に新品をキープしていて、急な葬祭向けに常時スタンバイさせている。
特に葬儀は、「靴下がちゃんとしてない」のが最も困るシチュエーション。
仕様&コスパを考えると、そんな使い方もありな一足だったと感じている!
① 生地感 糸が太番手なのか、やや厚手 △
② 色柄 汎用性のあるダークトーンの色味 ○
③ 入手性 店舗での展開は1サイズ、廃盤品 ✗
④ 定番製品か 廃盤品です… ✗
⑤ 洗濯での縮み 洗濯を繰り返しても問題なし ◎
⑥ サイズ 2サイズ展開(Sサイズはなし) △
⑦ コスパ感 290円でコスパ大爆発だった!◎
10/21点!
まとめ:靴下ブランド以外も、頑張ってほしい!(売れないのかな… )
今回は、定番の靴下&アパレルブランドのハイソックス製品を比較レビューした。
一部廃盤製品もあったけど、筆者流の基準で採点もしてみた。
① Halison エジプト綿ワイドリブロングホーズ 15/21点
② 鎌倉シャツ x Halison コットンハイゲージロングホーズ 17/21点
③ Tabio 9x2 リブロングホーズ 14/21点
④ ユニクロ ハイソックス 9/21点
⑤ 無印良品 足なり直角ビジネスハイソックス 10/21点
以上のような結果で、全般的には靴下ブランドの方が高評価という結果になった。
…だけど、④⑤のユニクロと無印については、「廃盤品だから」という点が評価が下がった理由でもある。
特に⑤の無印の爆安ハイソックスは、販売終了したのが残念な製品だった。
多少値上げしても良いので継続展開してほしいけど、やっぱりロングホーズ(ハイソックス)なんてイマドキ売れないのだろうか…。
「靴下のずり落ち」が気になっている方は、あまり深く考えすぎずに試してみてほしい製品だと感じる!
Tabio メンズ 9×2リブロングホーズ
ふるさと納税 鎌倉シャツカードNo.6000
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