こんにちは、物欲紳士です。
今回は、春夏に好適な名作ポロについて書きたい!
この記事で紹介するのは、フレッド・ペリー (Fred Perry) の英国製ポロ、M12。
まずはブランド(フレッド・ペリー)と、M12の概要についてチェックしていきたい…!
ブランド(フレッド・ペリー)と、M12について
フレッド・ペリーについて
フレッド・ペリー (Fred Perry) は、英国・ロンドン発のカジュアルウェアのブランド。
1952年創業。
1930年代から活躍したテニス界のレジェンド、フレッド・ペリー氏が設立。
「テニスウェア発祥のカノコポロ」の代表格と言えばラコステ (Lacoste) 。
ある意味で「フランス発のラコステに対するアンチテーゼ」でもある英国的なモダンさが特徴のブランドだ。
フレッド・ペリーを一躍ファッション・アイコンに押し上げたのが、モッズ・ムーブメントとの関わり。
モッズ (Mods) とは、1950年代から60年代にかけて英国で流行した、若者のファッション&ライフスタイルの潮流。
モッズ・スタイルの信奉者たちは 派手に装飾されたイタリア製スクーターを駆り、米軍のM-51パーカー(いわゆるモッズコート)を羽織ったりして街中を闊歩した。
彼らは細身のスーツなどの「比較的キレイめな服」を好んだことでも知られる。
フレッド・ペリーのシャツも、彼らのお気に入りアイテムだったわけだ。
余談だけど、60年代当時の英国の若者ファッションのもう1つの潮流として知られるのが「ロッカーズ」。
彼らはリーゼントヘアに黒のライダースジャケットを着込み、単車を乗りこなすといった「硬派なスタイル」を好んだ。
モッズとロッカーズは対立関係にあって、1964年に英国サセックス州ブライトン (Brighton) の海岸で起きた「モッズ vs ロッカーズの大乱闘事件」などが有名。
…まあファッションやライフスタイルごときで乱闘騒ぎになるなんてのは、現代の視点で見れば結構のどかな話ではある
なお、ブライトンは英国内では湘南のような(?)場所。
サッカー日本代表の期待の星、三笘薫選手の(2022年時点での)所属チームのホーム地なので、耳にしたことのある方もおられるかもしれない!
フレッド・ペリー・シャツ (M12) について
「モッズ・カルチャーの歴史」にも彩られたブランド、フレッド・ペリー。
そんなフレッド・ペリーを象徴する製品がポロシャツ。
中でも名作として知られるのが "M3" と "M12" の2型。
まずはオリジナルとも呼ばれる、シンプルな左胸のポイントロゴが特徴のM3。
そして襟と袖に2本のティップラインを配したデザインのM12。
今回レビューするのは、後者のM12の方。
ブランドらしいデザイン性に溢れた1枚となる!
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フレッド・ペリーのM12:良い点と、イマイチな点
スポーツウェア好きならば誰もが知る英国の定番ブランド、フレッド・ペリー。
中でも定番とされるM12だけど、筆者的にも常に1枚は手元にある定番アイテム。
そんなフレッド・ペリーのM12の魅力と注意したいポイントを挙げると、下記の通りとなる。
カジュアルな装いに最適な身幅と丈感
ブランドらしいモダンさを感じるデザイン
柔らかなカノコ生地は吸湿性にも優れる
英国製である点
装飾的ゆえシンプルな色合わせを心がけよう
以下で、それぞれについて述べていきたい!
カジュアルな装いに最適な、身幅と丈感
フレッド・ペリー製品の全般的な特徴は、比較的フィット感のあるサイジング。
試しに「カノコポロの3大定番」とも言えるラコステ&ユニクロとサイズ感を比較すると、下記のような感じ。
筆者の肩幅(約42cm)で合わせたサイズ(繰り返し洗濯後、筆者実測)を比較すると、ラコステ (L1212) は身幅が大きく、特に着丈がかなり長い「ゆったりサイズ」。
ユニクロ(ドライカノコポロ)は、身幅はM12とほぼ同じだけど着丈が短い。
対するフレッド・ペリー (M12) は、身幅がスリムで着丈は中間的なのが特徴。
ラコステを筆頭とする「クラシック系カノコポロ」と比較すると、フィットした着用感。
かつタックイン&アウトの双方に対応できる丈感なわけだ。
こうした特徴からは、ボクシーなスーツを普段着としても着用していた '60sロンドンの時代の息吹も感じ取れるかもしれない!
ブランドらしい、「モダンさ」を感じるデザイン
サイジングだけでなく、デザイン面でも「在りし日の英国らしいモダンさ」が感じられる点も、M12ポロの特徴。
ブランドシンボルの月桂樹マークも、(トラッド感とはやや異なる)「お洒落さ」がある。
襟と袖口に配された2本のティップラインも、シンプルだけど効果的なアクセント。
単に「ワンポイントでブランドを主張する」のではなく、ブランドの特徴をデザイン面で体現している点が、M12のデザインが愛されているポイント。
豊富なカラバリが揃うのも嬉しく、何枚も欲しくなる「中毒性」もあるデザインだと言えそうだ。
柔らかなカノコ生地は、吸湿性にも優れる
現在では「ポロシャツの定番生地」とも言えるカノコ生地。
フレッド・ペリーのM12も、綿100%のカノコ生地を採用。
綿生地の中では比較的厚みがあり、ドライタッチなのが特徴の「カノコ(鹿の子)編み」。
カノコポロの中で比較すると、フレッド・ペリー (M12) の生地は柔らかな肌触りが特徴。
伝統的には夏季に比較的寒冷な英国アイテムらしく、吸湿性よりも肌触りの良さを重視した生地だと感じる。
ただしそこは「腐ってもカノコポロ」で、日本の夏季でも問題のない吸湿性がある。
他の英国製ポロ、例えば↓のニットポロのように「酷暑では夏季用のインナー必須」ではなく1枚で着られる点は、大いに魅力的だと感じる!
英国製である点
「良い点」の最後に挙げたいのは、2022年現在も「全て英国製」を貫く点。
筆者はそうでもないのだけれど、「原産国にもこだわりたい派」の方には嬉しいポイントだろう。
率直に言うと、M12ポロは「シャツ1枚」と捉えると安価なアイテムではない。
だけどファッション・アイコンとしての価値や原産国(と為替の事情)を考慮すれば、適正な価格ということになりそうだ。
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装飾的ゆえ、シンプルな色合わせを心がけよう
最後に、着こなしの上で注意したいポイントを挙げておきたい。
他の名作ポロと比べても高めな装飾性が、M12の特徴。
豊富なカラバリも嬉しいけど、「装飾性」と「モダンさ」ってある意味では相反する要素でもある。
◆◇◆◇◆
スマートに着こなすためにちょっとした「着こなしの工夫」をしたくなるのも、M12の特徴というわけだ。
では「工夫」とは何か?を具体的に言うと、それはコーデ全体の色数を抑えること。
例えば筆者が保有中の定番カラー、「黒 x シャンペン」。
ボトムス&小物類をシャンペン色に合わせることで、すっきりして見える。
「黒 x シャンペン」は、M12の中でもド定番の色。
ベージュ系のボトムスにも合わせやすく、コーデのしやすい点が「定番たる所以」だと感じる。
(近年は販売されていないようだけど)他に筆者が好きなのが「黒 x 黒」の同一色の組み合わせ。
主張は少ないけどスッキリして見え、コーデもしやすい。
逆に2本のティップラインが別色のタイプは、コーデ全体でトーンが散漫になりやすい。
だからこそうまく合わせた時の格好良さは格別だけど、コーデ難易度が高いことは覚えておこう!
まとめ:"Swinging '60s London" への、リスペクトと共に…
今回は、旧き良き英国のスポーツウェアを代表するアイコン的名作、フレッド・ペリー (Fred Perry) の「フレッド・ペリー・シャツ」、M12にスポットを当ててみた。
歴史的なおさらいから筆者的な着こなしのコツについて書いてみたけど、いかがだっただろうか…!
カジュアルな装いに最適な身幅と丈感
ブランドらしいモダンさに溢れたデザイン
柔らかなカノコ生地は吸湿性にも優れる
英国製である点
装飾的ゆえシンプルな色合わせを心がけよう
往時の英国を席巻した「モッズ文化」を垣間見せる、ブランドを象徴する1枚。
今なお英国製を貫く点にもグッとくる。
リラックス感を重視する最近の流行とは隔たりもあるけれど、スタイルは普遍的なモノでもある。
流行に合わせるのではなく「心へのフィット感」に合わせて着たい、定番の1枚なのだ
Twin Tipped Fred Perry Shirt M12N
(★おまけ)コーディネート例
コーディネート詳細
ポロシャツ:フレッド・ペリーのM12(本品)
ショーツ:ユニクロ
靴:パラブーツのコロー( レビューページ へ)
鞄:ル・ボナーのパパスショルダー( レビューページ へ)
腕時計:カーマウォッチ( レビューページ へ)
コーディネート詳細
ポロシャツ:フレッド・ペリーのM12(本品)
ボトムス:バナナ・リパブリック
靴:コールハーンのピンチ・ペニー( レビューページ へ)
鞄:ポーター
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