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こんにちは、物欲紳士です。
今回はオーダーシャツをご提供いただき、レビュー記事を書くお誘いをいただいた。
ので、シャツのネットオーダーに初挑戦してみた件についてサンプルレビューしたい!
本記事でレビューするのは、SOLVE(ソルブ)のオーダーシャツ(超ノンアイロン)。
この記事ではブランド&製品紹介と、オーダー過程をレポート。
後編の記事では、オーダーを通して感じた「良い点と悪い点」をレビューしたい。
以下ではブランド(SOLVE、ソルブ)と、今回のシャツの概要について見ていきたい!
ブランド (SOLVE) と、オーダーシャツについて
SOLVE(ソルブ)について
SOLVE(ソルブ) は、日本のアパレルブランド。2018年に創業。
「成功する『装い』を提供する」というブランドコンセプトを掲げ、ビジネスウェアを中心に商品を展開。
月並みな表現をすれば、「頑張るビジネスパーソンを、装いの面から応援する」ことが、ブランドが提案する価値だと言えそうだ。
"SOLVE" とは、「解く」「解決する」という意味の英単語。
名詞形の「ソリューション」という単語をよく聞く方も多いだろうけど、そんなネーミングにも「ビジネスパーソンの『服装の悩み』を解決したい」というブランドの想いが表れている。
SOLVEの製品展開だけど、セットアップから小物類まで一通りのビジネスアイテムを展開。
そして商品の中でも、販売の中心となるのがオーダーシャツ。
オンラインでの販売が基本だけど、高いリピート率を誇っているとのことだ。
今回は、ブランドの「目玉商品」とも言えるオーダーシャツをご提供いただいた!
SOLVEのオーダーシャツについて
以下では、SOLVEのオーダーシャツの製品概要について見ていきたい…!
詳しくは公式サイトをご参照いただきたいけど、まず200種類以上の豊富な生地から選べる点がポイント。
オーダーシャツと言えば「海外ブランドのシャツ生地」とかのイメージもあるけど、選べる生地はオリジナル生地が基本となる。
「安易にブランドに頼らない」のがポリシー(?)のようで、ノンアイロンやストレッチなどの「機能性」を重視した生地が多い印象。
ディテールについては、襟型は13種類、各種ディテールも豊富なオプションを用意。
(詳細は後述するけど)ざっくり言うと「ウィングカラーとヒダ胸」みたいなフォーマル仕様には非対応なものの、それ以外の日常的な用途には全方位対応していると言ってよさそうだ。
以上をまとめると、ドレスシャツを「ビジネスパーソンの実用着」と捉え、その要望に幅広く対応している点が、SOLVEのオーダーシャツシステムの特徴だと言えそうだ!
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【SOLVEにて】ドレスシャツをネットオーダーする!
「既製アイテム」にお気に入りが多い筆者だけど、「自分好みの仕様やサイズ」が叶えられるオーダーアイテムも好き。
当ブログでも、過去に下記のようなオーダーアイテムを取り上げてきた。
ドレスシャツは、メンズアイテムの中では最もお手軽なオーダーアイテム。
だけど意外にも(?)、今回が初めてのオーダー体験となった。
以下では「仕様決めから採寸、発注に至るまで」のオーダー過程をレポートしてみたい!
① 全体のコンセプトと生地決め
通常のオーダーなら「全体のコンセプト」とかは必要ないけど、今回は自分なりに考えた。
今回のオーダーテーマは、「ちょっと頑張る日の1枚」。
(生地のラインナップも踏まえて)「日常着としての機能性」を重視しつつ、「既製品にはない仕様」も取り入れることを目指してみた…!
色味はスタンダードな「白無地」。
生地には「超ノンアイロンのポプリン生地(100番手双糸)」を選択。
ユニクロのスーパーノンアイロンシャツを愛用するようになってから、ドレス用途には専らノンアイロン系のシャツを着るようになった筆者。
「プレスが不要」な点が何より実用的だし、ユニクロに対して「ちょっと被せたような(?)ネーミング」も、筆者的には気になるところではある!
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② ディテールの選択
生地を選択した後は、ディテールの選択に移っていく。
以下では「どのような選択肢があるか」にも触れつつ、筆者がオーダーしたシャツの仕様を紹介していきたい!
i) 襟型
最初の選択肢は、「シャツの顔」とも言える襟型。
13型(!)という、なかなか幅広い選択肢が揃う。
今回はタブカラーという、ややマニアックな(?)襟型を選択してみた。
ちょっと「ドレスっぽい」仕様だけど、店舗で既製品を見かける頻度は低い襟型。
オーダーシャツらしい仕様ではあるのかな。
(他の各ディテールの選択時も同様だけど)Web上では各仕様の説明を見られるのと同時に、シャツの出来上がりイメージも分かりやすく確認できる。
「実物を見られない」のがネットオーダーの難しさだけど、そんな課題に対してよく考えられた仕様だと感じた!
ii) カフスとボタンホール
次に、「ジャケット着用時の、手元の表情」を左右するカフス形状。
シングルカフス(4形状)とダブルカフス、合計5種類から選択可能だった。
シングルカフスのドレスシャツの場合は「ラウンド」仕様が圧倒的に多いだろうけど、今回は「角落ち」を選択してみた。
スポーツシャツ向けのカフス形状だけど、シャープな印象で「程よいアクセント」になった。
iii) クレリック有無
「クレリック」の項目は、いわゆる「クレリック仕様」にするかしないか。
今回は白無地のため「なし」。
iv) ポケットの有無と仕様
「ポケットの有無」は、筆者的には迷いどころだった。
ドレスシャツの場合、教科書的には「ポケット無し」が基本。
あえてシャツをオーダーするような方には、「ポケット無し」を選ばれる方も多そう。
ただし実用的な観点で言うと、シャツの胸ポケットって「スマホの指定席」でもある。
普段使うデバイスの変化により、利便性により拍車がかかっているわけだ。
迷ったあげく、今回は「ポケットなし」を選択した。
「あり」にする場合、形状はカフスと合わせる(今回なら「角落ち」にする)のがオススメかな。
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v) 前立てと後身頃の仕様
前立ての仕様は、「表前立て」と「裏前立て」から選べた。
今回はフォーマルな仕様となる「裏前立て」を選択。
後身頃は、の4型から選べた。
今回は「超ノンアイロンにおすすめ」だという「タック・ダーツ無し」を選択。
vi) ボタンとボタンホール、ボタン糸
ボタンの種類は、の13種類(!)から選べた。
「白蝶貝」を選択した。
(図示はしないけど)「ボタンの付け糸」とボタンホールの糸色も選べた。
今回はシンプルに「両方とも白」にした。
色物や柄物のシャツなら、「ボタンの種類と付け糸の色」にこだわるのも楽しいかもしれない!
vii) 刺繍
最後に、多くの方がスルーするであろう(?)刺繍。
入れる文字列は、英数字とドットから選べる。
スタイルは「フォントの種類」と「刺繍糸の色」、「刺繍を入れる箇所」を選択可能だった。
「ネーム刺繍が入ったシャツ」って、何だか「昭和の紳士」っぽいイメージが漂う。
元は百貨店とかで洋服を買っていた時代に、「既製品っぽさ」をなくすためのサービスだったのかな。
まあ、そもそも今回のシャツはカスタム品だし、ユニフォームでもない。
刺繍を入れる必要性は高くないけど、せっかくなので入れてみた。
場所は「左肩」、刺繍色は「銀色」を選択した。
…刺繍に関しての注意点としては、ジャケットを脱いだ際に「チラリと刺繍が見える」可能性があって、(感じ方によっては)「オジサンっぽく見られる」可能性も ある。
が気になる方は、おとなしく?「刺繍なし」を選択するのが良いだろう…!
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viii) 全体をまとめると…
…長くなったけど、全体の仕様を要約してみると、下記となる。
テーマ:「ちょっと頑張る日の1枚」
日常使いを意識して「超ノンアイロン生地」を選択しつつ、襟型には「タイドアップ時の個性」を目指して「タブカラー」を選択。
さらに、「角落ち」のカフスでシャープさも演出した。
(自分で言うのもナンだけど)既製品では見かけない仕様の1枚となったと感じている!
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③ 採寸
SOLVEのドレスシャツのオーダー方法だけど、以下の3通り。
どれを選んでも、最終的にはWebページからオーダーする形式となる!
SOLVEのシャツのオーダー方法
A) 店舗で採寸
B) シャツ採寸サービスの利用
C) 自分で採寸
(A) 店舗で採寸 は、実物の生地サンプルを確認できる点がメリット。
ただし、常設の店舗は東京(青山)のみで、事前予約が必要。
(B) シャツ採寸サービス、(C) 自分で採寸 は、(身体の直接測定ではなく)お気に入りのシャツの寸法を測定する方法となる。
「シャツ採寸サービス」は、お気に入りのシャツを送付すると、寸法を測定して返却してくれるサービスだそう。
親切なサービスだけど、筆者的には必要性を感じなかった…。
ということで今回は、「(C) 自分で採寸」を選択した。
「採寸ベースのシャツ」に選んだのは、アイク・ベーハー (Ike Behar) の "John" (モディファイドフィット)。
米国製のオックスフォード生地のボタンダウンシャツで、筆者は普段は洗いざらしで着ている。
筆者の手持ちのボタンダウンシャツの中だと、「ドレス向けな仕立て」が特徴の1枚かな。
ネック周りと裄丈、カフス周り
「ネック周り」と「裄丈」は、シャツのサイズを決める上での最重要項目。
まず「ネック周り」は、シャツのネック部を平置きして、生地に沿って測定していく。
(繰り返しだけど)「生地に沿って測る」点と、「ボタンからボタンホールの中央までを測る」点の2つがポイント。
次に、「裄丈」の教科書的な採寸方法について。
こちらはシャツを裏返しに置き、「襟の中心部から肩を通り、カフス先端まで」を測定する。
「ジャケットを着用した状態」を最終形とすると、裄丈は非常に重要。
…というのも「ジャケットの袖先から、カフスの先端が適正幅(0.5〜1.5cm程度)覗く」のがカフスの美しい見え方だから。
「教科書的な内容」ではあるけど、筆者は「カフスの見え方」はメチャメチャ重要視している。
カフスが見えないのは「エレガントではない」し、逆に長すぎるのも「丈が不適切に見えてしまう」わけだ。
…で、以下はそんな筆者流のサイズ決定方法。
シャツの袖口(カフス先端)の位置は裄丈ではなく、「カフスの周長」で調節する。
具体的に述べると、カフスの周長を短くして先端が親指付け根で止まる太さにする。
で、裄丈はわずかに長めに取る(1〜2cm程度)。
親指の付け根には、急に太くなる箇所がある。
「カフス先端を、の部分で止める」ことで、カフスの先端位置が安定するわけだ。
…先程サラリと書いた「カフス先端が覗く適正幅(0.5〜1.5cm)」って、よくよく考えると実は結構狭い。
幅にして1cmのレンジだけれど、「ジャケットとシャツの裄丈差の合計」を、この範囲に収める必要がある。
ということは、生真面目に考えると「ジャケットとシャツ、それぞれに許される袖丈(裄丈)の誤差」は、上記の半分の幅5mm(±2.5mm!)になってしまう(写真)。
そして上記の誤差には採寸&製造誤差だけでなく、着用に伴う経年変化も含まれる。
「裄丈だけで、カフスの見え方をキープする」のは、現実的には結構難しいわけだ。
カフスの先端を細くすることで、カフスの先端位置はかなり安定する。
あとはジャケットの袖丈が適切なら、自動的に「適正なカフスの見え方」になるのでラク。
なお、筆者は腕周りが約14cmだけど、今回は「カフス周り」を18.5cmに指定した。
だいたい「腕周り+5cm前後」が目安かも?
なお、デメリットとして挙がるのが、この方法だと「腕時計とカフスが干渉する」点。
「薄手なドレスウォッチを、カフスの中に収める」といったスタイルにはならないのは、エレガントさを求める方には難点かもしれない。
まあSOLVEのオーダーシャツの場合、「裄丈」と「カフス周りの寸法」は左右で個別に指定可能。
なので「腕時計を着用する腕のみ、カフス周りを太くする」ことも可能だけど、複雑すぎるのでそこまではやっていない。
身幅を測定
次に重要なのが「身幅」。
「ジャケットを脱いだ状態」での見え方に大きく関わってくる。
左右の脇下の間隔を測定すればOK。
細かい部分は「お任せ」で可
他にも色々と測定できる箇所はあるけど、その他の箇所(着丈や胴回りなど…)は採寸せず、「お任せ設定」から選択した。
寸法入力の画面は、のような感じ。
「① 首周り」「② 裄丈」「③ シャツの太さ(今回は『スリム』)」を入力すると、各部の既定値が自動入力される。
特にこだわりがない箇所は、既定値から設定するのがカンタンなのでオススメ!
まとめ:「仕様」と「サイズ」で、あなたのオリジナルを!
ちょっと長い記事になってしまった…。
今回はSOLVE(ソルブ)のオーダーシャツをテーマに、製品とオーダーシステムの概要、今回のオーダー内容について書いてみた。
「SOLVEのシャツに限らない、一般的な事項」も多かった(?)けど、いかがだっただろうか…!
それと今回は「シャツのサイズに関わる、筆者のしょうもない(?)コダワリ」も、書いてみた。
ご参考になったかは分からないけど、仕様もサイズもカスタムできるなら、どこかに「既製品にはないオリジナリティ(組み合わせ)」を入れたいもの。
「あなたのオリジナリティ」がどこにあるかを意識しつつ、仕様を考えるのも楽しいと思う!
次の記事では、実際に入手した「超ノンアイロンシャツ」をレビューしていきたい…!
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