ホイヤー・カレラ復刻版、Ref. CS3111

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【名作】ホイヤー・カレラ、1964復刻版【価格が高騰してるぞ】

2021年3月15日

こんにちは、物欲紳士です

この記事では、筆者がうら若き20代前半の頃、初任給で購入した思い出の1本、ホイヤー・カレラ・クロノグラフ(1964復刻版、Ref. CS3111)について書きたい。

ホイヤー・カレラ、1964復刻版(外観)

現在のタグ・ホイヤーの姿を振り返る際に、大きな意味を持つ1本(←やや大袈裟?)。
若干、筆者の持ち物自慢になってしまう(?)面もあるかもしれないけど、特にホイヤー・ファンの方には是非、お付き合い願いたい!

ブランド(タグ・ホイヤー)と、この時計(CS3111)について

タグ・ホイヤーについて

タグ・ホイヤー(Tag Heuer)は、スイスの時計ブランド。
1860年(日本で言うと幕末!)に創業。

タグ・ホイヤー(ロゴ)

タグ・ホイヤーの特徴を一言で言うと、「スポーツ・ウォッチの専業メーカー」だという点だ。

周囲のブランド(ロレックスやオメガなど)と比較すると、元来「腕時計専業」という部分は薄くて、ストップウォッチなどのスポーツ向けの計時機器も数多く生産していた。

腕時計に関してもこの流れがあって、クロノグラフやダイバーズ・ウォッチなどのスポーツ・ウォッチを主に製造・販売している。

タグ・ホイヤー(ブランドロゴ、店舗)

近年はルイ・ヴィトンを中心とするブランド資本・LVMHの傘下に入り、高級ブランド化を推し進めた。
その際の重要なポイントが、「手が届くラグジュアリー」「クラシック路線への回帰」の2点。

これらのキーワードについて詳しくは述べないけど、今回紹介するカレラの復刻版(1996)は、2点目の「クラシック路線への回帰」を方向付ける意味で、重要な意味を持つ1本だったと考えている。

今回の時計(CS3111)について

今回紹介するRef. CS3111は、現在ではタグ・ホイヤーの主力モデルとなっているクラシック・ライン、「カレラ」(Carrera)シリーズの先駆けとなったモデル。
1964年モデルの復刻版として、1996年に登場。

ホイヤー・カレラ、1964復刻版(Ref. CS3111)

主な特徴は、下記のようになる。

CS3111の特徴 ヴィンテージ感溢れるディテール
  径36mmの小振りなケース
  往時を偲ばせる "Heuer" ロゴ
  クラシカルなプラスチック風防
手巻き式のクロノグラフムーブメント(レマニア Cal. 1873)を搭載

以下で、これらのディテールを詳しくチェックしていきたい。

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ホイヤー・カレラ(1964復刻版、CS3111)の魅力

ヴィンテージ感溢れるディテール

径36mmの小振りなケース

腕時計の大径化がさほど進んでいなかった90年代当時としても、外径36mmという小振りなサイズ感はあまり例がなく、新鮮だった。

ホイヤー・カレラ、1964復刻版(Ref. CS3111)

「クラシック・モデルの復刻版」が一般的になった昨今でも、クロノグラフでここまで小振りなサイズというのは、ほとんど見られない

この大きな理由としては、下記に挙げるように他社製のクラシカルなムーブメント(レマニア Cal. 1873)を採用している点が大きいと考えている。
クロノグラフの場合、インダイアルの中心(3つの小さな針の中心)の位置は、ムーブメントで決まってしまう。
このため、より大径の時計用に作られた昨今のムーブメントを流用し、ケース外径のみを小径化すると、外径とインダイアルの位置が合わず、デザインバランスが崩れてしまうのだ。

タグ・ホイヤーを含め、昨今の有力メーカーが「オリジナル・ムーブメントの採用」に舵を切っていることから考えると、このサイズでのクロノグラフの復刻は、今後も行われない可能性が高そうだ。

往時を偲ばせる "Heuer" のロゴ

ブランド刻印が1980年代以降の「タグ・ホイヤー」ではなく、「ホイヤー」のみなのも、なかなか渋い。

ホイヤー・カレラ、1964復刻版(ロゴ)

正確な復刻のためにブランドロゴを以前のロゴに戻す、というのは最近はよく見られるけど、当時は珍しかったように思う。
特に社名自体を旧社名に戻すというのは尚更だ。

CI(コーポレート・アイデンティティ:会社のロゴ)の模範的な使い方とは言い難い気もするけど、そのお陰でヴィンテージ感溢れる1本になっている。この点には感謝。

クラシカルなプラスチック風防

風防(文字盤表面の風除け)も、クラシカルなプラスチック製。

ホイヤー・カレラ、1964復刻版(風防)

プラスチックの風防はかなり傷が付きやすく、個人的には気を遣ってしまうポイント。
ただ、「スリ傷が入っているのがヴィンテージっぽく、格好いい」と捉えるマニアも多いらしく、好みは人それぞれなんだなあと思わせる。

ホイヤー・カレラ、1964復刻版(サイド)

ケースサイド。盛り上がったドーム型の風防。竜頭には "Heuer" の刻印。

横から見ると風防はドーム型(盛り上がった形状)をしていて、(さらに傷が付きやすいけど)ここもヴィンテージ感があり、やっぱり渋い。

手巻き式ムーブメント(レマニア Cal. 1873)を搭載

ムーブメントはエボーシュ(汎用メーカー)製。
レマニア社の銘機、Cal. 1873を搭載している。
これはオメガのムーン・ウォッチ、スピードマスターに搭載されている手巻きムーブメント(オメガ Cal. 861)と同等。
クロノグラフの機械としては、信頼性の評価が最も高いものの1つだろう。

注意事項としては、この手のクラシカルなムーブメントに良くある話として、ハック機構が付かない
時刻合わせ時にも秒針が停止しないので、秒単位での時刻合わせは困難。
機械式時計に秒単位の精度を求める人は少ないと思うけど、使用する際は「分単位」の行動を心掛ける、若干の心のゆとりが必要ではある。

まとめ

ホイヤー・カレラ復刻版、Ref. CS3111

今回はホイヤー・カレラの1964復刻版(1996)を手元に、この時計の意義と、その特徴について振り返ってみた。

CS3111の特徴

ヴィンテージ感溢れるディテール
  径36mmの小振りなケース
  往時を偲ばせる "Heuer" ロゴ
  クラシカルなプラスチック風防
手巻き式のクロノグラフムーブメント(レマニア Cal. 1873)を搭載

ホイヤー・カレラ、1964復刻版(Ref. CS3111)

筆者はこの時計を2007年頃、中古で購入した。
当時は10万円ちょっとの売価だったけど、2021年現在は40万円以上に高騰しているようだ。
タグ・ホイヤー社もそれに気を良くした(?)のか、現代のムーブメント・製造技術で再復刻したものが、近年発売されている。

ホイヤー・カレラ 160周年限定版 CBK221B.FC6479


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現物を見せてもらったことがあるけど、ケースサイズがやや大径化している以外、復刻の精度は高そう。
そして自動巻ムーブメントや高価そうなドーム型のサファイア風防(!)など、細部も高級化
そして何より、お値段もかなり凄いことに…

なお、タグ・ホイヤーの近年の製品については、以下の記事でオススメのモデルを紹介している。
合わせてチェックしてほしい…!

★thewatchcompany.co.jpより、許可を受け転載

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(おまけ)製品のデータ

ブランド  タグ・ホイヤー(Tag Heuer)
製品名   カレラ・クロノグラフ・1964復刻版(Carrera Chronograph 1964 Re-Edition)
製品番号  Ref. CS3111
素材    ステンレス(ケース)、革(ベルト)
文字盤色  黒
生産国   スイス
金額    ¥135,000- (中古価格)
購入年月  2007年5月

 

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