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【Pコートのスタンダード】ショット (Schott) の740【12年愛用】

2021年1月30日

この記事は、アフィエイトプログラムによる収益を得ています。

こんにちは、物欲紳士です

筆者はPコートが大好きで、中学生時分にダボダボの制服コートを着て以来、様々なモデルを購入しては処分したり、人に譲ったりしていた時期があった。

だけど「結局は、この2着に行き着く」と思える2着を揃えてから10年近く、新たにPコートを購入していない。

それが「幸せ」なことなのかどうかは分からないけれど、この記事ではそんな筆者の中での「定番の2着」の中でもメイン選手、ショット (Schott) の740についてレビューしたい。

 

ブランド(ショット)と、今回のコート (740) について

ショットのロゴ

ショット(Schott)は、米国のアウターウェア(コート等)のメーカー。

創業は100年ほど前だけど、その歴史の中で数々の銘品を生み出している。
20世紀の米国のカジュアルウェア史を体現するブランドの1つ、と言っても過言ではないだろう。

最も著名な製品は、20世紀後半のバイク文化(※ヒッピー文化等に関連)を彩ったことで知られるライダースジャケット。
一方で、米軍向けに供給されていたコートや、フライトジャケットも有名

Pコートのルーツは軍服で、ショットは米国海軍向けの供給メーカーの1つ。
なので今回紹介する740は、本格的な軍用モデルを民生化した商品だと言える。

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ショットのPコート(740/740B)がド定番だと考える4つの理由

前置きが長くなったけど、ショットの740が「Pコートのスタンダード」だと考える理由は、以下の4点(&番外)になる。

4つのポイント(&番外)

通常/ボーイズサイズの2種展開から、シルエットを選べる
肉厚のウール生地とキルティングの裏地による、高い防寒性
(生地が厚手な割には)柔らかで軽めな着心地
高い入手性と、比較的お手頃な価格
(番外:記事執筆時点で、未だに米国製である点)

以下で、上記のそれぞれの項目について述べていきたい…!

通常/ボーイズサイズの2種類の展開から、シルエットを選べる

このコートは、基本的に米国内向けの製品。

米国向けの洋服は骨格が太い米国人向けに、シルエットが太めなことが多い。
「骨格が細く、痩せ体型の日本人」が、欧米の服を着るとダボダボになるというのは、結構よくある話。

この課題(?)に対する「本品の良さ」は、サイズ展開が豊富な点。
米国人向けの通常サイズ (740) に加え、細身のボーイズサイズ (740B) があって着丈だけでなく、最適なシルエットも選べるのがありがたい。

ショットの740B(着用時)
Schott 740B(紺、サイズ16)を着用(身長164cm、体重50kg)

なお筆者が所有しているのはボーイズサイズ (740B) の方。
筆者が骨格細め&痩せ型なこともあるけど、日本人の平均体型であればボーイズサイズ (740B) の方が、ジャストになることが多いのかなと思う。

なお着丈はPコートの中では、長くも短くもないミドル丈
どのくらいの着丈がイケているかは流行に左右されるけど、流行に流されず、長く着用可能な着丈だと思う。

肉厚のウール生地とキルティング裏地による、高い防寒性

第2のポイントは、コートとして重要な防寒性が、見た目以上に高いという点。
「ダウンの『圧倒的な暖かさと軽さ』と比較すると、心許ない」のは事実だけど、(主観ではあるけど)首都圏の冬場なら、問題なく凌げる防寒性がある。

長い冬場に出番があるというのは、結果として着用機会の増加に繋がるポイント。

ショットの740N(裏地)
キルティングの裏地は防寒性に優れる

防寒性については、生地のメルトンウールが結構肉厚で、かつ裏地がキルティングで保温性・防風性に優れているのが効いていそう。
キルティングの裏地ではなく、サテン裏地のPコートも過去に所有していたけど、サテン裏地の場合「上品で着脱時の袖通りは良いけど、防寒性の面では劣る」というのが、実際に色々と着用してきた上での経験的な感想。

(生地が厚手な割には)柔らかで軽めな着心地

厚手のウール地と聞いて、「重くて着づらいのでは?」と思われる向きもあるだろうけど、この点も心配不要。
生地の厚みの割には柔らかいし、重量感も問題ないレベル

このコートを象徴する要素の1つが、肉厚のメルトンウール生地。

これは近年「密度が高く、重厚なコート用のウール生地」自体が、流行的に時代遅れ感があって見られなくなった点も関係しているかもしれない。
けれどもそれ以前に、このコートは大量生産品なので、上記の前提がなくても単純に「密度が高い = 高価で希少な」生地を使用できないからではないかと思う。

まあ「軽く、柔らかく、着やすい」というのは洋服の機能上、重要なポイント。
そこで弱点となる防寒性も、上述したように補われていて問題はない。

高い入手性と、比較的お手頃な価格

1度購入してしまったらどうでもいい話だけど、定番品だけに入手性が高く、
(若干高価になった?気はするが)米国製の割にはお手頃価格である点も嬉しい。

(番外)記事執筆時点では、まだ米国製である点

個人的には製品の製造国にはあまり興味がなくて、ブランドの発祥国以外で製造された製品でも、あまり気にしていない。
だけど一応確認した限り、記事執筆時点(2021.01)では本品はまだ米国製のよう。
※この点を気にする方もおられるので、一応書いておく…

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ショットの740:不満が残る点は?

1) 紺色のはずが…「黒にしか見えない」

1着は持っておきたいPコートの定番色と言えば、やっぱり紺色。

このコートは近い色として、「黒」と「紺」を選べるけど、「紺(ネイビー)」を選んでも、実際には「ほぼほぼ黒」だ。
両者を直接比較すれば、黒と紺との違いが分かるのだろうと思う。だが本品の紺色を単品で見ると、「寒色系の黒」(青みが強め)にしか見えない。

海軍仕様であることを感じさせるタグ。米国製の記載も

一見すると黒にしか見えないのに、2つのカラーバリエーションがあるのは製造上のメリットが全くないので、理由は謎。

だけどショットに限らず、米国海軍系のPコートはどれも「紺と謳った黒」のものが多い。
製品の話というより、米軍側の要求スペックに関わる話とかなのかもしれない。

筆者は青系の色が好きで、紺色の色味には拘りたい。なのでこの点は率直に言って、少し残念だと感じてしまう点だ。

2) 着用時に重厚感が感じられない

これは、先程メリットとして挙げた点の裏返し。

個人的に、重衣料は(ビンテージの衣料に良くあるような)重厚感というか、着用時に「ずっしりした重み」があったりするとテンションが上がる。
だが上でも述べた通り、着用感的には重厚な感触は希薄

「軽く、暖かく、着心地が良い」というのは、通常はメリットでしかないので、正直に言って不満点になっていない。ただの個人的な嗜好の問題

 

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ショットの740:まとめ

この記事では私が「スタンダードだと思う」Pコート、ショットの740を題材に
筆者自身がPコートに対して思うことを含めてレビューした。

ポイントのまとめ

通常/ボーイズサイズの2種展開から、シルエットを選べる
肉厚のウール生地とキルティング裏地による、高い防寒性
(厚手の生地の割には)柔らかで軽めな着心地
高い入手性と、比較的お手頃な価格

紺色を選んでも、現実には「ほぼ黒」である

長年着られる定番服として、間違いのないアイテムの1つなので
ご興味あられる方は、ぜひ愛用してみてほしい

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筆者が保有するボーイズサイズ。本記事でレビュー。
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★おまけ★ コーディネート例、製品のデータ

コーディネート例

ショットの740:コーディネート
740B(ボーイズタイプ)を着用、サイズ16(身長164cm、体重50kg)

コーディネート詳細
コート:ショットの740B(本品)
デニム:ユニクロのストレッチセルビッジジーンズ(→レビューページ へ)
靴:アルフレッド・サージェント
鞄:ポキット
マフラー:インバーアラン

ショットの740B(着用時)

740B(ボーイズタイプ)を着用、サイズ16(身長164cm、体重50kg)

コーディネート詳細
コート:ショットの740B(本品)
ニット:ユニクロ
デニム:リゾルト
スニーカー:コンバース

 

購入品の参考データ

ブランド ショット (Schott)
製品名  U.S.740N Pea Jacket
素材   ウール(表地)、綿・ナイロン(裏地)
    紺
サイズ  16
購入年月 2008年冬
価格   25,000円+税 くらい

 

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