こんにちは、物欲紳士です。
今回は、パワーケーブルの決定版?とも言うべき、超デラックスなモジュラーケーブルをサンプルレビューしたい!
本記事でレビューするのは、AOHi (アオハイ)の "The Future Creative Power Cable" 。
まずはブランド (AOHi) と、今回レビューするケーブルの概略について見ていきたい!
ブランド (AOHi) と、The Future Creative Power Cableについて
AOHiについて
AOHi(アオハイ)は、中国は広東省の東莞市(トンガン)に本拠を置くAohai Technology(奥海)が製造・販売するオリジナル製品のブランド。
親企業のAohaiは2004年に創立され、20年近い歴史を誇る。
東莞市は「普通の日本人」にはあまり馴染み深くはないけど、香港や深圳に隣接した地域。
一般に「珠江デルタ」と呼ばれる、一大工業地帯の中核をなす都市だ。
この地域の製造業メーカーとしては、一般には「深圳のハイテク産業」が有名。
深圳と比較すると、東莞は部品加工などの「モノ作り系」の企業が多く立地している感じかな。
珠江デルタ全体の強みとも言える「ハイテク要素」に加え、「高度なモノ作りの地場産業」を擁する点が、AOHiの「地元の特色」と言えるわけだ。
そんなAOHiが展開する看板商品が、充電器などの電源デバイス。
近年普及しているPDデバイス(急速充電器)の分野でも、高い存在感を誇る。
その他、モバイル電源やケーブル類などのデバイスも製造。
中国系企業の存在感が高い分野だけど、その中でもトップ企業の1つとなっている。
The Future Creative Power Cableについて
The Future Creative Power Cableは、そんなAOHiが満を持して(?)提供する、「USB-C / Lightningケーブルの決定版」とも言うべき製品。
記事執筆時点 (2023.05) で、クラウドファンディングサイト "Makuake" にて販売中 。
下記のキャンペーンも実施しているので、参考にしてほしい!
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(2023/05/28 18:00まで)
本品の特徴は、「モジュラー式のケーブルセット」である点。
10cmから170cmの4本のケーブルを「必要に応じて組み合わせる」ことで、様々な用途に対応することができる。
ケーブルセットの内容だけど、まず長さ10cmのショートケーブルが2本。
「両端がUSB-C端子(オス)」と、「片端がUSB-Cオス、他端がApple製品向けのLightning端子(オス、MFI認証あり)」が各1本となる。
さらに長さ80cmのストレートケーブルと、長さ170cmのコイル式ケーブルが1本ずつ。
2本とも延長用で、端子はUSB-C(オス)- USB-C(メス)となる。
これらを組み合わせることで、「USB-C / Lightningデバイスへの給電&データ転送」を、幅広い長さレンジ(長さ10〜260cm)で自在に行うことが可能なわけだ。
ケーブル本体は、ナイロンで被覆されたタイプ。
さらに端子部も金属パーツ(アルミ製)で、高い質感と耐久性を誇る。
さらに持ち運び用のシリコンケースも付属し、外出先でもスマートに使用できる。
まさに「至れり尽くせり」という言葉がピッタリの、デラックスなケーブルセットとなっているわけだ…!
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AOHiの "The Future Creative Power Cable":良い点と、イマイチな点
さて、そんなこんなで筆者の手元に届いた本品。
休日に外出先で記事を執筆する際などに、メチャ愛用している。
実際に使ってみて感じた、本品の良い点とイマイチな点は、下記の通り。
「単なるケーブル」の枠を超えたパッケージの高級感
各パーツ(特に金属部品)の質感の高さ
「ブランドらしさと独創性」を感じる使いやすさ
ケーブル間の接続強度には改善の余地あり
以下にて、それぞれについて述べていきたい…!
「単なるケーブル」の枠を超えた、パッケージの高級感
本品でまず目を惹くのが、一般的に消耗品とされるケーブル類とは思えない、豪華なパッケージ。
AOHiのイメージカラーのイエローと、シックな黒でカラーリングされた外箱。
内部は、のような感じ。
マグネットが仕込まれた「表紙」を開けると、ケーブル本体がご登場。
「表紙の裏側」と裏表紙にあたる部分にも説明書きがあり、イラストも分かりやすくてお洒落。
なお蛇足だけど、"The Future Creative Power Cable" という製品名は若干ブロークン・イングリッシュな気はする。
より綺麗な(?)英語にするなら、"The Future-Creating Power Cables" という感じかな。
「充電ケーブルに『未来』とかは関係ないでしょ!」的な捉え方もありそうだけど、パッケージを見ただけで納得できる「登場感」がある。
筆者的には「小物入れ」に活用できる点が嬉しいと感じると同時に、(後述する質感と合わせて)「こだわり派」の方への、ちょっとしたプレゼントにも最適だと感じた!
各パーツ、特に金属部品の質感の高さ
肝心のケーブル本体に関しても、(やや失礼だけど)「単なるケーブル」の枠を超えた、質感の高さを感じる。
例えばUSB-C端子部のステンレスパーツ。
「片面で板金を継ぎ合わせた構造」ではなく、「全周に継ぎ目がない構造」。
まあこれだけなら「1本1000円くらいの、そこそこな価格のケーブル類」だったら、本品と同様の端子構造の製品も多い。
さらに驚かされるのは、端子の根元部のアルミパーツの「質感の高さ」と「コストのかかり具合」。
例えば写真のパーツを例に取ると、「動作表示用のLED」に加え「接続ナット用のネジ溝」が切られている。
さらに先端は端子形状に沿って平面状に切削されていて、抜き差しがしやすい形状となっている。
このアルミパーツの加工工程は、ざっくりと見ただけでも非常に複雑。
まず ① 外形の円筒形状などを切削 した後に ② ネジ加工、次に ③ 先端・内面等の切削加工 最後に ④表面処理(着色&腐食防止) となる。
コストがかかるため、類似製品では行わない「切削加工」を行っている上、工程が非常に多い。
特に(外観から見えるだけでも)③ 軸対称でない切削加工 は非常にコストがかかる。
大袈裟ではなく、「パソコン・スマホとかデジカメ用のパーツと、同レベルのコストの掛け方」をした製品だと感じた!
ちなみに ④表面処理 は、俗に「アルマイト」と呼ばれる工程。
ここも、地味だけど「ダブルカラー(2色)処理」となっていてコストがかかっている。
ダークグレーの色味も、ケーブル色(イエロー)と合っていてセンスが良い。
以上をまとめると、「持ち歩くモノの質感には、一切妥協したくない!」という方にピッタリの「こだわり派のためのパワーケーブル」だと言えそうだ!
「ブランドらしさと独創性」が感じられる、使いやすさ
(単に「コストを掛けている」だけでなく)「AOHiらしさ」と「独創性」が、使いやすさに昇華している点も良い。
まず、ケーブル本体のナイロン被覆にイエローが配された本体のカラーリング。
ダークグレーのアルミ部品との組み合わせがお洒落だし、バッグの中でも目立つ。
「薄暗い室内でバッグから出し入れする」といった状況でも、判別がしやすい。
構造的に特徴なのは、ロングケーブル(長さ170cm)に採用されたコイル形状。
ケーブルが絡まずに収まる上に、伸縮もスピーディー。
良くある「リール式」以上にストレスフリーな使用感だと感じた。
こういったコイル状のケーブルって、「ダイヤル式の電話機」とかに見られた。
新アイデアではないけど「目から鱗」というか、温故知新な構造だと感じた!
オス - メス端子間の接続は、専用ナットの併用も可能な形態。
スピーディーに脱着できる上に、「単純な端子の差し込み」よりも強度がアップできる。
以上をまとめると、単純に「コストを掛けている」だけでなく、「使いやすさ」を実現するためのアイデアがある。
従来製品の枠に捉われない「自由さ」があって、「未来を創る」の枕詞も大袈裟ではないと感じた!
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ケーブル間の接続強度には、改善の余地あり
良い点について述べてきたけど、最後にイマイチな点についても触れたい。
本品は「オス - メス端子部の接続強度アップ」に専用ナットを用いている(*使用しないことも可能)。
業務用の電源ケーブルみたいで「プロっぽい」けど、ナットの設計には改善の余地があると感じた。
パッケージの説明書きを見ると、「ケーブル単品の引張強度」は10kg、「ナットを用いて接続した箇所」は5㎏となっている。
「教科書的なネジの使い方」を取り入れれば、ナットを用いた接続部も、10㎏以上の強度を確保できるはずなのだ!
◆◇◆◇◆
以下では、どういうことかを説明したい。
例えば、「ネジ(ボルトとナット)を用い、穴を開けた3枚の板を固定する」ことを考える。
最もスタンダードなのは、図の①。
「3枚の板を、ボルトとナットで挟んだ」状態。この形ならしっかり固定できる。
次に、図の②ではどうだろうか。
ナットを省略し、代わりに「一番下の板にネジを切る」。
この方法も世間一般によく使われていて、もちろんしっかり固定できる。
では最後に、図の③ではどうか。
こちらは「一番下だけでなく、一番上の板にもネジを追加した」場合。
実はこのパターンだと、3枚の板をしっかりと固定することはできないのだ。
理由だけど、「ネジの山・谷の噛み合い」を考えれば理解できる。
③の場合、「ネジの噛み合い」が2箇所存在する。
これによって「上下の板」の位置が決まるけど、それに対して間の板(ピンク色)の厚みが「ピッタリである」という保証はない。
上下の板のネジが噛み合っているので「バラバラにはならない」。
が、板の間に隙間が空くので「ピッタリと固定する」ことはできないわけだ。
つまり、「ネジの噛み合い」が複数箇所になると、ネジ固定の特色である「固定する部品同士を、強力に押さえつける」ことができなくなる。
で、本品のナットの構造に話を戻すと、③に近い構造となっている。
(おねじとめねじの関係は逆)
接続部品(オス・メス側)それぞれに「おねじが切られている」。
「ネジの噛み合い」が2箇所あるので、同じ理屈で「ナットを締め付けて、2本のケーブルを強力に固定する」ことができないわけだ。
「筆者なりの改良案」としては、のような構造を提案したい。
片方のナットの保持構造をネジ以外の構造にして、ネジの噛み合いを1箇所にする。
(詳細は計算をする必要があるけど)上図の構造ならざっくり、現状の10倍くらい(50㎏以上)の締結強度は確保できるハズだ。
まとめ:「こだわり派」の貴方に。プレゼントにも最適!
今回は、「超デラックスなモジュラー電源ケーブル」、AOHi(アオハイ)の "The Future Creative Power Cable" をサンプルレビューした。
「単なるケーブル」の枠を超えたパッケージの高級感
各パーツ(特に金属部品)の質感の高さ
「ブランドらしさと独創性」を感じる使いやすさ
ケーブル間の接続強度には改善の余地あり
最後に「機械要素(ネジ)のマニアックな話」も少々書いた。
「コンセプト&独創性&モノ作り」の面では、間違いなく一流レベル。
一方で「教科書的な理論の理解」に関しては、まだ改善の余地がありそうだと感じた。
AOHiの専門性を想像するに、得意領域は「電気&ハイテク分野」のはず。
さらに中国と言えば「世界の工場」なわけで、「ハイテクな設計とか部品加工」得意だけど「機械要素の設計は不慣れ」ということなのかもしれない。
「教科書を読めよ!」と言ってしまえばそれまでだけど、裏を返せば「自由な発想でチャレンジしていること」の表われでもある。
中華ブランドが「飛ぶ鳥を落とす勢い」な理由がよく分かるという点でも、興味深い製品だと感じた!
なお前述したように、本品はクラウドファンディングサイト "Makuake" にて販売中 。
2023年5月28日(日)18:00までだけど、下記のキャンペーンもある。
購入ページより、Makuakeのプロジェクト実行者にメッセージで「物欲紳士ブログを見た」と連絡
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ご興味が湧いた方は、ぜひ製品ページもチェックしてみてほしい…!
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