ガストンルーガのOpera05(ケースと本体、外観)

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【ハイブリッド型BTイヤホン】SOUNDPEATSのOpera05【サンプルレビュー】

2023年3月24日

こんにちは、物欲紳士です

今回は、ハイブリッド型BTイヤホンの新製品をサンプルレビューしたい。

SOUNDPEATSのOpera05(本体外観)

本記事でレビューするのは、サウンドピーツ (SOUNDPEATS)Opera05
まずはブランド (SOUNDPEATS) と、Opera05の概略について見ていきたい!

ブランド (SOUNDPEATS) と、Opera05について

サウンドピーツ (SOUNDPEATS) について

サウンドピーツ(ロゴ、製品ケースより)

サウンドピーツ (SOUNDPEATS) は、中国は深圳に本拠を置くオーディオブランド。
2010年に創業。

★写真はイメージ

深圳といえば、現代の中国のハイテク産業のメッカと言える都市。
近年、世界的な存在になった中華系電子機器ブランドが、数多く本拠を構える。

SOUNDPEATSは、ある意味で「玉石混交」とも言える中華系ブランドの中で、10年以上の歴史がある。

創業当初から、Bluetooth接続のワイヤレスイヤホンなどを手掛けてきた。
現在はTWS(完全ワイヤレスイヤホン)を中心に製品展開を行う。

下記にて別モデルのレビューも行っているので、合わせて参照してほしい…!

★写真はイメージ

なお余談だけど、ブランド名にあるpeat(ピート)とは「泥炭」を意味する英語
泥炭(でいたん)とは、ざっくりいえば沼地などに存在する「石炭のなりそこない」。

一般には「使えない燃料」だけど、用途として有名なのがウイスキーなどの蒸留酒。
原料のモルトを乾燥させるためにピートを用いることで、独特の燻煙香が付く。

★写真はイメージ

これが一部のウイスキー製品(主にスコッチ)の特徴で、愛飲するファンも多いワケだ。

 "sound" と馴染みが良い "beats" と掛けているのはもちろん、「他にはない独自性や味わい」へのこだわり&願いを感じるネーミングだ。
 

Opera05について

SOUNDPEATSのOpera05(本体・ケース外観)

Opera05は、そんなSOUNDPEATSが手掛けた(2023年3月時点での)ニューモデル。
いわゆるハイブリッド型と呼ばれる、2種類のドライバー(音響素子)を搭載した、ブランドのフラッグシップ機となる。

★写真はイメージ

ハイブリッド型で組み合わされるのは、いわゆるダイナミック型と呼ばれる「良くあるドライバー」と、バランスド・アーマチュア型(以下BAと記載)と呼ばれる2種類の機構。

可聴域全体でバランスの良い周波数特性を誇り、特に低音を得意とするのがダイナミック型
対して補聴器などにも用いられ、小型軽量で中高音が得意なのがBA型となる。

本機は「上記の良いとこ取り」を目指すことで音響面をさらに強化
以前の機種 (Capsule3 Pro) のトピックだったハイレゾ対応(LDACコーデックへの対応)も、もちろん継承。

さらにSOUNDPEATSらしい良好なコスパも追求した点も、本機のポイントとなる。

なお本機 (Opera05) は径12mmのダイナミックドライバーに加え、BA素子を2基搭載
この他にBA素子を1基とし、本体のカラーリングが若干異なる兄弟機 (Opera03) もラインナップされる。

本機は、クラウドファンディングサイト "Makuake" での発売となる。
気になる方は、ぜひ製品ページをチェックしてみてほしい…!

製品ページへ (Makuake.com)

 

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SOUNDPEATSのOpera05:良い点と、イマイチな点

SOUNDPEATSのOpera05(製品パッケージ)

★本機の製品パッケージ

さて、そんなこんなで筆者の手元に届いた、SOUNDPEATSのOpera05。

筆者が数週間、試用させていただいた上で感じた良い点とイマイチな点は、下記の通りとなる!

Opera05の良い点

より中高音域が明瞭になった音質
さらに進歩した外装の仕上げ
大容量バッテリー搭載で、より幅広い用途に対応
「形状面の不利さ」を感じさせない装着性
ブランドらしい良好なコスパ

Opera05のイマイチな点

不要だと感じたポイント部の文字装飾
「エイジングさせて永年愛用」ではない

以下にて、それぞれについて説明していきたい!

より明瞭になった、中高音域の音質

まず、本機の最注目ポイントである音質について

SOUNDPEATSのOpera05(本体とケース)

今回はMacとiPhoneとBluetooth接続し、主にロック・ポップスなどの圧縮音源 (AAC) を試聴した。
いわゆるハイレゾ対応の音源・コーデックではない点には留意してほしいけど、そんな「良くある使用環境」でも、明らかな音質の違いが感じられた。

Opera05とCapsule3 Pro

手前:本機、奥:Capsule3 Pro (2022年発売)

以前の記事でレビューした同社の現行機種「Capsule3 Pro」と比較すると、同じイコライザー設定でも「鳴り方」が異なる。
ダイナミック型のCapsule3 Proは「低音型」なのに対し、本機は中高音域の音量と「音の粒の細かさ」が感じられる

ハイブリッド型の本機は、構造的にBA型ドライバーをイヤーピース近傍に配置している。
中高音域の音質に強みがあるBA型の特性と、本機の構造上の特徴がそのまま現れている音質だと感じた。

サウンドピーツのCapsule 3 Pro(アプリ、メイン画面)

スマホの専用画面で、イコライザー設定を変更可能

なお、イコライザーをいじって「中高音域重視」の設定にすれば、Capsule3 Proでも「鳴り方」(周波数と音量のバランス)を本機と同等にすることは可能。
だけど直接比較をしてしまうと、中高音域の音の解像感は本機 (Opera05) に分がある

★写真はイメージ

Capsule3 Proでも音質的に十分だと感じていたけど、比較をすれば音質面では本機の方が優れている
「ボーカルやアコースティック楽器と、ベース・ドラム等が組み合わさった楽曲」を良く聴かれる方には、本機をオススメしたいと感じた!
 

さらに進歩した、外装の仕上げ

外装の仕上げについて。
こちらも以前にレビューしたCapsule3 Proから、さらなる進歩が感じられた。

サウンドピーツのOpera05(本体ケース拡大)

ケースの外装は、Capsule3 Proのシンプルなシボ仕上げからメタリック系のマットブラック仕上げに変更された。
樹脂製のベース部品に、(おそらく)メタリック系の塗装を施しているのだと思う。
表面の硬度や密着性も高く、塗装による「アラ」も見られない。
控えめに言ってかなり綺麗な仕上がりになっている。

SOUNDPEATSのOpera05とCapsule3 Pro(ケース外装の比較)

上:本機、下:Capsule3 Pro。外装部に入ってしまっていたライン(赤矢印)が、本機では見られなくなった

さらに、以前の記事で指摘した「ケース外装上の、金型の境界面が目立つ」点についても、外装部品の処理を塗装に変更したことで劇的に改善された…!

SOUNDPEATSのOpera05とCapsule3 Pro(ケース外観の比較)

左:Capsule3 Pro、右:本機

個人的にはCapsule3 Proの「シンプルだけど、高品位な仕上げ」も好きだったけど、比較をすれば本機の方が上質感があるのは間違いない

SOUNDPEATSのOpera05(本体外観)

イヤホン本体の仕上げは、金属部品を基調とした高級感のある仕様に変更されている。

SOUNDPEATSのOpera05(ケースを開けたところ)

本体のケースへの出し入れも、使用に伴うストレスとは無縁。
ケース内にカッチリ収納するのが難しい本体形状だけど、本体&ケースのマグネットで位置と向きが正確に位置決めされる。

単にマグネットを活用するだけでなく、おそらく極性も利用した構造なのだと思う。
細かな使用感への配慮も抜かりがない点は、ブランドへの信頼につながるポイントだと感じた!

大容量バッテリー搭載で、より幅広い用途に対応

本体内にドライバーを3基も搭載するOpera05。

だけど本体のサイズを拡大した効果もあってか、本体のみで最大9時間・ケース込みで最大33時間の駆動時間を実現
「最大9時間」というのは、日中の活動時間帯にずっと装着しても(余裕込みで)充電不要となる容量。

★写真はイメージ

音質面の性能アップから、(移動中の「チョイ聴き」だけでなく)じっくりと音楽を愉しむシチュエーションでの活用も想定されるのが本機。

幅広い用途に対応できる充実のバッテリー容量も、嬉しいポイントだと感じた!

「形状面での不利さ」を感じさせない装着性

本体形状に関連して、少し心配に感じていたのが装着性

手前:本機、奥:Capsule3 Pro(2022年発売)

Capsule3 Pro(写真奥)では、特徴的な「耳うどん方式」を採用

TWS(完全ワイヤレスイヤホン)の最大の弱点とも言えるのが、落下などによる破損・紛失の懸念
この問題点に対し、安心感があるのはAirpodsやCapsule3 Proが採用していた「耳うどん方式」

特徴的なステム形状で重心を下にすることにより、「外れそうになっても耳孔に引っかかる」効果が期待できた。

SOUNDPEATSのOpera05(本体と装着時)

対する本機は、落下防止に対してメリットがある「耳うどん方式」は不採用
かつ大容量バッテリーの影響などもあるのか、イヤホン本体が外側に張り出した形状となる。

「安定した装着感」の観点では不利な形状だけど、結論を言うとマイナス面を感じさせない装着性だと感じた。

SOUNDPEATSのOpera05(イヤーピース)

イヤーピースは正面視で楕円形状をしていて、耳孔へのフィット感を高めている

秘密となっていそうだと感じたのが、楕円形状をしたイヤーピース
よく考えると耳の穴って楕円状なのだが、イヤーピース形状も耳孔形状に沿った形をしている。
Capsule3 Proなどの他機種と共通ではあるけど、「耳うどん方式」以外の構造で、十分な装着性を保っているわけだ。

ただし、言うまでもないけど「絶対に落下しない」わけではない
購入直後に最適なイヤーピースを選択することと、「外に持ち出す前の、落下しないかの事前確認」は、くれぐれも入念に行いたい!

SOUNDPEATSらしい、良好なコスパ

コスパについても触れておきたい。

★写真はイメージ

「コスパの追求」は、SOUNDPEATSのテーマの1つ。
本機もその例に漏れず、(ハイブリッド型だけど)良好なコスパを誇る。

今回レビューしたOpera05(BAドライバーを2基搭載)の定価が13,999円(税込)、
BAドライバーが1基のOpera03の定価が10,999円(税込)となる。

外装の質感や音質、機能性を考えれば破格のコスパ感
さらに早期購入で割引率がアップする特別オファーもある。
気になる方は、製品ページもチェックしてみてほしい!

製品ページへ (Makuake.com)


 

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ポイント部の文字装飾は、不要に思える

以下では、実際に試用してみて気になった点について述べたい。

SOUNDPEATSのOpera05(文字装飾)

本体には "Design by Soundpeats"、ケースには "Hear Your Imagination" の刻印が入る

(細かい話だけど)ゴールド系のポイント部に施された筆記体の文字装飾は、個人的には不要だと感じた。

こういう装飾って、日本の製品でも '90年代末くらいにはよく見られた
私たち日本人も「英語が得意ではない」けど、中国は日本以上に「中国語で完結する文化圏」。

★写真はイメージ

要するに英語への馴染みが薄い国だから、「筆記体の英語が入っていると、ちょっとお洒落」みたいな感覚があるのだろう。
それはそれで中国製品の面白さではあるけど、現代の日本人の感覚で言うとあまり格好いい装飾ではない気もする。

★写真はイメージ

さらに言うと、英語圏などのローマ字文化圏の方にとっては「意味不明な装飾」だと思う。
(余計なお世話だけど)全世界で販売することを考えれば装飾はシンプルで良いと思う。

ただし細かい部分ではあるので、仮に気に入らなくても無視できなくはない箇所ではある。

「エイジングさせて永年愛用」ではない点

最後に述べたいのは、TWS(完全ワイヤレスイヤホン)全般に言えること
ワイヤードのイヤホンと違ってTWSはデジタル機器。バッテリーなどは消耗品。

★写真はイメージ

アナログのスピーカー・ヘッドホン類とは異なり、修理をしつつ10年・20年と愛用するモノではないと心がけたい。

ただし、だからこそ本機の良心的な価格設定は嬉しいとも言える。
質感・性能とコスパを共存させた機種なので、お手軽なTWSからのステップアップにもオススメできる!

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まとめ:「耳先の進化」は、今後も続く。

SOUNDPEATSのOpera05(ケースを開けたところ)

今回は、品質とコスパで定評のある中華ブランド・サウンドピーツ (SOUNDPEATS) のフラッグシップ機、Opera05をサンプルレビューした。

ポイントのおさらい

より中高音域が明瞭になった音質
さらに進歩した外装の仕上げ
大容量バッテリー搭載で、より幅広い用途に対応
「形状面の不利さ」を感じさせない装着性
ブランドらしい良好なコスパ
不要だと感じたポイント部の文字装飾
「エイジングさせて永年愛用」ではない

現行機種 (Capsule3 Pro) との比較レビューになったけれど、試聴環境の都合もありハイレゾ音源&LDACで試せたわけではない
が、音質面での違いを十分に実感できる結果となった。

★写真はイメージ

BTイヤホンは圧縮音源から本体内のDSP(信号処理回路)まではデジタルだけど、「耳先」のドライバーから鼓膜に伝わるまでは、あくまでアナログ
一般には「低品質」とされる圧縮音源だけど、やはりアナログ部の出来が品質のキモになるのだなと実感した。

サウンドピーツ(ロゴ、製品ケースより)

BluetoothのコーデックやDSPの性能が低かった初期のBTイヤホンでは「前段のデジタル回路の性能がキモ」とされていた。
だけど、(気が付かないうちに)時代は変わっていたのかもしれない。

最近のBTイヤホンの使用感から、「そろそろこのカテゴリーも、飽和してきたかな」と感じていたけど、「耳先」の部分も含めた進化はまだまだ続きそう
そう感じさせてくれる、進化感のある1台だと感じた!
 

製品ページへ (Makuake.com)

 

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◆本記事に関する注意事項◆
本記事は、ブランド様よりサンプルのご提供をいただいて執筆したものです。
執筆に際しては、評価用のサンプルをご提供いただいた以外、いかなる利益の供与等も受けておりません。
記事の内容に関しては、可能な限り忠実かつ客観的な記載を心がけております。
しかし、当ブログ管理人が自費にて購入した物品のレビュー記事ではなく、管理人も気が付かないうちに「自費購入品のレビュー記事」とはスタンスが異なる記述が含まれている可能性がございます。
上記をご理解の上、記載内容の信憑性については読者の皆さまご自身にてご判断をいただけますと幸いです。

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