こんにちは、物欲紳士です。
今回は、筆者が色違いで大人買いしてしまった、お気に入りNo.1のショルダーバッグについて書きたい。
この記事でご紹介するのは、ル・ボナーのパパスショルダー。
まずはブランド(ル・ボナー)と、パパスショルダーの概要についてチェックしたい。
ブランド(ル・ボナー)と、パパスショルダーについて
ル・ボナー (Le Bonheur) について
ル・ボナー (Le Bonheur) は、神戸の革鞄・革小物のブランド。
ル・ボナー (トップページへ、外部リンク)
ル・ボナーの特徴は、原材料は革の本場、ヨーロッパの中でも最高峰の素材にこだわっている点。
さらに、国内の革製品ブランドの「あるある」として、「縫製や仕上げにこだわる 価格が高くなる」ことが多いけど、この点は「ほどほど」でコストパフォーマンスにも優れる点も挙げられる。
もちろん、耐久性に関係する部分の仕上げには抜かりがない。
革素材も耐久性に優れた(長期間、綺麗に使える)ものばかりなので、結果的に「素材と耐久性に対し、かなりコスパが高い」点は、見逃せないポイントだ。
また、比較的規模の小さな国産ブランドなので、大手ブランドのような「合理化・機械化された生産形態」ではない(おそらく)。
このため、随所に「ハンドメイドならではのクラフト感」が感じられるのも、個人的には楽しいポイントだ。
パパス・ショルダーについて
パパス・ショルダーは、そんなル・ボナーを代表するショルダーバッグ。
スタイルは横型のショルダーバッグ。
サイズは横35cm、縦25cmの中型サイズ。
名称からして男性が使うことを想定しているのだろうけれど、内縫いという縫製方法で丸みを持たせて仕上げてあるので、男女を問わず使えるデザインだと思う。
以下では、そんなパパス・ショルダーの気に入っている点、イマイチな点について書いていきたい。
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ル・ボナーのパパス・ショルダー:良い点と、イマイチな点
パパス・ショルダーを普段使っていて、感じている魅力とイマイチな点は、下記の通り。
素材が最高
(パソコンを持ち運ばなければ)十分すぎる容量
カジュアルな服装に、全方位的に合うデザイン
(容量があるゆえに)荷物を入れすぎると重い
入手性は良くない
以下で、それぞれについて詳細を書きたい。
パパス・ショルダーの魅力
素材が最高
パパス・ショルダーの素材は、ミネルバ・ボックスとシュランケンカーフという2種類の素材がある。
どちらも、多くのブランドで使用され、信頼を得ている「ブランド革」で、品質と質感は折り紙付き。
●ミネルバ・ボックス
ミネルバ・ボックスは、伊バダラッシー・カルロ社が製造する、著名なバケッタ・レザー。
「イタリアらしい革」として有名なバケッタ・レザーだけど、ミネルバ・ボックスは最も有名なバケッタ・レザーと言ってよいと思う。
ミネルバ・ボックスの特徴は、たっぷりと含まれたオイル分と自然なシボ。
オイル分は、イタリアで1000年以上の歴史を持つバケッタ製法で、手作業で加脂される。
オイル分が多いため「軽い革」ではないけど、柔軟な上にキズにも強い。
水にも強いので、雨を気にする必要がないのもメリット。
また、歳月を減る毎に艶が増し、色が濃くなるエイジングも、この革の特徴。
経年変化しても見苦しく劣化せずにむしろ自分色になる、デニムのような楽しみ方ができる革だ。
またシボは良くある型押しではなく、手作業で革を揉んで付けられる、いわゆる地シボ。
個体や部位によってシボの付き方が異なり、パーツによってシボの付き方に差があるけど、「天然素材感」と「クラフト感」が感じられて面白い。
●シュランケンカーフ
シュランケンカーフは、独のタンナー・ペリンガー社が製造する、贅沢なカーフレザー。
近代的な「クロムなめし」と呼ばれる製造法で作られる、最高峰の革だ。
その品質は、あの最高級バッグブランド、エ◯メスの雲上バッグでも使用されている(!?)と噂されていることでも有名。(*1)
もっちりした手触りで非常に柔軟、水やキズにも強い。
「メンテナンスなしで、長年綺麗に使える」という意味で、最強の革素材だと思う。
近年ではこの革の魅力が広く知られるようになり、上のように「シュランケンカーフ使用」を謳ったブランドも多く出てきている。
*1) エ◯メス社自身は、使用している革素材のメーカーを公表していないため、真偽のほどは不明。
ただし店頭で売られている100万円以上の品と本品を見比べても、革好きの筆者でも見分けがつかないほど、素材の外見は似ている…。
●内装材、副資材も高級
外装材だけでなく、内装を始めとした各部の素材も高級。
まず、内装は布ではなく、本革のピッグスエードを使用している。
鞄を開ける毎に、スエード革の香りが「フワッ」と漂い、豊かな気分にさせてくれる。
実用的な面でも、内装も革の方が耐久性が高いし、経年変化しても内張りが汚れづらく、また汚れてもみすぼらしく見えづらい。
20万円以上するブランド鞄でも、内張りは布が多いことを考えれば、何とも贅沢な素材使いである…!
(パソコンを持ち運ばなければ)十分な容量
容量的にも、「ちょっとした散歩」以上の休日のお出かけにも十分使える容量だ。
筆者は普段の仕事がカジュアルウェアなので、通勤のメインバッグとしても使用している。
普段持ち歩く細々としたモノ(+α)であれば、十分に収まる収納力がある。
注意事項としては、ビジネスバッグではないので、パソコンや書類などの「平べったいモノ」を入れることには向いていない。
十分収まるけど、マチが取れなくなって容量が制限される。
書類と身の回りのモノを、同時に持ち運ぶ用途には別の鞄を選んだ方が良いかも。
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カジュアルな服装に、全方位的に合うデザイン
横型のショルダーバッグだから、ファッション的な視点では、フォーマル寄りな服装(テーラードジャケット)などとの相性は良くない。
ただし、カジュアルな服装であれば、多くのシチュエーションで合わせられる汎用性がある。
特に前面のホック付きのフラップポケットが、デザイン上のアクセントになっている。
両端のホックの配置やフラップの縁取りが、柔らかい印象で、女性が見ても「カワイイ」デザインだと思う。
ファッションの中性化が進む昨今、シンプルながら愛嬌のあるパパス・ショルダーは、老若男女を問わずに永く使えるデザインだと言えそうだ。
パパス・ショルダーのイマイチな点
(容量があるゆえに)荷物を入れすぎると重い
学生さんが通学で教科書を詰め込む…といったことを考えれば大したことではないけど、結構モノが入る反面、調子に乗って詰め込みすぎると、重量が結構重くなるので注意。
重くなる1つの要因となっているのが、ストラップ根本のカン(金具)の形状だ。
着脱式のストラップ、または小型ショルダーのストラップは、カン部でストラップが曲がる設計になっていて、重量以上の負荷が肩にかからない構造になっている。
対してパパス・ショルダーは、良くある四角い幅広の金具になっている。
この構造だと、背負った時のフィット感は高くなく、実際の重量以上の荷重を感じることに繋がる。
そうは言っても、鞄自体の強度は段違いに高い構造なので、耐久性を考えるとこの形状がベスト、となるのも納得が行く部分でもある。
入手性は良くない
最後に、金額と入手性について。
パパス・ショルダーのお値段は、ミネルバ・ボックス仕様が66,000円、シュランケンカーフ仕様が77,000円(税込み、2021年4月時点)。
ポンと出せるお値段でないのは確かだけど、上質な素材で、手造りで作られていることを考えればコスパは非常に高い。
ただし、入手性は良くない。
生産数量が少なく、入手できる経路も限られている。
まあ、仮にル・ボナーさんに「商売っ気」がもっとあれば、この仕様・金額でモノは作らないと思う。
この意味で、入手性の悪さも妥協するべきなんだろうなと思う。
「現物を見て迷う」というよりは、「欲しい色が売られていたら、速攻で買う」というスタンスで探すのがいいのかも。
まとめ:「色々な方に知ってほしい」と思う反面…
というわけで、今回は神戸の鞄屋さん、ル・ボナー (Le Bonheur) の名作、パパス・ショルダーについてレビューしてみた。
素材が最高
(パソコンを持ち運ばなければ)十分すぎる容量
カジュアルな服装に、全方位的に合うデザイン
(容量があるゆえに)荷物を入れすぎると重い
入手性は良くない
「革素材に拘った、国内の鞄ブランド」は他にもあるけど、「素材の良さとデザインのセンス、コスパの高さ」を兼ね備えていて、オススメしたい1品だ。
だけど「欲しい時に、すぐに買える」品ではないのも事実。
「紹介するのがもったいないな〜」とも思ってしまう、そんなバッグなのであった
★(おまけ)コーディネート例
コーディネート詳細
ニット:ル・トリコチュール
シャツ:アイク・ベーハー
ボトムス:Gap( レビューページ へ)
スニーカー:ナイキ( レビューページ へ)
鞄:ル・ボナーのパパス・ショルダー(本品)
コーディネート詳細
アウター:シエラデザインズ( レビューページ へ)
カットソー:フィールズ・ダルボー
シャツ:ブルックス・ブラザーズ
デニム:ユニクロ( レビューページ へ)
靴:ホワイツのセミドレス( レビューページ へ)
鞄:ル・ボナーのパパス・ショルダー(本品)
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