こんにちは、物欲紳士です。
今回は、これまで本ブログで書いてきた様々な製品レビュー(物欲自慢?)からは少し離れ、筆者流のオススメの腕時計の揃え方について紹介してみたい。
この記事の内容をざっくりまとめますと、上図のようなチャートになります…。
腕時計を購入したいけど、時計売り場で種類の多さに圧倒され、ワケが分からない方
男性に腕時計をプレゼントしたいけど、マニアックさに敷居の高さを感じる方
腕時計のスタイルとTPOとの関係について知りたい方
上掲のチャートについては後で解説するけど、「基本は2本、お好みで3本」という感じで考えてみた。
…なので、「自分へのご褒美に何か買いたい or パートナーにプレゼントしたい」という場合、3回くらいは腕時計ネタが使えるということになる。
これは心強い!(自画自賛…)
というわけで、本題に移りたい!
(前置き)メンズ腕時計の基本スタイル
あまり網羅的ではないけど、予備知識としてメンズ腕時計の基本事項を、ざっくりと紹介する。
外観上のスタイルと、ムーブメント(時計の機械)の種類に分けて書きたい。
基礎事項は分かってるので、本題に行きたい方は → ★本題へ★ をクリック!
スタイル
ドレスウォッチ
下記の特徴のある、フォーマルなスタイルの腕時計。
薄型のケース
シンプルな3針(または2針)。文字盤デザインもシンプル
基本はレザー製のストラップ
風防(前面ガラス)の周縁部(ベゼル)には防水用の別体部品はなく、シンプルな面立ちのことが多い。
元々、腕時計誕生の歴史は紳士が身につけていた懐中時計の代用品として普及してきた側面が強い。
その意味では、最も古典的な腕時計のスタイルと言っても良さそうだ。
スーツや冠婚葬祭などのフォーマル・スタイルにピッタリの腕時計と言える。
スポーツウォッチ
ドレスウォッチ以外は、基本的には「スポーツウォッチ」という分類になる。
でも、「スポーツウォッチは、ビジネスには向かない」という考え方は古い(*後述)。
幅広いTPOで使える、「現代腕時計のメインジャンル」と言えるのがスポーツウォッチだ。
シンプル系スポーツ
スポーツウォッチの中ではドレスウォッチに最も近い、シンプルなデザインのタイプ。
写真のロレックス・エクスプローラー1が代表的。
ドレスウォッチに準じた文字盤デザイン
防水性を考慮した意匠
ベルトは金属ブレスレットが基本
このタイプの腕時計は、ドレスウォッチに近い3針タイプのデザインがメイン。
一方で、より防水性や耐久性を考慮した別体ベゼルや金属ブレスレットなどの仕様のものも多い。
快活な印象になるだけでなく、実用的な面でも優れる。
ダイバーズウォッチ
数字が刻まれた回転ベゼルが特徴のダイバーズウォッチ。
名前の通り、ダイビングのために開発された腕時計だ。
写真のロレックス・サブマリーナが代表的。
潜水時間計測のための回転ベゼル
防水性が高い
ベルトは金属ブレスレットかウレタンバンド。
ファッションではなく、本当に「ギア」としてダイビングの使用する用途では、ウレタンバンドを使うシーンが多そうだ。
クロノグラフ
計時機能があるクロノグラフ。
写真の「ムーン・ウォッチ」、オメガ・スピードマスターが代表的。
計時機能を備える
3つ、または2つの計時用の小窓
概して防水性・耐衝撃性は高くない
アナログの計時機能なんてのは「イマドキは実用性がほぼない代物」だけど、男らしくメカっぽい外観から、スポーツウォッチとして根強い人気がある。
機種毎に「宇宙旅行用」「飛行機乗り用」「自動車レース用」などのストーリー性が豊富な点も、男心をくすぐるポイントになっている。
ミリタリー・フィールドウォッチ
主に第1次大戦以降の現代戦で、正確な軍事作戦の遂行を支えたミリタリーウォッチ。
探検用のフィールドウォッチは、ミリタリーウォッチの民生向け派生モデルだったものも多く、2つは近しいジャンルと言える。
視認性を重視した文字盤デザイン
シンプルな3針タイプが多い
主にナイロン素材などのカジュアルなベルト
最大の特徴は、視認性を重視した文字盤デザイン。
インデックス(文字盤の指標)にはアラビア数字が配され、「一瞬で時刻を読み取れる」実用性が重視されることが多い。
別タイプに分類したロレックス・エクスプローラー1なども、フィールドウォッチと言えなくもない。
この辺りは曖昧だけど、「モノとしての特徴」というよりは「モデルの歴史的背景」とか「フォーマル度合い」で分類されるべきなのかも…(ややこしいけど)
ミリタリー・フィールドウォッチはアウトドア時計なので、TPO的にはかなりカジュアル。
ナイロンストラップなどの、カジュアルなベルトが合う。
デジタルウォッチ
液晶表示板とクオーツ式ムーブメントの発明によって、1970年代以降に開発・発売されたデジタルウォッチ。
写真のタイメックスや、我らが日本のカシオ・G-ショックなどが代表的。
優れた視認性
ストップウォッチを始めとした多機能性
フォーマル性は低い
開発された経緯から、フォーマルなシーンで使えるモデルはほとんどなく、スポーツなどのカジュアル向きのモデルが多い。
抜群の機能に加え、大量生産に向いているためコストパフォーマンスの高さも魅力だ。
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ムーブメントの種類
クオーツ式
生産数量的には、多くの腕時計がこの方式。
クオーツ(水晶振動子)に電流を流すことで発生する、電気的な振り子を利用した方式。
精度が高く、コストパフォーマンスも高い。実用性の高さが特徴。
機械式
ゼンマイの動力と、機械的な振り子を利用した、昔ながらの方式。
置き時計〜懐中時計の時代から積み重ねられた、約300年の歴史と伝統がある。
手巻き式
動力源のゼンマイを竜頭で巻き上げる、シンプルな手巻き式。
巻き上げが必要な面倒臭さはあるけれど、クラシカルな雰囲気を味わえる。
自動巻き
ゼンマイが着用時の振動により回転するローターで、自動的に巻き上げられる。
英称はオートマチック。
日常的に着用すれば、巻き上げが必要ないので便利。
竜頭による手動巻き上げの機能も備えるものがほとんど。
ロレックスが1931年に発売した、パーペチュアル機構が有名。
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TPO別・オススメ腕時計3選!
長文になってしまったけど、予備知識をおさらいした上で、以下ではオススメの腕時計の選び方について述べていきたい。
今回は「3本の腕時計を揃える」というコンセプトで考えてみた。
チャートでまとめてみると、以下のようになる。
横軸は、着用シーンのTPO(左側:カジュアル、右側:フォーマル)
縦軸は、時計のジャンル。
まとめて書くと、下記のようになる。
1本めは、シンプル系のスポーツウォッチを
2本めは、アクティブなデジタルウォッチを
3本めはお好みの1本を
その理由について、下記で詳細を述べたい。
1本め・2本めで、ほぼ全てのTPOに対応する!
まず現実的に重要な点は、なるべく少ない本数(※具体的には2本)で、カジュアルからビジネス・フォーマルまで、幅広いTPOに対応するということ。
1本めは、シンプルな3針タイプを
結果として導き出されるのは、1本目は「シンプルな」3針タイプのスポーツウォッチを選択するのがオススメだ。
「シンプル」が何を指すのかが重要だけど、筆者的には下記のこと。
・ステンレス製のケース
・数字ではなく、バー式のインデックス(文字盤上の指標)
・装飾的でないデザインの金属ブレスレット
・文字盤色はシルバー、白(もしくは黒)
かなり細かい指定だけど、このタイプの腕時計の特徴は、対応できるTPOが相当広い点。
「それ専用」ではないけど、海外リゾートから冠婚葬祭まで対応できる。
文字盤色については洋服との色合わせを気にせず、なおかつ冠婚葬祭で使うことも考えると、シルバーか白(もしくは黒)がオススメ。
2本めは、アクティブな印象のデジタルウォッチを
2本めとしては、スポーツの場面(例えばジョギングとか)でも使える、実用的なデジタルウォッチを推す。
1本めの「シンプル3針スポーツ」は、かなり幅広いTPOに対応できるけど、ドレス用途にもカジュアル用途にも、振り切れた時計ではない。
言ってみれば、中庸的な存在。
なのでドレスかカジュアル、どちらかの方向を「補う」ことを考えるけど、現代のファッションでは、専用の「ドレスウォッチ」は人によっては(というか多くの人にとって)不要だと思う。
対してカジュアル用途に振り切れたアクティブな時計を「持ってて困る」という人は少数派のはず。
スポーツシーンや海外でのバカンスなど、カジュアルな場面とか「あえてくだけた感じにしたい(金持ちっぽく見られたくない)」場面というのは、多くの人に存在する。
そんな時には、アクティブな1本を。
実用的なギアでもあり、持っていて損になることはないはずだ。
以上2本で、あなたが特殊な職業(パリピとか、冠婚葬祭業者とか!)でない限り、あなたは日常のほぼ全てのシーンで「おかしくならない」腕時計を手にしているハズ…!
なので、3本目はお好みの1本を揃えよう。
個人的にオススメなのはメンズの憧れ、よりスポーティーなアナログ腕時計(ダイバーズやクロノグラフ)だけど、「職業柄、やっぱり真面目でドレッシーな腕時計も必要」という方もおられるだろう。
どのような腕時計が「3本め」になるかは、個人の生活スタイル次第なのかなと思う。
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まとめ:「最低2本、できれば3本」と言われると高価そうだけど…
今回は、実用品だけど「趣味の世界」でもあるメンズ腕時計について、筆者流の「オススメの揃え方」をまとめてみた。
1本めは、シンプル系のスポーツウォッチを
2本めは、アクティブなデジタルウォッチを
3本めはお好みの1本を
「腕時計を複数本持つ」ということ自体、それほどメジャーではない(?)気もするけど、限られた予算でも「センス良く、ちゃんとして見える」腕時計というのが、実は結構存在する。
そして高価なモノを持たないほうが、イマドキは嫌味がなく、かえって好印象だったりもする。
ハードルの高そうな「マスタープラン」に思えたかもしれないけど、このプランに則った上での「コスパを考えた腕時計選び」についても、別記事に書いている。 よろしければ、あわせて見てほしい!
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